11/3祝日、新潟薬科大学を会場に開催された石川弘樹さんの講演を聴講した。
以下、メモ書き。
クロスカントリー…レースのためにコースを設定する。
スカイマラソン…富士登山競走、おんたけスカイ、キナバルクライマソンなど。
ウルトラマラソン…100ｋｍ、24hour、スパスタスロン
アドベンチャーマラソン…デザートマラソン（砂漠）、サハラ、ゴビ
ステージレース…数日に渡るレース
トレイルランニング…20ｋｍ〜160ｋｍの登山道やハイキングコースを利用したレース
そもそも登山道に設けられた木道や階段、土留めなどは歩行者のために作られたもの、走る負荷に耐える設計はしていない。トレイルを走るなら、木道が多い所は走らないなどの配慮が必要。
かつて、マウンテンバイクが流行った時代があった。私もはまった時期があった。高速で下り降りるMTBと登山者が接触して、登山者が死亡する事故があった。山によっては自転車乗り入れ禁止のエリアができるほど。トレイルランニングもそんなことになっては悲しい。高尾山ではトレイルランナーと登山者との問題も表面化しつつある。
ロードレース（マラソン大会）ならスタート直後、集団は徐々に解体されていく。しかし、トレイルレースは違う。スタート後、一旦解体されても、あるポイントになると渋滞が発生する。渋滞が起きると、トレイルではないところを通ろうとするランナーが出てくる。
トレイルをロープで区切って、一般の登山者に抑制をかける最悪のレースもある。
「順番を守れ！」と怒声が飛ぶ場面もある。その結果、山道が荒れる。地質学的には、レース後、トレイルが硬くなることは事実だが、深刻な問題ではない。深刻な問題とは、雨の中、雨の後のレース。道幅がひろがるなどで、植物によっては壊滅的な被害を受ける。
新津丘陵はぐるっと周れば40ｋｍくらいのコース取りができる。途中で車道が何本か走っているため、何かあれば助けを求めることができる。急な山は登る力をつけることができても、長く走り続けるトレーニングにはならない。そういった意味で、新津丘陵は素晴らしいトレイルコースだ。
Feel the nature （石川氏が走りながら撮影した写真が紹介される。）
虹が地面に這い蹲ったような写真など、美しい海外の風景や、走り出したくなるようなトレイルが次々と紹介された。
今年になってクマに５、６回遭遇している。大抵はクマの方が逃げていく。一度だけ怖いと思ったことがある。大きなクマがトレイルを横切る時に遭遇した。大きなクマで、クマ鈴を激しく鳴らしても逃げようともしない。睨み合いが１０分ほど続いて、藪の中に消えていった。姿が見えなくなったその後も鈴を１０分ほど激しく鳴らし続けてから通過した。もし、藪のなかから狙って突進して来ることが懸念された。もし、小熊を連れていたら教われていたかもしれない。クマに遭わないためには、クマがいる山に行かないことが一番だが、クマ鈴を持つことと、生臭い匂い、獣の匂いがしたら、大声を出す、手を叩いて自分の存在を知らせる。
日本のトレイルと北米のトレイルの決定的な違い
日本は「登山」。字の如く山に登る。つまりピークを目指す。ピークに向かって登山道がある。しかし、北米などの登山道（トレイル）は、ピークを避けながら作られている。精神諭の違いがそうさせるのかもしれない。だから、長く走り続けられる。
トレイルの良いところは１０ｍ先が見えない。すぐに目の前の景色が変わる。飽きない。
石川弘樹はライトマニア（視力０．１くらい）
ヘッドライトを頭につけるとトレイルからの位置が高いため、ぼんやりする。平坦な箇所はハンドライトで足下を照らし、登りはヘッドライトを使用している。
走ること以外のトレーニング
片足でスクワット、週に１回ウエイトトレーニング
追込み期、月間６００〜７００ｋｍを走る。そのうち７割はトレイル。３〜４月頃に走り込む。朝食前に、２０〜２５ｋｍ走る。丸一日、山にこもれる時は３０〜４０ｋｍ走る。
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