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2016年06月26日 19:26お山全体に公開

伊藤正一さんご逝去

訃報を聞いたのは先々週のこと、駒ヶ根にクライミング出かける前日
6月17日の朝、逝去されたとのことでした
突然の訃報にショックを受けた方も多くいらっしゃるはずです
私も同じようにショックを受けこの日は大好きなクライミングも手につかず、集中を欠きそうだったのでほどほどにし、勝手ながら静かに思い偲んでいました

登山を始めて3年、ほとんどのルートは初めて歩く道である私
初めて歩く道、歩きたい道、そのすべての歴史や成り立ちを学ぶことが好きです
そのきっかけをくださったのが、伊藤正一さんと百瀬慎太郎さんでした
伊藤正一さん 北アルプスはこの人なしには語れないでしょう
偉大な方です
ここ数年も三俣山荘までヘリを利用されてまで尽力を尽くされていたと耳にしました

山の大先輩に勧められ2年前出逢った1冊の本が「黒部の山賊」でした
こんな時代があったのかという衝撃、激動の時代を経てきた黒部の地
山賊と呼ばれた彼らの生きざま

それまではただ漠然と憧れを抱いていただけの「北アルプスの秘境・雲ノ平 黒部の源流 三俣山荘」が私の中で歴史の大舞台と化しました
この地が歩んできた歴史に触れたくて雲ノ平は毎年計画しつつも台風で2年行けていないまま…
今年こそ絶対にと思うも、伊藤正一さんを悼み、偲ぶ山行になってしまうこと、本当に悔やまれます

黒部の地は特に人と自然が大きく交錯しながら歴史を積み重ねてきている
2年前裏剱を歩き、そのほんの一部を垣間見て、大きな衝撃を受けました
雄大な剱沢雪渓、迫力の北方稜線、水平道、高熱隧道
語りつくせないほどの歴史の中を歩きました
高熱隧道では灼熱の中、鳥肌が立ち身震いしました
深い渓谷、建物を対岸まで吹き飛ばす泡雪崩、いまだに信じることのできない自然の脅威
そして切り拓かれた水平道 昨年は開通しなかった下ノ廊下、今年は歩いてみたいです

先日黒戸尾根を歩いたのち、早月尾根を勧めて下さる方が多かったですが、
私はこの黒部の地、剱岳は最初は立山からの一般ルート、その後はやっぱり長次郎雪渓から目指したいと思っています
その技術が追いつくのはまだまだ先になりそうですが…

先日挑んだばかりの黒戸尾根、初めて足を踏み入れる南アルプス
最初は無難に北沢峠からかなぁと思っていました
調べてるうちに、古きに拓かれ修験道として守られてきた歴史あるルートに魅力を感じ、ここを歩きたいと思い、体力的に不安はあるものの挑戦に踏み切りました

深田久弥さんも「もし日本の十名山を選べと言われたとしても私はこの山を落とさないだろう」と言われたほどの名峰
長きに渡り修験道として歩かれたルート、歴史の足跡を辿ること、知ることができました
この時より霊峰というものに関心が向くようにもなりました

歩きたいルート、未踏のルート、
日帰りが多く足早に過ぎること多かったけど大切なのはそこじゃないなぁと
早く歩くことよりその場所ひとつひとつをしっかり感じたいと思いました
私たちは先人たちが切り拓いてくれた道をだた歩くだけのちっぽけな存在
それでも歴史を知り、歩み、後世に伝えていくことで守っていくことのお手伝いができたらいいなと思います

この想いを文面として形に残そうと思ったのも、ヤマレコ仲間(ラッセル隊)であり、出逢ってからずっと尊敬してる方、FEELさんの日記に共感し感銘を受けたおかげです
自分の気持ちを整理し前向きにまた山と向き合おうと思いました
FEELさんとの出逢いは私の中ではとっても大きく、目指すべき姿
私はまだまだ技術不足で憧れのままですが、いつかは!と志を高く持っていたいです
勝手にお名前出させていただいちゃいました(>_<)この場をお借りして感謝の気持ちをお伝えできたらと思います

伊藤正一さんの愛した北アルプス 黒部の地、どうかこれからも多くの登山者に愛され守られることを願います
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