夕食をとった後、うつらうつらとして、そのまま永久の眠りについたそうだ。99歳の大往生、あっぱれだった。そんな訳で再び京都へ。最後まで寄り添った従妹、その兄弟一家達と一緒に別れを惜しみ、しみじみと見送った。
従妹は他所から京都に移り住みそこに叔母を呼び寄せていたため、代々の菩提寺に葬儀を委ねることはできなかった。そのためご近所のお寺様にお願いして葬儀を執り行ってもらったのだが、そこは平安遷都前に開山し場所を変えながら現代に続いているお寺様であった。なんでも、清少納言の元カレ?藤原実方に縁のあるお寺だそうだ。世界遺産やら文化財にあふれる京都では地味めなお寺かもしれないが、とにかくご近所のお寺様がこのようなプロフィールを持っているというところに京都の凄さを感じる。
GW明けに京都へ向かい、葬儀から初七日まで済ませた滞在最終日、寂しい思いをさせていたワンコの小太郎を散歩させる従妹に付き合って近所を歩く。小さな神社の鳥居から奥をのぞくと、どう見ても樹齢1000年以上の巨木が生えていたり、岩倉具視が幽閉されていたお屋敷跡があったり、有名どころでは実相院があったり…山も近く自然も豊かで飽きることが無い。
帰路は京都東インターから高速に乗るつもりでいたが、道中「山中越」の標識を見て、思わず大津へつながる道に左折してしまった。元々は近江の国へつながる道だったのだろう。何となくそそられますね。古道が残っているなら一度歩いてみたい。従妹と叔母のおかげで縁のできた京都、最近は山にはまってしまって訪れる回数が少なくなっていたが、周辺の山域も含めて歩いてみたいところが一杯。比叡山にも登ってみねば!
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