今日は2月にも拘らず、岩手でも「雨」。
盛岡市の最高気温は12℃位のようで、沿岸の久慈市では、
なんと22℃、7月上旬の気温となったらしい。
全国的にも、春一番が吹いたとか、20都道県63地点で、
2月としては観測史上最高を記録したとか。
そんなことで、今日(昨日も同様)は山へは行けず、
近所のTSU○○YAで「お勉強」することにしました。
山へ行けない時、暇な時の私の休日の過ごし方です。
因みに「立ち読み」ではありませんよ!
書店の中にCAFEがあって、コーヒーを注文すれば、
「売ってる本」が読み放題なのです〜。
それも座ってですよ。coffee飲みながら、のんびり。
時節柄、そして特にも今日のように暖かった日の後や
雨が降った後には、「雪崩」のリスクが高まっているのかなぁ。
いつも見ているのですが、今日も「雪崩」に関する書籍を漁りました。
雪の性質や、積雪に関する事。
沈降、弱層、スラブ、ウイーク・インターフェイス。
新雪、ざらめ雪、しもざらめ雪。
等温過程、温度勾配過程、融解・再凍結過程。
点発生に面発生。
表層/全層雪崩、乾雪/湿雪雪崩。
ハザードやリスク。雪崩地形。アバランチ・ハザード・トライアングル。
ワッフ音、クラック、クラス1データ。
サバイバル、雪崩に遭った場合の対処法。
などなど、知識は僅かではあるが深まったかなぁ・・。
改めて、「雪崩」は怖いもんですね。
この程度の浅はかな知識でも、ちょっとは賢くなったのかも。
でも、今日の一番の気付きは!
ハッとした事、勉強になったことは!
雪山での行動に関する「リスクホメオスタシス」??!
それは、次の様な内容。
《理論》
危険を回避する手段・対策をとって安全性を高めても、人は安全になった分
だけ利益を期待してより大胆な行動をとるようになるため、結果として危険
が発生する確率は一定の範囲内に保たれる!とする理論。
《交通事故に例えると?》
曲がりくねった細い道を、拡幅して直線化した道に直せば、常識的には交通
事故は減るものであるが、それは従前どおりの速度と注意力で運転すればの
ことであって、実際には、ドライバーは速度を上げて運転するようになり、
「拡幅直線化」による安全性向上が「速度を上げて運転」するリスクに相殺され
てしまい、結果として想定した程には事故は減らない。
この場合に、どのくらい速度を上げるか、または下げるかを決めるのが
「リスク目標水準」である。
《雪崩について言えば?》
雪崩の知識を高めたり、装備を万全にしたとしても、その分、雪崩リスクの
高い行動(今まで以上に危険な場所に立ち入るようになるとか)を取って
しまう様になれば、「知識・装備対策」をしても「高リスク行動」に相殺
されてしまい雪崩事故にあう可能性は、結果、低減しない。
したがって、安全な「リスクマネジメント」には、「リスクの目標水準」を
下げることが必要なんだと!
簡単に言えば、知識を増やし装備を充実させ、それでいて雪崩リスクの高い
所へは可能な限り行かないようにする!
なる程ですねぇ!
戒めの為に備忘録として日記に留めた次第です。
HOME >
rinrinrinrinさんのHP >
日記
雪崩に関する「リスクホメオスタシス」と「リスクマネジメント」
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1244人
りんX4さん、こんばんは。
「リスクホメオスタシス」、面白い話ですね。
何年か前に家族の知り合いが山で雪崩に遭い亡くなりました。ビーコンを携帯していたので周りの登山者がすぐに掘り出した様ですがダメでした。以前にも雪崩遭難が起きていた場所です。何故過去の記録を調べなかったのか。何故地形を見て危険を察知出来なかったのか残念です。ビーコンを持っているという安心感があったのでしょうか。まさにリスクホメオスタシスです。
雪山でどのようにルートをとるかは、机上の知識も大事ですが、上級者からのアドバイスといかに場数を踏むかだと思います。りんX4さんのフィールドでもある冬の岩手山に、自分より1時間30分前に出発した方に、頂上でほぼ同時に到着したことがあります。私は彼のトレースを一切使わず、自分なりのルート取りをしたので、ラッセル泥棒した訳ではありません。私より若い彼は私のスピードに驚いたようですが、彼のルートでは時間がかかる理由を地形を示しながら丁寧に教えてあげました。私も先輩からのアドバイスと経験で会得したことです。
八幡平周辺の山でも、どう見ても雪崩の危険性のある斜面を、多くの人が横切っていくのを見かけます。最初の人が通ったから大丈夫だと思う心理でしょうか。今迄雪崩事故が起きていないから大丈夫と思うのでしょうか。遠回りかもしれませんが、より安全なルートをとるのが鉄則と私は考えています。
雪山は常に変化している事、数時間前の状態とは違うのだという事を忘れずに楽しんで下さい。
コメント頂き、ありがとうございました。
山で事故らないためには、山へ登らないこと。
雪崩に遭わないためには、雪山に登らないこと。
これでは、全くつまらない。
せめて、楽しい山行とするために、
換言して、車の運転で言えば、
車検を受けて、信号や制限速度は守って、
子供やお年寄りに配慮し、歩行者優先で、
譲り合い、交通事故を起こさないように、
遭わない様に安全運転を心掛けたいと
思います。
(抽象的で、すみません m(__)m)
因みに、ビーコンを持っているから、
多くの人が横切ったから、
今年は雪崩が起きていないから、etc、etc、
・・だから、事故に遭わない、遭うはずが無い!
と言うのは、人が犯しやすい「認知バイアス」による判断のエラーです。
この事も、山で事故を起こさない、事故に遭わない
ように、気をつけなければいけない一つのようです。
rinrinrinrinさん、こんばんわ。
山に関しては「リスクホメオスタシス」は増加の一途を辿っているような気がします。
初心者のうちは行かなかった山域、行程に
チャレンジしたくなって、徐々に深みに。。
特に冬の山に踏み込もうものなら。。。
ってところでしょうか。。
私も全くの初心者ですが、回数を重ねる程に、
更に更にとチャレンジしたくなって、
今、当に深みへと嵌っていこうとしています・・。
そんな今、周囲の皆さんからの助言や、
家族からの苦言?なども頂戴して、
今後も(今後は?)更に安全な山行とするため、
また、楽しい山行を続けるために、
改めて、反省や自戒の意味も含めて
「リスクホメオスタシス」書き留めた次第です。
平山さんが書かれている八幡平エリア雪崩情報をご存知ですか?
http://kitatouhokunadare.blog136.fc2.com/
定期的に更新していて、たいへん勉強になります。
過去に拝見したことは有りましたが、
すっかり忘れてました
ありがとうございました。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する