ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2414538
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

カムイエクウチカウシ山(八ノ沢カールまで)

2020年06月23日(火) 〜 2020年06月25日(木)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
26.7km
登り
1,150m
下り
1,153m

コースタイム

1日目
山行
2:48
休憩
0:00
合計
2:48
12:37
56
幌尻覆道ゲート
13:33
13:33
112
15:25
八ノ沢出合
2日目
山行
9:25
休憩
2:05
合計
11:30
4:58
102
八ノ沢出合
6:40
0:00
230
10:30
12:35
115
14:30
0:00
118
3日目
山行
2:15
休憩
0:07
合計
2:22
5:28
100
7:08
7:15
35
7:50
幌尻覆道ゲート
※ルートの軌跡は手動入力のため実際に歩いた部分と若干ずれています。
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
札内川ヒュッテの1km先、幌尻覆道ゲートまで通行可
コース状況/
危険箇所等
・幌尻覆道ゲート〜工事地点 約3km
工事関係者の車が入っており、ダートだが自転車でも走りやすい。

・工事地点〜七ノ沢出合 約3km
架設のハシゴの先は少し路面が荒れる。倒木も多く、MTB等でなければ降りて通過する所も。

・七ノ沢出合〜八ノ沢出合
札内川本流を何度か渡渉しながら進む。今回、しばらく長雨が降っていなかったためか札内川ダムの全流入量は4㎥/s前後で、いずれも膝下の水位だった。
右岸→左岸→右岸と進むが、左岸にそこそこ長い巻き道があり、入り口には大体ピンテが付いている。

・八ノ沢出合〜999三股
850mあたりで沢は一面雪渓に覆われ、三股の滝の手前まで続いていた。

・999三股〜八ノ沢カール
この区間が間違えやすい。本流沿いの踏み跡を辿っていくが、正規ルート?には適当な間隔でピンテが付いていたり、笹が刈ってあったりする。
1300mあたり〜カール手前まで、崩れかけの雪渓が沢を埋めていた。

・八ノ沢カール〜
カールは一面残雪に覆われていた。
カールから稜線まではピラミッド峰とのコルのあたりに向かって踏み跡があるはずだが確認できなかった。この時の残雪状況だとアイゼン、ピッケルが必要かも。
その他周辺情報 ・新嵐山荘 日帰り入浴270円 10:30〜21:30
・中札内のマックスバリュでは惣菜やパン等の割引をよくやっている
静内中札内線は2019年10月頃から幌尻覆道ゲートまで入れるようになった。ここが舗装路の最奥で、さすがにこの先が開通することはないのだろうか。
チャリで出発。
静内中札内線は2019年10月頃から幌尻覆道ゲートまで入れるようになった。ここが舗装路の最奥で、さすがにこの先が開通することはないのだろうか。
チャリで出発。
ゲートから約3km地点で橋?の工事中。反対側へは仮設の梯子を使って登れるようになっていた。
ゲートから約3km地点で橋?の工事中。反対側へは仮設の梯子を使って登れるようになっていた。
七ノ沢出合でチャリを置いて札内川本流を進む。
ここで先行の方と会う。残雪のため三股付近で撤退されたようだ。残雪の状況を写真で見せていただいて納得。
七ノ沢出合でチャリを置いて札内川本流を進む。
ここで先行の方と会う。残雪のため三股付近で撤退されたようだ。残雪の状況を写真で見せていただいて納得。
まずは七ノ沢の渡渉。
まずは七ノ沢の渡渉。
札内川本流を右岸→左岸へ。
札内川本流を右岸→左岸へ。
左岸にはそこそこ長い巻き道があり、これを使うと速く進めた。
左岸にはそこそこ長い巻き道があり、これを使うと速く進めた。
巻き道を抜けて左岸→右岸に戻り、しばらく行くと八ノ沢出合に到着。
巻き道を抜けて左岸→右岸に戻り、しばらく行くと八ノ沢出合に到着。
八ノ沢出合で1泊目。もちろん貸し切り。
周囲には沢の音だけが響き、落ち着いた雰囲気で良いテン場だった。
焚火をしてみたが、湿った木ばかりでなかなか安定した火にならず・・・。
2
八ノ沢出合で1泊目。もちろん貸し切り。
周囲には沢の音だけが響き、落ち着いた雰囲気で良いテン場だった。
焚火をしてみたが、湿った木ばかりでなかなか安定した火にならず・・・。
翌朝、3:30にアラームをセットするも気づかず1時間以上寝坊(笑)
適当に朝食を突っ込んで5時前に出発。八ノ沢を遡上していく。
1
翌朝、3:30にアラームをセットするも気づかず1時間以上寝坊(笑)
適当に朝食を突っ込んで5時前に出発。八ノ沢を遡上していく。
出合から30分ほどでカムエクが目前に現れた!
谷筋やカールのあたりには残雪がまだ多いようだ。
3
出合から30分ほどでカムエクが目前に現れた!
谷筋やカールのあたりには残雪がまだ多いようだ。
850mあたりから沢は残雪で埋まってくる。
1
850mあたりから沢は残雪で埋まってくる。
水流の上の部分は薄くなってきており危ないが、端の方の雪渓は十分な厚さ、固さがあって通過には問題ないと判断。
1
水流の上の部分は薄くなってきており危ないが、端の方の雪渓は十分な厚さ、固さがあって通過には問題ないと判断。
999三股の先あたり。
中央の滝の手前まで大雪渓が続いていた。
この区間に限っては沢歩きから解放されてむしろスピードアップできたと思う。
999三股の先あたり。
中央の滝の手前まで大雪渓が続いていた。
この区間に限っては沢歩きから解放されてむしろスピードアップできたと思う。
本流の左岸沿いにある巻き道(踏み跡)を辿って進む。
本流の左岸沿いにある巻き道(踏み跡)を辿って進む。
が、ルートミス。
正規ルートよりも西側に進んでしまい、そのたびに鬼のような藪漕ぎをして戻ることを何度か繰り返す。
これにより、かなり時間と体力を消耗してしまった。。

