お湯を沸かす準備をし、ゆっくりと五目おにぎりを頬張る。
山のお昼はおにぎりなだあ、と至福の時を楽しむ。
あっという間に平らげ、二個目の高菜おにぎりに手を伸ばすも、カップそばと一緒に食べたほうがよりおいしい、と思いしばし待つ。
お湯が沸き始めたのでザックからカップ日本そばを取出し、ふたを開けた。
そこには予想外の白くて太めの物体が顔を出す。
？？？
これ、うどんじゃねえか！
なんでそばのカップにうどんが入ってるんだ！
よくよく見るとそこにはたぬきうどんの文字がはっきりと入っていた。
前日、確かに日本そばの列から商品を取ったことは覚えている。
だが、陳列している奥の商品をつかんでよくよく見ずにかごに入れた。
しくった・・・
自業自得を一瞬でも生産工場のせいにしようとした自分を恥ずかしく思ったが、一瞬でまあ出汁は同じようなもんだろうと、楽天家ぶりを発揮して一件落着。
グラグラに沸いたお湯を注入し、待ち時間5分の表示を無視して1分でふたを開ける。
さすがにまだ固まりの状況だったが、早く食べたい一心で無理やり麺をほぐしてすすりこむ。
高菜おにぎりとの相性もばっちり。
がつがつ食べて汁も飲み干し、食事終了。
ゆっくりとニコチンを吸入しながら地図で周りの山座を確かめながらパノラマを愉しむ。
少し雲が出てきたので新しい靴下を履いていざ下山、11:15。
初見につき、まったく同じルートを選択したが、直後の階段下りはけっこう足に来る。
姫次手前の急登も憎らしい。
黙々と歩みを進め、やっと姫次到着、12:55。
誰もいないベンチに寝そべり、ニコチンを吸入しながらストレッチ。
すでに雲で富士山はまったく見えず。
足のマッサージを経ていざ出発。
このあたりから足先と右モモに痛みが出てきた。
早く帰らないと温泉が・・・の気持ちでそそくさと歩き、13:25八丁坂ノ頭に到着。
15時くらいには車に戻れそうと踏んでいたが、ここからの下りが足をバリバリにしてくれるので、小休止の連続を余儀なくされる。
それでもゆっくりと進み、やっとモノレール小屋に到着、15:00。
段差は避けようと、すこし距離は長くなるが林道を選択したのが失敗。
コンクリートなのかアスファルトなのかわからない材料でできている林道をとぼとぼ歩くも足の痛さがハンパない。
一定の下り傾斜が容赦なく前モモに負担をかける。
後ろ向きに歩いたり斜めに歩いたりと負担を軽くする方法を模索。
結局斜め45度が一番効率的、とばかり、欽ちゃんスタイルで林道を下りていく。
もう着いた、と数回だまされながら同じような曲がりくねった林道を進み、やっと車に到着、15:45。
この時間では温泉は無理と判断、自宅でのんびりお風呂につかるプランに変更。
とても疲れたが、良い天気に恵まれ、楽しい登山でした。
帰りには道志みち沿いにある丹沢アンパンを購入、わが愛妻へのお土産も忘れなかったのは収穫！
おわり
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