これから海外の岩へ向かうという方を
見送る壮行会にお邪魔させていただいた。
入口で缶のお酒を150円払い、
ビールのケースを積み上げた台を
テーブルにして立ち飲み。
飾り気も何もない、乾き物と缶詰を肴に
自分が行くことは叶わないであろう山の話を
まるで子どものように目を輝かせながら語る方々のお話を聞く。
カップ酒を持つ節くれ立った指に、
これまでの山が、刻み込まれていた。
久しぶりに、骨の髄までの山ヤさんに会ったと思った。
嬉しかった。
20年ほど前、山小屋でアルバイトをしていた頃に
ランプの光だけの薄暗い小屋で
夜に酒を飲みながら、常連や居候の方々の
山のお話を聞く時間がとても好きだった。
あの夜は、その頃のような、
なんとなく懐かしく楽しい時間だった。
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