三重県の熊で滋賀県の住民が被害。

　
　今日、5／28日、今時の日本の社会に、こんな事があるのかと思うニュースがあった。実際、私は腹が痛くなるほど可笑しかった。

　しかし、被害を蒙った滋賀県のお婆さんにとっては、笑って済ますには余りにも腹立たしい、理不尽な事に違いない。

　と言ふのは・・・、以下、ニュースの概要である。

　約十日前に、三重県の鈴鹿山脈の麓、いなべ市で、猪用の檻に月の輪熊がかかっていた。三重県では熊には発信機をつけて放すことになっているらしい。
　そこで市の役人は熊を放しに山に入った。しかし、放すによい場所が見つからず（役人の言い訳）、県境の山脈を越えて滋賀県の多賀町に入り込み、しかも山の中ではなく、人里近くに放った。

　そこで、今日、家の近くのお地蔵さんを拝んでいたお婆さんが、後ろから現れた熊に襲われ顔面を爪で引っ掻かれて、大怪我をした。
　お婆さんを襲った熊は、三重県が捨てに来た熊に違いない、と言ふことで大騒動になった。

　お婆さんを襲った熊が、三重県の役人が捨てに来た熊だと、はっきりした証拠は無いが（熊は捕まっていない）、多分間違いは無いと言ふ事で、三重県の役人が多賀市役所に謝りに来た。

　襲われたお婆さんには失礼だが、これ程アホなニュースを私は聞いた覚えが無い。江戸時代ならいざ知らず、現代の社会にこんな無責任な役人がいると言ふ事は、とても、ゴミや廃棄物を放置したり、投棄したりするなと市民には言っといて、自分達は一体何を考えて仕事をしているのかと、呆れるばかりだ。
　以前に年賀状の配達をする学生が、配達しきれなくなって年賀状をどぶに捨てる、と言ふ事が度々あったが、それよりも悪どい、不法投棄どころではない、卑劣な行為だ。
　三重県民は自分達の税金で、こんな役人を養っているのです。恥ずかしい事です。多賀市民以上にいなべ市民の方が、腹を立ててるのかも知れませんが。

　多賀町の皆さんは三重県のいなべ市へ、せめてゴミでも捨てに行かないと腹の虫が治まらないと思う。