ピンテもない、踏み跡もない・・・なんて時は大抵ルートを外している。
1
が、ルートミス。
正規ルートよりも西側に進んでしまい、そのたびに鬼のような藪漕ぎをして戻ることを何度か繰り返す。
これにより、かなり時間と体力を消耗してしまった。。

ピンテもない、踏み跡もない・・・なんて時は大抵ルートを外している。
1130m付近の滝。
1300m付近で再び沢は雪渓に覆われた。
1
1300m付近で再び沢は雪渓に覆われた。
中央に進むのが正規ルートだが・・・
中央に進むのが正規ルートだが・・・
崩れかけでちょっとやばそうな状態。
1
崩れかけでちょっとやばそうな状態。
一本右側の沢に入ると、一面の雪渓でこちらのほうが安定しているように見えた。
危険地帯を避けるため、この沢をカール手前まで詰めて、最後に藪を漕いで正規ルートに戻ってみた。
1
一本右側の沢に入ると、一面の雪渓でこちらのほうが安定しているように見えた。
危険地帯を避けるため、この沢をカール手前まで詰めて、最後に藪を漕いで正規ルートに戻ってみた。
すると、ちょうど雪渓が切れて沢が出ていた。
すると、ちょうど雪渓が切れて沢が出ていた。
ようやく八ノ沢カールに到着!
熊の姿は無い。
3
ようやく八ノ沢カールに到着!
熊の姿は無い。
カールにはまだびっしりと残雪が。
ここで登山靴に履き替え、頂上へのルートを模索。
カールにはまだびっしりと残雪が。
ここで登山靴に履き替え、頂上へのルートを模索。
主稜線へはピラミッド峰とのコルの辺りに向かって踏み跡があるようだが、残雪で隠れている。
雪の上は夏靴+10本爪+ストックでは心許ない。
雪の無いところを繋いで上がれないかと思ったが、藪と急斜面で難しい。
1
主稜線へはピラミッド峰とのコルの辺りに向かって踏み跡があるようだが、残雪で隠れている。
雪の上は夏靴+10本爪+ストックでは心許ない。
雪の無いところを繋いで上がれないかと思ったが、藪と急斜面で難しい。
試行錯誤しているうちに12時を過ぎ、ガスも出てきた。
ここまででかなり消耗しており、この先進んだとしても無事に下山できるか不安な状況だった。

1600m地点で撤退。
試行錯誤しているうちに12時を過ぎ、ガスも出てきた。
ここまででかなり消耗しており、この先進んだとしても無事に下山できるか不安な状況だった。

1600m地点で撤退。
雪渓を踏み抜かないよう、端の方の藪をつかんで慎重に降りる。
1
雪渓を踏み抜かないよう、端の方の藪をつかんで慎重に降りる。
雪渓の下に飲み込まれてしまいそう。
雪渓の下に飲み込まれてしまいそう。
カール〜三股までは帰りは一度もルートを外さず進めた。
正規ルートにはよく見れば必ず人が通った跡がある。
1
カール〜三股までは帰りは一度もルートを外さず進めた。
正規ルートにはよく見れば必ず人が通った跡がある。
ササのトンネル。
これでも上りの藪漕ぎに比べれば快適な登山道のように感じられた。
ササのトンネル。
これでも上りの藪漕ぎに比べれば快適な登山道のように感じられた。
16:30 八ノ沢出合到着。
すぐにテントを片付ければ明るいうちに下山はできる。が、疲れてその気にならず・・・。
食糧や日程にも余裕があり、天候も持ちそうなのでもう1泊することにした。
翌日の朝に下山。
3
16:30 八ノ沢出合到着。
すぐにテントを片付ければ明るいうちに下山はできる。が、疲れてその気にならず・・・。
食糧や日程にも余裕があり、天候も持ちそうなのでもう1泊することにした。
翌日の朝に下山。

感想

昨年の熊騒動で登るチャンスを逃してしまっていたカムエク。
熊以外にも渡渉や沢登り、不明瞭なルートなど不安要素は多く、自分のような初心者が一筋縄に行けるとは思っていなかった。そのために、行けるところまで下見しておくつもりで挑んでみた。

結果的には予想外に残雪が多く八ノ沢カールで撤退となったが、そこまでの行程や残雪の状況を知ることができ、収穫や反省点は多かった。
難しかったのはやはり三股〜カールの間で、この区間の雪が消え、かつルートミスをしなければもっと時間が短縮できるはず。

また登山者を襲う危ない熊が出てこないことを祈りつつ、リベンジの機会を探っていこうと思う。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1184人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら