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百名山を深田久弥が選定したのは1964年。
今では火山規制や崩落で山頂を踏むことが出来ない山もあるが、代替えの到達地点を踏むことにより登頂と見なされている。
※利尻山南峰(崩落)→北峰
※大山剣ヶ峰(崩落)→弥山
※浅間山(火山)→黒斑山
※焼岳南峰(火山)→北峰
※草津白根山(火山)→積雪期に山頂登頂済み
初めて「燧ヶ岳」に登ったのは28年前の6月上旬、長蔵小屋に泊まり翌日長栄新道から登った。
祠がある「俎グラ」山頂付近はまだ残雪が残っていた。双耳峰となる10m高い「柴安グラ」はすぐ対面に見えていたが、眼下に拡がる尾瀬ヶ原の風景に満足して、下山した。
登ることができる双耳峰の最高峰に登っていない。
つまり、百名山はまだ制覇していない😨
今回、未到の燧ヶ岳の最高峰を踏むべく檜枝岐に車を走らせた。
深田久弥は「尾瀬沼から燧岳をなくしたら、山中の平凡な一小湖に化してしまうだろう。」と日本百名山の燧ヶ岳の項で記述している。
それほど南側の沼と対峙する燧ヶ岳はワンセットの風景とされている。
北側の登山口である「御池」には池は無く展望の利かない針葉樹林帯から登っていく。
突然視界が開け「広沢田代」という木道を歩く湿原に出るが燧ヶ岳はまだ見えない。
再び樹林帯に入り急坂を登り切ると、初めて燧ヶ岳が姿を表し、「熊沢田代」という湿原にでる。
池塘に朝日が照り草紅葉が輝いていた。
左側に日光連山、右側に平ヶ岳、背後に会津駒ケ岳が大きい。
さらにガレ場を越え登るとシャクナゲ、這松、岩稜帯になり祠がある「俎グラ」の頂上に飛び出た。
眼下に尾瀬沼、遠く富士山まで見渡せた。
そして眼前に燧ヶ岳の最高峰、柴安グラがそびえていた。
晴天に恵まれ燧ヶ岳最高峰『柴安グラ』は360度の大展望。
眼下の尾瀬ヶ原の奥に至仏山。越後三山、上信越、八ヶ岳、南北アルプス 、北側には会津の山の奥に蔵王連山まで見えた。
ここから百名山はいくつ見えるのだろうか。
今回登った北側からのコースは変化に富んで素晴らしかった。
針葉樹林帯、湿原、池塘、草紅葉、シャクナゲ、這松の樹氷を経てのクライマックスの山頂に至る。
そこでようやく尾瀬のシンボルである尾瀬沼、尾瀬ヶ原、至仏山と初めて対面する。
これでようやく百名山を制覇した。
百名山からさらに十名山を絞れと言われたら自分なら『燧ヶ岳』を残すだろう。
でも百名山を制覇したというなら最高峰に関係なく双耳峰なら両方を登らなくてはダメだよね!
と意地悪なつぶやきがあるかも知れない…。
ならば双耳峰の鹿島槍 北峰を自分はまだ踏んでいない😱
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