1923年生まれ。『 黒部の山賊』の著者。
北アルプスの歴史は伊藤正一さんを抜いては語れないんじゃないかなぁ。
雲ノ平あたりを現在私たちが歩けるのも、伊藤正一さんのご尽力があったからと思います。
大往生と思うけどショック。
私は正一さんが拓いた伊藤新道に特別な思いがあります。
初めて湯俣を訪れた時に岩壁にわずかに残る錆びたワイヤーや朽ちた桟道を見つけ『 これは何!?』と調べ、伊藤新道の存在を知りました。
北アルプスの歴史とロマンに溢れた伊藤新道に強く惹き付けられ『歩いてみたい!』と強く思うも、当時は沢登りの“さ”の字も知らなかった私。
その後色々なことに恵まれて、去年同じく廃道の宮田新道と組み合わせてやっと挑戦することができました。
その時のレコ↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-721858.html
結果は荒天→濁流で憧れの伊藤新道を行くことはできなかったけど、
正一さんの息子さんである圭さんと直接お話ができ、丁寧に伊藤新道のアドバイスをいただくことができました。
今年の秋にはリベンジを誓い、計画しています。
ここ数年もヘリで山荘までいらしていたようなので、お会いできたらいいな、話を聞いてみたいな、なんて思っていました。
伊藤新道の復活を願っていたそうです。
もうお会いするという夢は叶わないけれど、
微力ながら伊藤新道を歩くことでその復活に少しでもつながればいいな・・。
また正一さんの著書の『 黒部の山賊』は去年亡くなった友人が私の誕生日にサプライズでプレゼントしてくれたもので、私にとって特別な1冊です。
去年は計5泊もテント場でお世話になった三俣山荘。
正一さんは偉大で雲の上の存在ですが勝手ながら親しみも感じていました。
今秋は去年よりもさらに特別な思いで伊藤新道を歩くことになりそうです。
感謝の気持ちとともに哀悼の意を表します。
※後日談
この2週間ほど後、伊藤正一さんより2歳年上の私の祖母が95歳で亡くなりました。
戦前生まれ。戦争も戦後の大発展も長い時間の移ろいを全部知っている人。
すごいなぁ、と思います。
大往生の祖母。
死を悲しむというよりは、本当にお疲れさまでした、って労いたい気持ち。
おばぁちゃん、正一さん、本当にお疲れ様でした。
こんにちは 初めまして
恥ずかしながら三俣山荘のオーナーについて初めて知り、『黒部の山賊』についてもぐぐってしまいました。
実は、学生時代に三俣で天場代を踏み倒したことがあり、ちょっと心に引っかかっていたのですが、なんのお咎めも無しで泊まらせてくれた理由が少しわかった気がしました。『黒部の山賊』も読んでみようと思います。
合掌。
初めまして、コメントありがとうございます。
そうでしたか、昔そんなことがあったのですね(^^)
少しほっこりさせていただきました。
三俣山荘に行ったことのある方なら、黒部の山賊は面白いと思いますよ〜。
ノンフィクションていうのがすごい。
新書は三俣山荘でしか売っていないのも特別感があって好きだったりします。
北鎌経由で伊藤新道の計画を立てて早3年、水俣川が徒渉できずに撤退してから何度もチャンスを伺っているのですが、未だ行けていません。
今年こそは、、、と夏山(&秋)計画を立てていた矢先の訃報です。
もし三俣山荘で伊藤さんに会えたら、新道開拓の苦労話などを聞きたい、と思っていたのですが、、、
とても残念です。
ご冥福をお祈りいたします
コメントありがとうございます。
ショッキングなニュースですよね。
DIYさんも伊藤新道を歩こうとされていましたもんね。
近年も正一さんが山荘にいることもあったと聞いていたから、私もお会いできたらいいなぁなんて思っていました。
とても残念ですね。
※別件ですが・・今夏は東沢を下降する計画を立てているのですが、DIYさんの記録も参考にさせていただきました。貴重な記録をありがとうございます。
再度です。
おや、まあ 東沢下降ですか?!
これまた 酔狂な、、、
ただ、七倉あたりから稜線へ出てしまうと、東沢くらいしか比較的安全な下降ルートないですからね
どこへ行かれるのでしょうか? 記録楽しみにしています。
p.s. 西餓鬼の西稜を東沢出合に下るなんていうのも、結構 歯応えありますけど、、
>比較的安全な下降ルート
まさにそれです。笑
あと東沢が廃道ということ。
東沢以外のあの辺のバリエーションは私は歩けるレベルにありません^^;
目的はかもしか新道です。
1日目の様子によってはエスケープで中房下山も考えていますが、下降も廃道で行けたらいいなぁ、なんて思っています。
バグネット忘れないようにします。笑
こんにちは。伊藤正一さん、ご逝去されたのですね。
とても残念です。
私は、2009年7月29日、三俣山荘の展望喫茶で
コーヒーを啜られているお姿を拝見しました。
(この一度だけです・・・)
とても偉大な方なのに尊大な雰囲気など微塵もなく
にこやかに慈愛に満ちた表情でいらっしゃいました。
その日、三俣山荘で伊藤正一さんに関する書籍を何冊
か読んでおりましたので、実際にご尊顔を拝すことが
でき、伊藤新道への思いは募るばかりでした。
この優しい表情の方がどのような思いをもって切り拓
かれたか、その道を歩いてみたいと単純に思ったもの
です。
FEELさんの、この秋の再びの伊藤新道は明らかに昨年
とは意味合いが異なるものになりそうですね。
一層の特別な思いを抱かれての伊藤新道の旅が無事故で
完遂されますこと、改めてお祈りいたします。
最後に、伊藤正一さんのご冥福をお祈りいたします。
コメントありがとうございます。
伊藤新道を歩かれたnavecatさんも、特別な思いがあるかと思います。
本当に残念ですね。
お姿を見たことがあるんですか!
>尊大な雰囲気など微塵もなく
にこやかに慈愛に満ちた表情でいらっしゃいました。
うわぁ〜、ドキドキしてしまいました。目の前に情景が浮かぶようです。
きっとそうなのでしょうね。
黒部の山賊を読んでも、正一さんのそんなお人柄が伝わってくるようでした。
ブレない強い信念をお持ちのはずだけれど、それを感じさせないお人柄。
カッコいいですね。
貴重なお話をありがとうございます。
そしてうれしいお言葉にも感謝します。
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