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〇電池長持ち〇データ吸出し簡単
スマホGPSが普及してひょっとしてご存じない人もいるかもしれないので一応説明すると、GPSロガーとはGPSで位置のログを採ってくれるものです。スマホやいわゆるガーミンと違って、地図を表示する機能はないので山行中に現在地は確認できず、帰宅してからPCなりでデータを吸い出して記録に残すという使い方。私はスマホを持つ前からGPSロガーを持って山に行き、帰ってから怪しかったところの答え合わせをしていましたが、ヤマレコを使い始めてからも時おりログが途切れたりしていたのでバックアップとして使用。この冗長性や軌跡の入った表紙画像が不要なら、スマホGPSは現在地を確認するためだけにピンポイントで使ってバッテリーを節約し、ログはGPSロガーで取る、などの利用法が考えられます。
で、ずっと以前から使っていた初代GPSロガーの内蔵バッテリーがいよいよ弱って4時間も持たなくなってきたので昨年新たに購入。2023年にGPSロガーの新品(2011年発売)が手に入るとは思わず、ガーミンにするしかないかと思案していましたが、なんとその筋では有名な秋月電子通商が在庫をキープしてくれていました。
内蔵バッテリー式の電子機器は何でもそうですが、機器の機能に異常なくてもバッテリーの寿命が来たら終りというのが惜しいのですが、たまたま購入可能だったこれはいい具合に単3電池で駆動するので、これに充電式電池のeneloop pro (2500mAh)を組み合わせて使っています。今年の冬に試したところ(ただし山ではない)、電池1本で15.5時間は持つので日帰り登山には十分、六甲全山縦走でも交換なしでいけますね。1次電池を使うより、常に満充電状態で始められる充電式が良いと思います。ただそれゆえ機器はやや厚みがありポケットなどに入れるとちょっと邪魔かもしれません。
以前使っていたGPSロガーはUSB端子を備えながらシリアル通信で、どういうことかというとPCにUSBでシリアルポートをエミュレートするドライバを入れ、さらに専用のソフトを使ってデータをロガーから読み出す必要がありました。しかもなぜか暗号化して記録するため他のソフトでの利用が面倒(GPX形式へのエクスポートは可能)。一方このGPSWalkerは専用ソフトもあるものの、それを介することなくUSBメモリーとして読み出すことができます。データは(ソフトを使えばKML/PLT/GPXから選択できるみたいですが)、デフォルトでNMEAフォーマットのTXTファイルで保存されているので、私はカシミール3Dにプラグインを入れて読み込んだり、必要に応じて編集したりしています。
ちなみに内蔵メモリーは2GBあり、まあテキストファイルなら実質いくらでも保存できます。使ったことはありませんが音楽プレイヤーとFMラジオの機能もあり、音楽を聴きたいときはWMAかMP3をこのメモリーに書き込むことになります。小さい液晶ディスプレイを備えていて、コンパスやあらかじめ設定した目的地の方角を示してくれる機能などもあるらしいのですが、使いこなしていません…マニュアルはやや放任主義です。
やや不安な点としては、プラスチック筐体は作りがやや安っぽく、スイッチなど機械式接点が多いので将来的にはこの辺りが故障しそう、というところ。実際ミニUSB端子についていたキャップはすぐにちぎれて取れましたし、プッシュ式のスイッチもたまに引っかかって戻らないことがあります。あとキートップの印字もかすれてる。とは言え正常に動作している間は何も不満はありません。秋月電子はGPSモジュールとかキットも取り扱っているのですが、そういったものを買ってきて自作できる能力は私にはないので、これだけの機能を持った完成品が3000円ちょいで手に入ったのは満足。1年間使ってそろそろ元は取ったかな。こういう消えつつあるガジェットが好きな方(私はSONYが生産終了した時のフロッピーディスクも10枚買って持っています…)にはおススメしたいですね。興味を惹かれた方はコメントで質問くだされば分かる範囲でお答えします。
●USB接続GPSモジュール「GT-730F/L (SiRF)」TSKY (CANMORE ELECTRONICS)
〇機械的可動部が一切ないので長持ちしそう
ちなみにこちらは以前使っていた機種の「モジュール部分のみ」の商品。内蔵バッテリーがないので使用中はUSB端子から給電し続ける必要があります。上の商品を通販で頼んだ時、バッテリー内蔵と思いこんで、これを買い逃したら手に入らないし送料1回分で済むからついでにと思って買ったら、予想外の物が来ました。ちゃんと確認しなかった私が悪いのですが、似たような名前つけるのやめてほしいな…

モバイルバッテリーと組み合わせて何度か試しに使ってみたのですが、給電がいつの間にか途切れてOFFになったりして使い勝手はイマイチ。今は机の中に眠っています。ただバッテリーを工夫すれば使えるので今のが壊れたら出番がありそうです。専用ソフトで読み出す必要がある不便はそのままなのですが、GPSの2020年のロールオーバー問題(GPSの日付が1024週目にゼロに巻き戻る問題)には対応済み。ただ私の環境だとなぜか9時間 (たぶんグリニッジ標準時との時差) ずれていました。それやこれやの仕様に対処できるスキルのある方、気にならない方はこちらもいいかもしれません。電池やバッテリーがない分本体はスリムで、ケーブルでバッテリーと接続するなどすればスマートに装備できるかも。
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