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バリエーションハイキングに出ていた「からかさ岩」を見に行くためである。
廃坑となった宝鉱山から本社ヶ丸に直登するルートで、昔はそんなルートはなかったと思う。
このコースは本社ヶ丸ダイレクトとも言うべき急登のコースで、なかなかしんどいが、天気も良く富士の眺めも良くて良い一日のコースとなった。下山は大幡八丁峠南側の送電線巡視路を利用した。
からかさ岩は、傘というよりは「からかさお化け」を思わせる面白い岩であった。
お化けといえば、三つ峠の北口登山道近くにカシヤ穴という岩がある。僕はまだ見ていないが、カシヤという化物がすむ穴との伝承がある。
このカシヤとは化け猫のことで、日本各地に同じ様な伝承があるらしい。福島県の志津倉山のカシャ猫などは有名だが、いずこの伝承も、葬式の時に化け物が現れて、死人をさらいにくるというのだ。
カシヤとは貸家のこととする説もあるが、これは穴を貸家になぞらえたのであろう。妖怪の火車からきているという説の方が一般的である。
葬式で悲しみに暮れている時、死人をさらわれてしまうというのは、残されたものにとってもショックだし、第一死人が浮かばれない。
死は誰もが受け入れなければならないから、神話の時代から文献にもいろいろ残されているし、全国各地に独特な習俗や伝説がありそうである。なかなか面白いものである。
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