峠について考えました。
きっと常識的なことだったのですが、私にとってはちょっとした
発見でした。
「峠をこえる」という言葉があります。何かをなし得るときに
一番難しいところをクリアできたときに言う言葉です。
山を初めて10年以上経ったわけですが、ほにゃらら峠という所は、
私にとっては低い場所という認識がありました。ある山から、違う山に
向かって歩いて行くと、ある山の山頂から一度下って、ほにゃらら峠を経て
違う山に向かって登るわけなんですよね。
なので、私にとっては峠は山頂に行く手前のところだったり、山頂から
降りてふ〜っとなる場所なんです。
なんで???ずっと不思議に思ってました。
生駒山を例にとってみれば生駒山系は南北に走っていて、例えば
高安山方面に歩くとすれば暗峠だとか鳴川峠だとか十三峠を越えて
歩いて行くことになります。
だけど、車や電車がない時代は山を越えるというのは、決して、
生駒山から高安山へ遊びに行くのではなくて、大阪側から奈良へ
奈良から大阪へと生活の手段として、生駒山系を越えなければならなかった
んですよね。
暗峠というのは今は国道(酷道)308号線です。
そして十三峠にしても大阪奈良をつなぐ抜け道となっていて、古くは、
在原業平が天理から高安まで女性に会うために通った道となってます。
生活道としては山と山の間の一番低いところを山系を越えるときには
使っていたんですよね。
なんかこのことについ最近気づいてすごく興奮してしました。
山を歩くことをレジャーとしてる私と山を越えることは生活の
一部だった人もいたんだなぁ。
以上峠について考えたことを書いてみました。
例えば在原業平さんが天理からてくてくと十三峠を越えると、
「あー、これでしんどい所は過ぎたぞ」と、安堵されてたのですね、きっと。
私も『峠を越える』って表現がわかりませんでした。越えても、また次のしんどい上りがあるやんって。なるほど〜
生駒山系やダイトレの峠なんて、大阪⇔奈良・和歌山の生活道だったなら
この峠を越えてお嫁に行く〜とか、あの峠を越えないと里に帰れない…とかそんな感じだったのでしょうね。
その時代に生まれてなくてよかった(笑)
papi-leoちゃんこんにちは。
よかったわぁ、なるほど〜っと思ってくれる人がいて。
私にとってはすごい大発見だったんです。
屯鶴峯から岩橋山を歩き、今度は金剛山から紀見峠を歩きどんだけ峠を越したかしら。たっぷり考える時間もあって、やっとわかったんやよ〜。
峠超えて買い物いったり、峠超えて学校通ったり。ほんま
そんな時代に生まれなくてよかったね。
taramiさん、こんばんわ。
在原業平ネタが出てきたので、コメントさせてください。
奈良の古墳巡りやってるときに法隆寺の近くで
在原業平が八尾の女の元に通う時に、
この手水石を鏡がわりに身支度を整えたなんて
伝承のある神社に出くわしまして、その前の道も
業平道として伝承が残っていました。
今なら亀の瀬経由で国道25号線ですが、
当時は難所だったのでしようね。
あえてわざわざ高安山を越えていくくらいですから。
八尾高安の玉祖神社に業平が残した笛が残っているそうで、
そういうのも見に行ってみたいです。。
地元の高安には未だに東向きに窓を作ると
娘の婚期が遅れるので作らないというのがあるらしいですが、高安に住む
2人ほどの友人に聞いてみてもそんな話は知らない。。そうです。
それにしても、食事している姿を見て、恋心が醒めるって、
業平の美意識もとんでもないものがありますね。
山歩きをしていてると峠はコル(鞍部)ですが、
街道歩きをしていると國から國へ至る
最も歩きやすい低所を通る峠となるわけで、
アプローチの仕方で名前が変わるところが面白いです。
k-yamaneさん、こんにちは。
あら、もしかしてお近くにお住まいなんですね。
yamaneさんが書かれている最後のくだり、そうなんですよね。
今までは山を歩いてる側からしか見てなかったんですよね。
見方を変えると全然発想が変わってくるのが、面白いです。
ふむ玉祖神社にはにわとりさんを見に行ったりもしていますが、
業平の笛があるなんて知らなかったです。源氏の君のモデルにもなった
業平さんの笛。俄然興味がわいてきました。
コメントどうもありがとうございました。
お近くなので、どこかですれ違ったりしているのかもしれませんね〜
峠について
taramiさんの峠読ましていただきました
私は、峠と垰の違いに悩んだことが有ります
時には多和とかも言われることが多いですね
意味的には同じでしょうが、友人の生臭坊主が言ったことが有ります
山に登るなら垰は分かるかとの質問
一の多和とか桃の木の多和とかは見ますが、垰一文字は登山地図には無いように思います
分からないと言ったら、峠より峠らしくないところが垰だといいました
本好きな坊主の小倅で生くさいやつですが、それ以来タオ、タワに出れば地形を眺めます
なるほどと感じます
尾根を超えるところは峠でしょう
山の縦走の凹みは鞍部、またはコルとか言いますよね
時にはギャップですね
私は縦走時の尾根の凹みが垰とかタワとか言うのではと思っています
尾根越えは、越の字でもかかれるように、苦難を乗り越す意味が有るとか
山屋にとって峠は魅力有るポイントです
やっと着いた峠に一区切りの地点でタオより感動が高いように思います
垰は安心して休めるところかななんて
syoutann、コメントありがとうございます。垰、峠より峠らしくないところ・・・なんとなくわかるようなわからないような。たおやかな、とか、たわむってあたりが語源なのかなぁと。
尾根は最近ちょっとわかるようになってきたけど、この間も教えてもらった、谷が難しい。谷が読めるようになったらもう少し、地図読みもできるようになるんだろうなぁ。訓練訓練・・・
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