山での心得。最近感じることです。パーティーで行くときは必ず心得ておきましょう。
登山の大原則
どんな種類のパーティーであっても、自分と仲間の命と安全を守るために絶対に守るべき最低限のルール
・リーダー、サブリーダーを決め、全員がリーダーの指示に従う。
→上司部下、年上年下、男女、先輩後輩は関係ない。
・緊急時の止むを得ない場合以外、パーティーはバラバラになってはならない。
・パーティーの実力は最も弱い人の実力(体力、装備など)。
・パーティーの行動は最も弱い人を基準としてそれに合わせる。(体力、技術、装備その他の全て)
・歩く早さは最も遅い人に合わせる。
<パーティーの並び順>
・先頭にサブリーダー(又はリーダー)、2番目に最も遅い人、最後尾はリーダー(又はサブリーダー)。遅い人は自主的に前に。でなければリーダーが指名する。
・先頭を行くサブリーダーは2番目の人に常に注意を払いペースを調節する。
・緊急時を除いて先頭、2番目、最後尾の順番はくずさない。
・最後尾のリーダーは常に全員の様子に注意を払い、臨機応変に先頭に指示をする。
<リーダー、サブリーダーの役割と責任>
安全で楽しい登山を実現するための手段の一つがパーティー登山であり、山行リーダーのリーダーシップが重要。メンバーの力量に応じた適切な行先、ルートの選定。山行形態、行動計画の作成とメンバーへの周知。十分な情報収集とルートの安全確認。適切な山行指揮。
・リーダーの役割は突き詰めれば、どのような状況に遭遇してもパーティー全員を安全無事に下山に導く事。
・サブリーダーの役割は、リーダーがリーダーシップを発揮しやすいように補佐をする事。リーダーへの助言や情報の提供、リーダーが役割を果たせなくなった時のリーダー代理。
・リーダーの責任の重さはパーティーの種類によってさまざま。
(例)有料のガイド登山の登山ガイドの責任は、事故の時刑事責任を問われる事もある。有料のガイド登山でなくても場合によっては損害倍償等の責任を問われる事もあり得る。
・山岳会の会員は登山の危険性に関する知識はあるものとして見なされ、先ず自己責任が問われる。
・登山届け
<リーダーの条件>
・パーティー全員を無事に下山させるだけの資質(その山行にふさわしい技術、知識経験、意識)を有する事(多度山とアルプス、夏山と冬山、縦走登山か登攀か沢かで求められる資質は異なる)。
・リーダーシップ(全体をまとめられる統率力、指導力)、信頼(人間性、尊敬)。
<リーダーとパーティの関係>
・リーダーはものごとの判断基準を、何よりメンバーの安全を最優先において決断、指示する。
・メンバーはリーダーの指示に従う。
多少の異論があってもリーダーの判断、指示には従う。リーダーへの助言、アドバイス、提案は必要に応じて、又はリーダーの要請に応じて行う。リーダーの決断や指示に対してしょっちゅう異論を挟んだり、勝手な行動を取る人はパーティーを混乱させ、ひいては危険に陥れる可能性があるので一人で山に行くべき。
<リーダーとメンバーシップ>
・メンバー全員の信頼との協力がなければパーティーは成り立たない。
仲間の納得と協力がないとリーダーはただの「言うだけの人」になってしまう。
・気持ち良く協力できる雰囲気がないとリーダーシップとメンバーシップは成り立たない。
・何故、登山にパーティーとリーダーがあるのかと言う事に対して、全員が理解し、納得し、同じ思いを共有して始めてパーティー登山が成立する。
安全で楽しい登山を楽しめる。会の中でメンバーは、リーダーの決断や指示を抵抗なく気持ちよく受け入れられる。
・山行前にその山行のイメージを共有しておく事が大切(行先、コース、スケジュール、メンバーなど)。
<自分の身を守るために、メンバーはどうあるべきか?>
・安全登山のすべての責任をリーダーにまかせて良いのか? → No!
・あくまで登山は自己責任を肝に銘じる。
自分が参加しようとする山行の概要、山の様子、コース、予想される危険などを事前に把握する。コースの把握、装備や地図の準備、エスケープルートの確認など。
・最悪のアクシデントの場合でも自分一人でも無事に自力下山できる準備と心構えが必要。パーティー登山にメンバーとして参加する場合でも、連れて行ってもらうだけのお客さん登山ではいけない。・・・・山に入る時には自立した登山者でなければならない。
・もちろん昨日始めて登山を始めたばかりの人に全てを求めるのは無理なのはあたりまえ。本人も先輩や本、雑誌などを通じて勉強し、先輩も暖かく協力、指導する。実際の山行を通じて経験を重ね、体力・知識・技術などをスキルアップする。
すべては安全で楽しい登山のため、自分と仲間の身を守るため!
yamatotakeruさん、こんばんは。
>・メンバーはリーダーの指示に従う。
*との事ですが、仲間が滑落して日頃からの訓練で救助できる範囲内なのに、リ−ダ−の冷静な判断が出来ずに仲間を失う場合が時々あります。その殆んどは「リ−ダ−」の指示に従ったとの事です。時には、多少のリスクが・・・でも、それも覚悟で山に登っているのでは、と思います。
まぁ、その様な事が無いように的確な判断が出来るリ−ダ−を選ばなければならないのでしょうね。
それと、
>勝手な行動を・・・一人で山に行くべき
*ソロでの山行は遭難する割合が非常に高く、また死亡率も同様です。その様な人は気の合った仲間と行くべきでは。
昔と違い今は「自己責任」から「共同責任」に移行している山岳会が増えてきました。
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