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地道に低山歩きから登山をスタートしていた私ですが、同じ山域に連続で行っているとなんか新鮮味にかけるような気がして、例えば、高尾に登ったら、次は奥多摩、その次は丹沢、奥秩父みたいに変えながら登っていました。
そして2020年12月、伊豆の山はどんなものだろう?と思い、登ってみたのが巣雲山です。理由は山頂から駿河湾が見えたりして眺望がよさそうだったから。
伊東線の宇佐美駅で下車し、長い舗装路歩きがあって、さて山頂に到着しました。
山頂は枯れたススキの野原が広がっていて気持ちよく、確かに駿河湾の眺めもすばらしい!!✨
・・・が、しかし、私は今までの登山では経験したことのないちょっとした緊張を感じていました。それは、、、
人っ子一人いねーーーー!!
そうです、途中の登山道はおろか、山頂に来てまで、私以外の登山者に誰一人として遭遇していなかったのです! 大山みたいに多すぎるのもイヤですが、誰もいないのもなんか不安です😅
んー、山頂からの眺めとかすばらしいし気持ちのいいとこだと思うんだけど、人気ないのかなぁ・・・🤔なんて思いながら、とりあえずお昼をいただき、いざ下山です!
下り始めてすぐに本格的な下山道の入り口にたどり着くのですが、その入り口にあるのは、「生き仏の墓」!!!🤦♀️🥶 そこで、昔お侍が生き埋めにされたそうです!! ちょっとうす気味が悪い💦
んでもって、ここからの下山道というのが、暗〜〜〜〜〜〜〜い!! 天気はそれなりに良い日だったのですが、日の当たらない谷に作られた登山道のせいか、とにかく暗い!! 山頂がすごく明るく、見晴らしよかったため、余計にそう感じたのかもしれません。。
人っ子一人いない山、生き仏の墓、暗い登山道・・・普段と違う緊張を覚えながら下りていったのですが・・・
気が付けば、私はちょろちょろ水が流れる小さな沢の脇道を歩いていました。
あれ? なんかおかしい・・・
沢の脇の登山道なんてありふれていますが、そこは沢との距離が近すぎたのです。
道、これで合ってる???
いそいで山アプリで道を確認します!(ヤマップだったのですが、山アプリ自体初めての利用でした)
あぁ、やっぱり外れてる。。でも、どこで外れたんだろう??? まっすぐな道を歩いてきたつもりだったのに・・・
異様な雰囲気を感じながら、急いで正規のルートに戻ります。そして、戻り始めて数十メートルほど歩いたあたりだったでしょうか・・・
ん?
何が起きたか、ぜんぜんわかりませんでした。気がつけば、私はもう横転して転がり落ちていたのです!
季節は冬、落ち葉がたくさん敷き詰められていたので、それに滑ったんでしょうね。でも、そんな感覚すらなく、転がっていました。
転がり始めてまず思ったのは、
(お、重い! 自分の体重が!!😅💦)
そして次に、
(え!? ぜんぜん止まらないっ!!)😵😵😵
無意識的に地面を抑えて体を支えようとしたのですが、まったく止まりません!!
まさに、「重力という化け物」がいて、そいつに引きずり落される感じ!!!🥶
いや、ホントにリアルに何者かに引っ張られているような感覚だったのです!
結局、もともと大した斜面ではなかったせいもあり、3メートルほど転がり落ちて、しかも落ち葉クッションのおかげで、かすり傷一つ負わずに済みました。ホッ
でも、止めようとしたのに、ぜんぜん止まらなかったことに戦慄を覚えました・・・😨
登山をやっていなかった頃、ときどき山で滑落して亡くなったり重傷を負ったりといったニュースを聞くと、不謹慎にも「空中を落下しているわけでもないし、地面を滑り落ちるだけでそんな大事になるものなの?」なんて思っていました(なんとなく滑り台を連想していた😅)。
でも、このとき思いました。今回は、落ち葉のたくさん落ちてる柔らかい斜面でしかも短かったからよかったけど、これが石ころだらけの急斜面を数十メートルも転がり落ちたら、、、
ああ、こりゃ、死ぬわ・・・
滑落するということがどういうことか、身を持って知った瞬間でした。
この一件があってから、比較的なだらかに見える斜面でもすごく用心して登るようになったのですが、その後、何かのニュースだったでしょうか、、
「大きな事故を避けるために、小さな事故を経験しておくのは悪くない」
みたいなコメントを見かけて、なるほど!と膝をポンとたたいたのでした。。
※結局この登山では、最後の最後まで誰とも会うことはありませんでした。
その後そこそこの数の山に登りましたが、今でも、誰とも会わなかった唯一の山になっています笑
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体調面の近況報告です。
右肩の調子は少しずつよくはなってきているものの、登山はもう少し後になりそうです😔
かすり傷一つ負わずに済んだのは幸運でしたね。
『山の神』の加護の賜物だったんでしょう。
>「大きな事故を避けるために、小さな事故を経験しておくのは悪くない」
事故は大小に関係なく、もう二度と起こさない慎重さが必要かと思います。
転倒などの小さな事故でも頻繁に起こす人は、いつかは大きな事故を起こす可能性が潜在しています。
⇒ハインリッヒの法則 https://x.gd/bjvCv
山の神・・・ホントにそうかもしれませんね。
この山行は、誰とも会わなかったり、薄気味悪かったり、暗かったり、道外れを起こしたり、とその当時の自分にとっては、なんか異様な雰囲気だったので、そうした精神状態が引き起こした滑落だったのかなぁという気もしています。
山って怖いんだなぁ、、と実感した登山でもありました。。😬
ハインリッヒの法則! なるほど!
私は電・バスユーザーなので、下山のとき急ぎがちになるケースが多いんですよねぇ。。
そこは要注意だなぁと思っています!
アドバイス&コメントありがとうございました!🙇♀️
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