毎年富士山に行くが、毎年第一発目は必ずひどいことになる。
まず頭痛が来て、そのあとに強烈な吐き気に襲われる。
最近は年のせいか年々ひどくなり、とても山頂までたどり着けない状態。
その時の体調にもよるが、だいたい高度3,000ⅿ前後でもうダメ。
2回くらい高度順応に行かないと、山頂まで行くことができない。富士山以外の3,000ⅿ級の高山もたぶん危ない。これではこれからの山の楽しみが半減してしまう。
高山病予防には、普段から運動をして肺活量や酸素摂取能力を高めること、
富士山なら五合目で時間をかけて体を慣らし、深呼吸をしながらゆっくり歩くこと、水分をこまめに摂ること、などが言われている。しかし、すべて実践してもダメなものはだめ。ひどい高山病持ちという体質は何をやっても改善しないことが判ってきた。
そこで最後の手段として、高山病に効くといわれているダイアモックスを試してみた。通常海外の高地に旅行される方が処方してもらうのが一般的で、ネットを見ると「富士山くらいでダイアモックスなど必要ない。」と言った否定的な意見もあるが、高山病にならない人には、藁にもすがりたいこの気持ちはわからないだろう。
ダイアモックスは日本では緑内障の薬として認可されており、高山病の治療薬としては認可されていないため、高山病の予防に処方してもらう場合は保険が適用されない。一般的な内科にも置いているところはあるようだが、確実に入手でき、きちんと副作用や服用の仕方を聞く事ができる、日本旅行医学会認定医の病院に行ったほうが良い。
この記事はとても参考になります
http://www.jstm.gr.jp/mountain_sickness.html
高山病で処方してくれる病院の一覧はこちら。
http://jstm.gr.jp/summary/
私は富士市のクリニックに行ったが、親切に対応してくれてとても気持ちが楽になった。ダイアモックス自体は緑内障の治療薬でもそれほどメジャーではないようで、薬局にもあまり在庫はないらしいので、事前に確認したほうがいいと思う。
費用は診察料+薬代(10錠)で4,000円程度。これは病院によって差があるようだが、数千円で高山病の苦痛から解放されるのであれば、安いものだ。
さて、肝心の効き目だが、今日富士登山で試してみたところ、高山病の症状は殆ど出なかった。今までよりも酸素がしっかり入ってくる感じがした。ただ、軽い頭痛や息切れはしたので、しっかりと深呼吸をしながらゆっくり登った。ダイアモックスを飲んでいれば100%大丈夫と言うことではなく、やはり深く呼吸したり心拍数を上げないことは基本のようだ。あくまでも補助的なものと考えて過信はしない方がいいと思った。
それさえ守れば、ダイアモックスは高山病に悩む私のような人にとっては大きな味方になる。と思う。利尿作用や指先がピリピリする感覚が出るが気になるほどではない。アレルギーが出る人もいるようだが、緑内障の薬としては認可されているので、薬としては安全なものだそうです。
以上は私の体験談ですべての人に効果があるわけではないかも知れません。高山病対策を何もしないでこの薬を使用する事はお勧めしません。どんなに頑張って対策をしても酷い高山病になってしまう人は、一度試してみる価値はあると思います。
あくまでも保険適用外なので、使用の際は自己責任で!
登山当日の山行記録です。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1195156.html
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