白山

１６年ぶりに白山へ行ってました。
前回は３年連続挑戦して３度目の正直で山頂に立てたのですが、今回は天気は良く素直に山頂に立てました。
今回の白山行きは会社の同僚が白山の北側の登山道が静かでいいらしい、という事を調べてきましたのでそれではという事になりました。
決まってからも予定の登山道が通行止め(結局は歩くのですが)になっている情報が入ったり、と予定が変更になりました。
登山開始は白山一里野温泉のはずれからです。
下山予定の檜新宮参道との分岐手前からは車が通行止めになっていました。ゲートの前に駐車し、脇を通って登りの楽々新道へ向けて出発します。歩いてまもなく下山予定の檜新宮参道を脇に見ます。
さらに歩くと数台の工事関係の車が私達を追い越して行きます。新岩間温泉では一軒宿が閉鎖中なのが見た目ですぐにわかりました。このあたりまでアブより小さな虫がまとわりついていました。歩いていても工事担当者に止められる事はありませんでした。工事箇所は何箇所かあるようでした。(この工事のために今回のコース他の登山道が通行止めになっているようでした。)さらに林道を歩きようやく丸石谷林道登山口に着きました。ここから楽々新道です。
最初は足元の草は払われており、通行止めがウソのような感じでしたが歩くに連れだんだんと手入れされていない道になりました。
両側に木が茂り木陰を歩ける分には暑さを凌げましたが、展望は開けない道でした。
道に楽々と付くのには偽りが無くて徐々に標高を上げて行きました。
地図の時間通りに4時間歩くとようやく周りが開け、新小桜平の小屋が見えました。
今日はここで泊まります。
トイレは手入れされておらず使用できませんでしたが小屋自体は綺麗でした。
持参のアルコールなどで午後を過ごしました。
水は浄水器が必要でしたが相棒が持参してくれて確保できました。
小屋には他の利用者は無く、朝まで広々使用できました。

翌日もいい天気です。今日は室堂までですから気持ちも少し軽めです。
少し歩いて岩間道と合流しました。もう楽々とは言えないなぁ、と思いつつ歩きます。
早速、見返り坂と名付けられた坂道を登ります。喘ぎつつ標高を稼ぎます。そこを過ぎれば森林限界も過ぎ見晴らしのいいところを歩けました。
火の御子峰という変わった名前の山と景色を眺め七倉山分岐に到着しました。
大汝峰が見えます。少し進むと向かいから歩いてくる人が見えました。２日目にして初めてのすれ違いです。
大汝峰への鞍部からまた少し急坂を登り、ここは手入れされたクネクネ登山道を行くと大汝峰に着きました。ここまで来るとたくさんの登山者に出会えました。
次の目的地の御前峰も目の前に見えました。
大汝峰の下りはゴロゴロの岩場で登って来た側とは別の顔でした。
鞍部からはお池巡りコースとなっていて、さらにたくさんの人に会います。
御前峰の見た目通りのゴロゴロ登山道を行くと御前峰山頂に到着しました。
山頂碑にはたくさんの人がアトラクションよろしく並んで写真に収めていました。
時間があるので山頂で山並みを眺めます。
剱岳から槍ヶ岳、乗鞍の続きには先日行った御嶽山もよく見え、奥には八ヶ岳や南アルプスが見えてはいましたがまだ判別する目を持っていません。景色を堪能してから今日の目的地の室堂へ下ります。この間も次から次へと御前峰へ向けて登る方とすれ違いました。
広場で飲んでいるとボランティアによる自然観察会の案内が流れてきました。相方が一度参加してみたいというので２回目の16:00からの部に参加しました。現在咲いている花や今年の様子を案内受けました。本来なら盆前は最後の黒ユリを案内出来るようですが今年は花が早く、もう終わってしまったとの事でした。
部屋は二人分のスペースを与えられゆっくりできました(布団も一人一枚)。

最終日は本来登りで使う予定だった加賀禅定道から檜新宮参道を一気に下ります。
七倉山分岐点までは二つのピークを巻いて進みます。御前峰の巻道は景色が良く気持ちよかったです。
このあたりまで来ると殆ど人にも会わなくなりましたがsea to summitをやっていて海から一晩中走ってましたというランナー７〜8人とすれ違いました。
七倉山分岐からは殆ど尾根を進みました。
お花畑を愛でたりとご機嫌な道が続きます。
大きな滝が見えて少し行くと百四丈滝展望台がありました。落差が100mくらいに見える立派な滝でした。
美女坂の頭からは尾根に沿ったアップダウンが続きました。天気が良くて水分もどんどん無くなりました。
奥永倉避難小屋では人に会えました。
先ほどの滝まで登って来られた方もおり、この先の事も聞けました。
しかり場分岐を過ぎる頃には２ℓの水が殆ど無くなり、相棒が御仏供水で水を汲んで来てくれました。この水も浄水器が役に立ったそうです。
汲んで来てくれる間待っていたらちょっと体力が回復した気がしました。
あと少しでしたが水を得られたのはありがたかったです。
下りで膝が笑い出しましたが最後は３００m超の激下りを終えると一昨日通り過ぎた檜新宮参道登山口に着きました。体力のある相棒に感謝の山行きでした。
(写真は下りのお花畑、御前峰の景色、御前峰の巻道から室堂の振り返り)