|
をもって、北海道百名山123座をほぼ全山単独で踏破することができたので、感想みたいなものを書いてみようと思う。
初めて北海道の山に登ったのが2016年。
北海道百名山というものの存在を知り、意識するようになったのが2018年秋。
勢いに任せて登っていたら意外と早く完登してしまった。
★なぜ123座？
北海道内の百名山を集めた書籍は以下の3冊がある。
� 嵜携如）務て刺缶昌魁彁海鳩銘�社 （2003年発行）
�◆嵋務て擦良缶昌魁徊務て賛景梗辧 �2000年発行）
��「北海道百名山」山と渓谷社 （1993年発行）
それぞれ山の選定が微妙に違い、山と渓谷社が発行したものは登山道かそれに近いものがある山が選定されている。それに対し、北海道新聞社が発行したものは登山道が無い山も選定されていて少し難易度が高い。
また書籍の内容も違い、山渓(�´�)は登山ルートの解説など実用的な内容で役に立つし、道新(��)はその山の登山史や一個人のエピソードが書かれていて、読んでいてとても興味深かった。
一般的には北海道百名山というと、�，鉢△鮃腓錣擦�118座のことを指すことが多いようだ。しかし、それ以外に��の「北海道百名山」(初版)にしか選定されていない山が5座ある（嵐山・円山・八剣山・銭函天狗岳・ホロホロ山）。いずれも短時間で簡単に登れる山ばかりだが、一度でも選定された山はカウントしておきたい。そんなわけで、118+5＝123座を北海道百名山としてみた。
★(ほぼ)？
厳密にいうと山頂(最高点)に届いていない山がいくつかある。
何をもって登頂したとみなすかは個人の勝手で良い気もするが、一応・・・。
・崕山：地形図上で「崕山」表記のある所から約0.6km東側にある1030m小ピーク(「崕山高山植物保護林」のエリア外)まで2月に到達。遠くから岩峰を眺められるその地点を自分にとっての崕山山頂とした。
・利尻山：最高点は本峰(1721m)だが、一般登山道があり三角点のある北峰(1719m)を山頂とした。
・樽前山：最高点は溶岩ドーム上にあるが、外輪山の東山(1022m)を山頂とした。
・恵庭岳：頂上の岩塔部はロープが撤去されていて足場も脆く、最高点から数m下まで登って危険を感じて撤退した。
・駒ヶ岳：剣ヶ峰1峰の山頂標識が付けられている所を山頂とした。
★印象に残った山、難しかった山など
・知床岳（2020年3月17日）
3月の残雪期に羅臼町相泊からのカモイウンベ川ルートで日帰りで登った。
地形図に書かれていない沢に惑わされてルートを間違え、一本北側の尾根に取り付いてしまう。しかし、結果的には距離も変わらず登りやすい尾根だった。好天が味方してくれたおかげで、相泊から5時間弱でピークへ到着。半島両側に流氷の海が広がる景色は圧巻だった。帰路は正規ルートを辿ったが、知床台地から下る急斜面がクラストしていてかなり緊張感があった。背伸びした感はあったが、この山を一発で決められたのは幸運だったかもしれない。
・カムイエクウチカウシ山（2020年7月18日）
同年6月に八ノ沢カールで撤退し(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2414538.html)、翌月に日帰りでリベンジ(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2444683.html)。
2019年に登山者が熊に襲われ負傷するという事故が複数発生していて、とにかく熊の脅威が頭から離れなかった。初挑戦した6月は予想外に残雪が多く、不明瞭な踏み跡に迷って時間切れで撤退。翌月、最高の快晴の中でリベンジを果たすことができた。カムエク頂上、そしてピラミッド峰からの日高の山々の眺めは素晴らしかった。
・ピリカヌプリ（2020年10月4日）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2630535.html
積雪期でもなく、沢登りでもなく、敢えての神威岳からの主稜線藪漕ぎで挑戦。
このルートで行くきっかけとなったのは「一人歩きの北海道山紀行」の坂口さんの記録だった。同じ函館の者として、なんとか完遂させてみたい・・・。
そんな思いから突っ込んでみたは良いが、連日雨風に吹かれながら重装備を背負ってひたすら藪漕ぎという、過去一番過酷な山行だった。
機会があればピリカヌプリは好天リベンジしたいところ。
これ以外にも印象深い山はたくさんあるのだが、書き出すとキリがないので3つくらいにしておこう。
★その他
・登山口までのアプローチ
2016年の台風その他の影響で、本来の登山口までの林道が通行止めになっている所が多かった。日高や東大雪の山にそのような場所が多い印象。林道歩きの距離が片道2km〜5kmくらいならまだ日帰りの山行に支障は無いのだが、10kmくらいになるとさすがに自転車を使ったりしないと厳しい。
最長だったのはイドンナップ岳の片道30km。日帰りで登れるはずの山に3泊4日もかかってしまった。(その分達成感はあったと思う)
林道の修復が進んでいる箇所も多いので、今後は車で登山口までアプローチできる山も少しずつ増えてくるのではないだろうか。
ひとまず今日はこの辺で・・・。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する