写真撮影、録音・録画は禁止されたので、メモのみの記録から、書きます。
主な話は2つ。
1.御嶽山は飛騨山脈(北アルプス)である
2.御嶽山が国立公園となっていない不思議
飛騨山脈である根拠は、ウエストン「日本アルプスの登山と探検」で、13章で、御嶽山の登山・下山後に「日本のアルプスよサヨナラ」と記している。
2冊目には、「北アルプスは、日本海から迫り上がり、南へ100km、中山道の西に大きく聳える御嶽山まで」としている。
明治に設立された日本山岳会の書籍に、飛騨山脈南部に御嶽山の記述が残されている。
小島烏水の大著「日本アルプス」や今西錦司の「北アルプスの森林帯」にも御嶽山の記載があるなどなど。
これらから、御嶽山は間違いなく飛騨山脈を構成する山の一つであるとのこと。
その御嶽山であるが、日本の高さ2700mを超える山岳のうち、唯一御嶽山だけが国立公園、国定公園に入っていない。
3000mを越える山は御嶽山以外は、全て国立公園に入っている。
森林の垂直分布が顕著に表れ、絶滅危惧種のライチョウが生息し、高山植物の宝庫でもあるのになぜか?
第2部は、リピート山中さんの山の歌コンサート。
主に、小野木三郎さんが書いた詞に作曲したものが、歌われた。
有意義な講演会とコンサートでした。
「北アルプス」ということばも、国立公園の指定も、人が決めたものだから外れていること自体は、私は、どうでも良いのですが、たしかにこう聞くと、御嶽山だけが社会的なある種の認定の対象から少しずれているんですね。
ぼくはそんな忘れられた存在が好きです。誰も知らない御嶽山の魅力を、知る人のみでシェアできる。そんな密かな企みができて最高です。あまり同じ山には行かないのですが、気がつけば一番たくさん登っている山でした。
国立公園になって良いことは、特別保護地域とすることで、自然が守れる(自然を守りやすい)ということだと思います。たとえ、国立公園に指定しても特別保護地域に設定しないと意味がありません。高山地帯の自然を保護するためにも国立公園となる事が適切だと思います。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する