奥多摩で1番よく登った山が川苔山。
数年前の2月、川苔山に凍った百尋ノ滝を見に行った。いつも通りの川乗橋から林道。我が奥多摩の友・Tさんと一緒。
(川苔山は、最初に沢沿いを歩くのが楽しいんだよね、暑い夏とか気持ちよくて…、、まぁ思い出すのは、沢沿いの気持ちよさより沢から離れた時の「むわっ」とした登山道の暑さだったりするが。)
沢に掛かる木の橋は、軽アイゼンを持っていない人たちにとってはゾワゾワポイント、四つん這いで渡っているグループもちらほら。わたしも、「もし落ちたら…」とか考えながら渡る。わたしはいつも「ここから落ちたら…」とか考えながら山を歩いている。「ここから落ちたら…。ここで転んだら…!ヒィィ!」と。いったい私は何をしに山に来てるのか笑
百尋ノ滝の滝は見事に凍っ…ではなく、確か7割くらい凍っていた。それでも充分!わぁスゴイ!!写真を撮ってもらったが勿論残ってない。
そこから歩くと、右と左に登山道が分かれている。私は左のルートしか行ったことがなかったが、その日は雪が少ない方、もしくは歩きやすい方に行きたかった。分岐地点に来たおじさんに聞くと「かかる時間も雪も同じくらいだと思うよー!」そうか。わたしの脳内「右の道のほうが若干下の方にあるし雪が少ないんじゃないか?それにみんな左に行くし、雪がグシャってなってたりして歩きにくいんじゃないか?」。今思えば若干下の方に道があるからって目指す山はひとつなんだからいずれ登るし、みんなが歩いてるほうが雪が踏み固められてるし人もいるし安心できただろうに。いま地図見たら、右ルートに「急登」って書いてあるよ!あぁ、よみがえる…確かにあったよ、急登…
てことで右のルートへGO。これが…怖っ…いや、大変…いや、面白かった!山頂までは男性1人にしか合わなかった。その男性は普通のリュックにアイゼン無しだったが話しかけたら「後悔してます…」とだけ呟き私たちを早歩きで追い抜いていった。道が狭くて怖かったな〜、しばらく歩いたら我が奥多摩の友・Tさんが急斜面側へ足を滑らせた。Tさんはそれで怖くなったらしく、「実はこんなものを持ってきたんだけど…」と細いロープを取り出した。「軽くお互いを繋いどこうと思うんだけど…」ってオイ!笑 そんな細っこいロープで2m程度つないだところで、お互いこけて終わりだろう笑 ロープはしまってもらった。
右が急斜面の細い道の後は、小さなピークみたいなのを何度か越えてく。これを越えれば頂上よね⁈という期待を何度も裏切られ、「あーもう!なんなの!!」みたいなクレームを繰り返し、Tさんからは「もう弱音は聞きたくないよ!」とか言われ…。小学校は工作クラブ、中学は音楽部、高校は帰宅部だったわたしには衝撃的な喝だった。Tさんは体育会系なのか?正直ちょっとTさんにビビリ、その後はクレームを慎んだ。
最後の方、胸まで積もる雪を急登。ストックが雪に埋もれるためザックに収納…。ゆきにうもれて進めないよ〜泣。Tさんが雪をかき分けてくれて少しずつ進む。こ、これって、ラッセルってやつじゃ…
山頂では、すでに冷え冷えの白ワインのボトルをわざわざ雪にさし、ビールだワインだと飲み鳩の巣へ下山。
東京の山でこんなに楽しめるなんて。
やっぱり奥多摩っていいな〜(๑❤ᴗ❤)
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