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老衰であった。
人間で言えば、90歳くらいだろうか?
猫の老衰といえども、人間同様年を取ると色々悪い所が出てきて、ここ数年は通院を繰り返し、亡くなる10日前まで医者にかかっていた。
獣医さんから「治療は今日で終了」と言われた時は、まだ元気に見えたので余計にショックだった。
「そろそろ別れの時が近づいているのか…」と思うと、自然に涙がこぼれた。
家の近くで捨てられ保護してから18年弱、家族として一緒に生活してきたので、居なくなるのは辛い事だった。
次男猫は、捨てられた時に余程辛い目にあったのか、臆病で人間嫌いに育ってしまった。
玄関のピンポーンがなると2階に駆け上がり、押し入れの隅に隠れた。
抱っこしようものなら、歯や爪、身体全体を使って抵抗したりもした。
爪を切る事はおろか、身体を触られることも嫌がったため、巻き爪が肉球に刺さる程ひどくなってしまった。
また、非常に無口で、年に一度あるかないかの頻度で小さい声で鳴いた。
そんな次男猫も年とともに次第に軟化していった。
晩年は、同じ布団で寝たり、おしゃべりしたり、爪を切らせてくれたり、抱っこさせてくれたり、人間を怖がらなくなった。
体重減少とは反比例してとてもフレンドリーになって行った。
そして、遂に別れの時が来た。
最期は眠るように安らかに…立派な大往生だった。
「お疲れさま…よく頑張ったね。そして、ありがとう。」と、最後に声をかけた。
家にはまだ、19歳の長男猫がいる。
次男猫の分も、彼には長生きしてもらわないと…。
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