![]() |
同窓会を主催してくれる同級生が駅近で駐車場付喫茶店を営んでいることをいいことにそこに停めさせてもらうことを企み電話して了承を得た。
そこで手みやげである。
仕事場の近くに和菓子屋がある。夏は暑いから冷菓がいいだろうということになる。
くず粉を使用した、アイスのような冷凍和菓子。アイスとはまた違う、もちっと、シャリっとした食感をお楽しみください。
これにするか。一本300円。まず、職場の同じ事務所分、自分を入れて6本買う。みんなで食べてみる。めちゃくちゃ美味しい訳でもないが、不味いわけでもない。くず粉を使用してるからもっちりとした食感が珍しい。冷たさが口の中で簡単に熱に消えないのもいい。
みんなに感想を聞く。無難に「おいしいです」の返事。食レポ芸人はこの事務所の中にはいないのか。差し入れた理由を披露する。
「こんどの同窓会で駐車場を借りる時の手みやげにしたくてどんなもんか食べてみようと思ってつき合ってもらったんだけど、やはり、こういった時の手みやげは相手にどんなものを渡したか食べておかないと、相手の感想や食レポに為す術もないようではあかんと思ってね。」みな一様にリアクションに困っていた。
きっとケッタイなことをする人だなぁと思わせてしまったのかもしれない。今に始まったことではない。
当日、100均の保冷バックに入れて手みやげを持って行った。受け取るだけで目の前で食べなかったので、リアクションは、また会う日までのお楽しみとなった。
職場を代表してお礼に行くことになった。お礼と言っても、自分が至らなかったことが起因しているので、「ありがとうございます」の中の「申し訳ありません」含有量はかなり高い。お礼の相手は、地元の名士。
そこで手みやげである。
上席から手みやげに「商品券あるけどどうしますか?」と声をかけられたが、やんわりと断った。やりとりできてしまう商品券では手みやげになじまず「謝礼」になってしまう。お礼の手みやげは、「消えもの」でなくてはならない。
仕事場の近くに和菓子屋がある。自腹を切って、大きすぎず、小さすぎない箱に詰め合わせを作ってもらう。のしは?と聞かれたので、どんなのか見せてもらったが、色目デザイン的にどこか「お悔やみ」を想像させる感じなのでやめてもらった。紙袋は有料なのに、風呂敷は無料。風呂敷の色目は紅葉を彩った朱に染まった季節を先取りする感じ。話題にできる。
お礼に伺って話を交えているとお相手はお酒が飲めないそうな。職場に戻って上席に「お酒を飲めない方だったので、結果オーライでした。」と報告できた。
手みやげにかくし味。
あまりに昭和過ぎるかもしれないが。
(画像はイメージです。)
宜しくお願いします
Goddyさんワールドが展開されている日記
楽しく拝見をさせていただいています
同僚に1つ300円もする菓子を差し入れた理由を披露する辺りから始まる起承転結
心の内を覗かせていただいて「隠し味」と来る
風呂敷が隠し味的な要素と言われるあたり、わかるような、わからないような表現が上手いです
私もお相手に選ぶものは「消え物」にしています
頂き物のいくつかが消えず、断捨離もままならなくて困っているからです
時には理解に苦しむようなよく分からない
拙文におつき合いいただいてありがとうござい
ます。こちらこそ、よろしくお願いします。
時と場合に応じて、手みやげに(勝手に)
込める心遣いが変わること、
心遣いを相手に伝える以上、
相手からのリアクションに万全を期すところ
までが心遣いでありたいということ、
自分の(勝手な)心遣いは、相手の中で
流されて消え失せる程度でなければ
ならないこと
まあさんからコメントをいただいて、
自分が日記で示そうとしたことを要約すること
ができました。
今後とも、ヤマレコ日記のトワイライトゾーン
として楽しんでもらえれば幸いです。
コメントありがとうございます。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する