天気が悪い時、体の調子が思わしく無い時、登山を続けるべきか、下山すべきか、迷う。その時、家族と友達と医者の顔を思い浮かべる。
私が凍傷を負った時、家族と友達はとてつもなく心配した。
医者も看護師さんも私のために時間を割いてくれた。
それでも山に向かう私を、見守ってくれる。
言葉では言いあらわせない程、感謝している。
彼らを二度と悲しませ、失望させてはならない、と誓った。
だから、撤退するかどうか決める時、彼らのことを考える。
彼らの笑顔を見られるかどうかを考える。
そしたら、自然と答えは見えてくる。