バックカントリーで遭難

　さすがオールドメディア、ろくに調査もしないで適当な言葉を選んで報道している。報道されているバックカントリースキーは、ほとんどがゲレンデコース外滑走。山スキーやクロカンとは別のジャンルだ。水・食料・GPS・ヘルメット・ツエルト・シール、ボードならスノーシュー・ストックは必携だが、報道されている遭難事故は、そんな装備もないし、パウダー攻めるならビーコンも必要だ。報道されているバックカントリーも遭難事故とは、ゲレンデスキーの延長でコース外無断滑走でのことばかりだ。ニセコ・富良野・トマム、事故は全てがコース外滑走と言える。
　富良野・ニセコはゲレンデから見て正面の山がバックカントリーのスキーエリアだ。大好きな三段山や十勝岳・富良野岳、ニセコも羊蹄山だ。富良野（北の峰）ニセコ（アンヌプリ）はバックカントリーとは言えない。
当然バックカントリーはリスクもあるが、装備や知識で軽減できるし、逆にスキーを使うことで安全な面もある。死者199名、史上最大の冬山遭難事故の八甲田山では、逆方向からスキーで登った部隊は遭難者はいなかった。
　とにかく、無謀なゲレンデ外滑走と山スキーなどのバックカントリースキーを同じものとしないでほしい。

写真１：厳冬期・放射冷却（無風快晴）の旭岳、陽気な欧米人
写真２：シュプール・十勝岳避難小屋
写真３：三段山・樹林はパウダー、その先は白金温泉