![]() |
去年、自分自身にがっかりした瞬間があった。ある山の尾根を歩いていた。その山はほぼ登山口から山頂までずっと見晴らしの良い尾根歩きの山だった。その日は天気も良く、広大な帯広平野、そして大雪山系や日高山系まで見渡せる眺望のとてもよいルートをひたすら歩く。僕はもともと山の尾根の写真に憧れて登山を始めた。初めて登った山で尾根歩きをしたときの感動はまだ少し覚えている。ただ、去年その山を歩いたときにこう思ってしまった。「景色はいいけど山道は単調だし、景色も変わらず飽きたな。」と。そう思った瞬間、自分自身にショックを覚えた。
このことに関してなんの解釈も釈明もない。人はお金や景色、他の人に対しても、慣れる生き物だと思う。でもあの時の、まだ何も山を知らなかったときのあの感受性を、多少山の知識と経験を得た今持ち合わせていたら。これから登るであろう山からどんなことを感じ取ることができたのかな?と思った。今も自然や山が大好きだ。でもあの頃の無条件の感動は久しく味わってない気がした。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する