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米国はジョージア州のスプリンガー・マウンテンからメイン州のマウント・カタディアンまでのアパラチアン・トレイル、3500キロを151日かけて歩いた記録だ。
加藤さんの文章はとても読みやすく、これまでにも「ジョン・ミューア・トレイルを行く」を始めほとんどの本を読んでいる。今回も630頁余りのボリュームがあったが、スイスイと読み進めることが出来た。
さて、本書は日々の出来事が日記形式で書かれているのだが、併せてアメリカの歴史や文化、音楽、政治に対する考えなども盛り込まれており、これまでアメリカにはあまり興味の無かった私にとって新鮮に感ずることができた。
また、トレイル上で出会う数十人(百人以上?)のバックパッカーやトレイル・エンジェル(バックパッカーを支援する人をこう呼ぶ)との交流がとてもうらやましく、私も山ではもっと積極的になろうと思った。
加藤さんは現在、ALS(筋委縮性側索硬化症)という不治の病に侵され、手足を動かすのも困難な状況だそうだ。
もっとロングトレイルを歩き、その楽しさ・素晴らしさを紹介して欲しかったのに。残念でならない。
「ジョン・ミューア・トレイルを行く」と併せ、歩くことが大好きな人に読んで欲しい。
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