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「山姫の りすの衣を 干しぬる哉(や)
紅葉(もみぢ)重ねの袖の色々」 詠み人知らず
解釈
「この山々の紅葉襲(がさね)の袖色はなんとすばらしいこと
きっと山姫が栗鼠の衣を干してしまったからなんだわ」
解説
山姫(山姥、山の女神)をリスごろもを着る怪女?に見立てました。
普段の衣は、りす毛色:栗色で日本本来の照葉樹林+広葉樹、雑木林の明るく照り光った栗色だと思います。
また「理す」:整理するということなので山姫はこれから色彩を紅葉系に変えるようです。
紅葉で重ねるは色々にとどまらず、袖を重ねる:衣を脱いだ山姫と共寝をするエロティックでおどろしいイメージも重ねたのだと感じています。
多分に持統天皇歌を意識しているのでしょう。
「春すぎて 夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香具山(かぐやま)」
はじめまして、茨城の山もよろしくお願いします
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