ところでこのイソヒヨドリ、和名には"ヒヨドリ"とつきますが、本種はヒタキ科、ヒヨドリはヒヨドリ科と科は異なります。もっともヒヨドリ(中写真)は馴染み深い種で、大きさはよく似ていることから、命名の理由も分からないでもありません。また、ヒヨドリもイソヒヨドリも鳴き声が大きく、その点も類似しているように思います。
ところでこのイソヒヨドリ、英名ではBule Rock-Thrushとよばれるのですが、このThrushは和名ではツグミ(Dusky Thrush; 右写真)を指します。Rock-Thrushでイソヒヨドリとカワリツグミのグループを指すのですが、すべてヒタキ科なので和名同様、紛らわしい命名には違いありません(和名のカワリツグミもヒタキ科にツグミとつけられています)。もっとも写真をご覧いただければわかるのですが、ツグミとイソヒヨドリは似ているので、英名の理由も理解できると思います。
和名でも英名でも違う分類の名前が付けられたイソヒヨドリ。生き物の名づけと分類の面白さがある身近な鳥です。
写真:イソヒヨドリ = (2022年1月29日 三重県伊勢市), ヒヨドリ = (2023年1月8日 三重県松阪市), ツグミ = (2022年12月31日 三重県津市)
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