「垂壁を7m位の高さから落ちた模様」
と分析したのですが、落下の滞空時間が長かった割に最初の衝撃の“軽さ”がどうにも解せません。
事故レコにて「ザックと藪がクッションになった」ことを理由に想定したのですが、ボルダリングジムの5m弱の垂壁から落ちる際に衝撃吸収マットの上でさえも、落ち方や体勢によっては結構息が詰まるようなショックや揺れを身体も頭や首にも感じます。
それが無かった。
改めて写真を見ながら考えてみました。
実は、藪の底にグチャっと落ちたのではなく、岩の垂壁と草地の傾斜面の境目に見える「一枚岩の斜めの表面」に向かって落ちて、落下のスピードがブレーキとなるような衝突衝撃を受けずスピードが殺されずに、そのまま一枚岩の斜面がスロープとなって、草地の傾斜面に送り出されるように転がって行ったと考えるのが適当なのかもしれません。
(写真に追加した黄色矢印のように)
草地の斜面を転がり落ちて行く間は猛烈な遠心力で手脚が引き剥がされるのを必死で抑えて手脚や首を小さく畳んで丸めるように耐えていたのですか、相当な勢いが有ったようには思います。
また、斜面に沿って転がるというよりは落石がコツンコツンと飛ぶように転々と転がり落ちて行くかのような感覚も残っています。
止まってから落ちた岩壁を見返した時に「あんなに遠くから」と唖然としたのですが、、よくぞ傾斜が急となるギリギリのところで止まったと思いますし、転々と転がり落ちた先がちょうど砂利面だったおかげでブレーキがかかったのでしょうか。
箱根ターンパイクの下りに有る、ブレーキ効かなくなった時の緊急退避路を思い出しました。
もしもそこが濡れた草面だったら止まらずにその先の急斜面に突入し谷底まで落ちて行ったのでしょう。
また、岩壁から剥がれた時に伸ばしきりであった右脚はそのまま畳めずに伸びたままで落下し転がったのですが、当り所が悪ければ複雑開放骨折やもげていてもおかしく無かったと思います。
膝の靭帯断絶(及び大腿骨の損傷を多少)程度で済んで、落ち方・転がり方、、止まり方、怪我の程度、全てが本当に幸運でした。
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