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https://www.yamareco.com/modules/diary/5588-detail-319245
を投稿後、いろいろ調べ、2回追記をしましたが、この際地形図も添えて追記部分を詳しく記述することにいたしました。
まず、ドリーネ?と勘違いしたきっかけとなった微地形図が左の図です。東京都が公開している微地形表現図(陰陽図)です。樹木などの影響を除去した地表面の標高を0.25m水平間隔で測定したデータを基礎とした精密地形図です。
その後の国土地理院の検索でたどり着いた、同地域の1961.11.15の空中写真が真ん中の図です。詳しく比較すると、縁に近い部分は一致しないところがありますが、現在の陰陽図はレーザーでスキャンしながらの撮影であるのに対し、昔の写真は空中の1点からレンズを通した撮影のため、収差や視差(パララックス)などの補正がないことによるずれがあるのではないかと推察されます。それでも、部分々々を細かく比較すると特徴が一致するので、比較に耐えると考えられます。
両者を比べると、陰陽図にあるくぼみは1961年には認められず、それ以後にできたもの(多分、陥没)であり、ドリーネなどの地質学的長期間を要する自然現象ではないことがわかります。
もう一つ不思議なのは右の図です。これは「時系列地形図閲覧サイト ”今昔マップ on the web”」(埼玉大学教育学部 谷謙二氏(人文地理学研究室))で時代の違う地理院地図を比較したものです。左半分が1972-1982年の地形図、右半分が最新の地形図です。白岩山の山名はありませんが、1982年以前にあった642.8mの三角点が、現在は南に移動して631.7mとなっています。三角点は申請すると移転が可能なのだそうです。
この二つの事実は互いに関連しているように思われますが、確かなことは分かりません。謎は深まるばかりです。
前回の日記にも書きましたが、あるヤマレコメンバーから個人的に教えていただいた情報では、白岩山では地下採掘が行われ、その影響で「山中には大穴があいている」ということです。その大穴が写真の左に該当するようです。
引き続き、
<当日の歩行ルートや現地の写真などのレコに続きます>
「松尾採石所跡(旧白岩山)・四等三角点 大久野」
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6353906.html