デコボコした滑沢ではあるが、水量が多く、ちょっと手強い。
だが、暑い1日であったので水が気持ちよく、綺麗な風景の中、楽しく登ることができた。
廃村になった三斗小屋宿跡も良い風情だ。しばしたたずみ夏の終わりを感じる。
前泊は板室温泉の勝風館であった。
温泉街の一番奥にあり、その先は廃旅館と温泉神社しかなく、静かなことこの上ない。ぬるめの湯も気持ち良い。
谷間に日が落ちれば、まるでつげ義春の漫画的風景になり、浴衣を着て散歩をする僕の姿も、側から見れば漫画の主人公である。
山から降りた次の行き先は矢板にある寺山鉱泉。
車一台分の幅の農道を突き詰めた先にある。道は山鳥が飛び出してくるほどだ。
この先には人家も何もなく、広い農家のような宿に一人で泊まることになる。
赤くぬるい鉄鉱泉につかり、栃木名物の夕立の音をさかなに酒を飲み、女将さんの手作り料理をいただきながら過ごす。これも何ともつげ風であった。
写真は三斗小屋宿跡の一角
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