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さてこのイグルー、造り方は沢山あると思うけど僕が学んだのは山屋用のイグルーだ。いわゆるイメージされるような綺麗なドーム型のそれではない。山屋用イグルーは雪山のテント泊の代わりに(むしろテント泊より断然暖かく快適)、そしてビバークのためにも雪山をやるなら必須の技術だと感じた。正直、雪崩や滑落、落石を除いて、この技術を習得したら雪山で死ぬ気がしない。それくらいの衝撃と感動を覚えた。今回は説明を省くがよく受ける質問の答えとして、雪洞ではなくイグルーの方が良いとのこと。
この冬も各地でBCからの行方不明など、山岳遭難のニュースが後を絶たない。イグルーを造れれば、そしてちゃんと雪山に入る準備として予備のダウン上下やストーブなどを常備していれば、2〜3日なら低体温症にもならず耐えられるかもしれない。テントではほぼ外気温に近くなってしまうためとても寒い。イグルーだと雪の中にいるようなものなので0度とまではいかないが、外気温が−20〜30度でもイグルーの中は−5度くらいになった。
イグルー技術はどんどん拡まるべきだと思う。造れる人は1人でも亡くなってしまう人を減らすためにも伝えていくべきだ。僕も去年学んだばかりで経験は浅いが自分の仲間内に対し講習会もしたし、来月は様々な会に声をかけ講習会をする予定だ。そうやって伝わっていって沢山の人が当たり前の技術としてできるようになったら素敵だなと思う。雪山では様々なギアやウエアがピックアップされるが、雪山こそビバーク技術の習得が必須だと感じた。そして雪山でテントを持って行かなくてよくなったため、かなり軽量化できた。このことも雪山山行ではかなり魅力的な点だと思った。
米山さんのイグルー技術はYouTubeで見ることもできるし講習会も今後やっていくそうなので、雪山に入られる方にはぜひ学んでみてもらいたいと思う。そして1人でも山で亡くなってしまう方が減ればいいと心から願っている。
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