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グランパラディーゾ(Gran Paradiso) / グラン・パラディーゾ

最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 4061m
場所 北緯45度31分06秒, 東経07度15分59秒
カシミール3D
グランパラディーゾ(”Gran Paradiso” ; 4061m)は、ヨーロッパアルプスのうち、イタリア北西部にある、「グレイアルプス」(“The Graian Alps”(英)/“Alpi Graie“(伊))、あるいは「グランパラディーゾ山塊」と呼ばれる山系のうちの一峰であるとともに、「グレイアルプス」の最高峰である(文献1)、(文献2)、(文献3)。

フランス語では、“Gran Paradis” と書く(文献2)、(文献3)。
日本語訳の表記では、「グランパラディーゾ」、「グラン パラディーゾ」、「グラン・パラディーゾ」など一定していないが、本稿では、「グランパラディーゾ」に表記を統一する。

グランパラディーゾを含む「グレイアルプス」(“The Graian Alps” (英)/“Alpi Graie“ (伊) )は、地理的には、イタリア北西部の代表的な町であるアオスタ(”Aosta”)の街から南に約20−30kmの位置にある(文献2)、(文献3)、(文献4)。

「グレイアルプス」はほぼ全域が、イタリアの国立公園(“Parco Nazionale Del Gran Paradiso” (伊);「グランパラディーゾ国立公園」)となっている(文献2)、(文献4)。
また、グランパラディーゾは、山体全てがイタリア領に属する山としては、唯一の4000m峰である(文献2)、(文献3)。

「グレイアルプス」において4000mを超える峰は、グランパラディーゾのみであるが、3000〜3800m級の山々を多数含む大きな山系をなしており、ヨーロッパアルプスの主脈からはやや独立した形の山系である(文献2)、(文献3)、(文献4)。
モンブラン山群の主峰、モンブラン(“Mont Blanc”)からは、南西 約50kmに位置する。(文献2)、(文献4)。

グランパラディーゾは「グレイアルプス」の最高峰であるが、奥深い「グレイアルプス」の中心部に位置しているため、この山系の麓からはその姿はなかなか望めない、という(文献1)。

以下、スイスの公的インターネット地形図(Swiss Topo)(文献4)に基づいて、グランパラディーゾとその周辺の地形について説明する。

グランパラディーゾは、グレイアルプスのほぼ中心部に位置しており、その山頂部からは、北、南、東の3つの方向に稜線が延びている。また、それらの山稜に隔てられた3つのフェイスを有している。

北稜は、南北に約15kmと長く延びる、この山塊の主要な稜線へと続いており、その中には南側から順に、”Piccolo Paradiso” ;3926m、 “Herbetet” ; 3778m , ”Gran Serra” ; 3552m , “Grivola” ; 3969m、など、3500mを超える高峰が立ち並んでいる。
南稜は北稜よりは短く、主な山としては、”La Tresenta” ; 3609m , “Ciarforon” ; 3640m、 があり、その先は、東西に走るロカーナ渓谷(“Val di Locana”)へと落ち込んでいる。
東稜は、この山塊の主稜線と言える、東西に25〜30kmも続く長い尾根に続いている。この主稜線沿いには、”Torre del Glan San Pietro” ; 3692m , “Monveso di Forzo” ; 3322m など、3000〜3500m級の山々が立ち並んでいる。

この山の北稜と東稜との間となる、北東フェイスの上部は、氷河が広がっており、その下部は、オンティ渓谷(“Val ontey”)となっている。東稜と南稜との間となる南東フェースは、氷河はほとんど無く、岩稜とモレーン帯となっている。また西面の上部は氷河と岩稜帯となっており、下部は荒れたモレーン帯となって、南北に走るサバレンシュ渓谷(“Val savarenche”)へと急角度に落ち込んでいる。


この山名の由来であるが、山名のうちグラン(“Gran”)というイタリア語は、「大きい」、「巨大な」という意味であり、英語の“Grand”の類似語である。また「パラディーゾ」(“Paradezo”)というイタリア語は、「楽園」を意味し、英語の“Paradise” の類似語である。すなわちこの山名は日本語に訳すと「大きな楽園」となる。
但し元々、この山は、“Grande Paroi” と呼ばれていたと推定されている。
この“Paroi”(あるいは“Paray”)という古いイタリア語は、日本語では「壁」を意味する。すなわち、元々は「巨大な壁」を意味する山名である、という。
また地元(方言)では、“Mont Iseran”とも呼ばれている、という(文献3)。


グランパラディーゾの初登頂は、1860年9月に、J.J.Cowell , W.Dundas , J.Payot(guide) ,T. Tairraz(guide) による4人パーティによって、現在の一般的な登攀ルート(下記)によって達成された(文献1)、(文献2)、(文献3)。

グランパラディーゾへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
イタリア北西部の登山基地となっているアオスタ(“Aosta”)の街より、交通機関を使ってヴィルレーヌ(“Villeneuve“)経由で、この山系の西側にある、ポン集落(”Le Pont”;1960m)まで行き、ここからスタートする。なおポン集落にはホテル、キャンプ場がある。
ポン集落から緩やかな山道を東へと登り、ヴィットリオ・エマニュエーレ小屋(”Rif. Vittorio Emannuele 供 ; 2730m)に至り、一泊する。
小屋からは更に東へと登高し、途中からグランパラディーゾ西面の氷河の斜面を登攀して
3800m付近でグランパラディーゾから南西へ延びる主稜線で出て、その後はその稜線を登攀して、グランパラディーゾ頂上に至る。

ポン集落からヴィットリオ・エマニュエーレ小屋まで、約2−3時間。標高差は約700m。
上記小屋からグランパラディーゾの山頂まで、約4−5時間。標高差は約1350m。

この西面の登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
大部分が、良く踏まれた登山道となっている。
頂上手前は、季節が遅いと雪が解けて岩稜となっているが、岩稜部のピッチグレードは、機銑供


※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)のうち「グラン・パラディーゾ」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の、" Gran Paradiso " の項(文献2)、
ウイキペディア イタリア語版の、“Gran Paradiso” の項(文献3)、
及び、スイスの公的インターネット地形図(Swiss Topo)のサイト(文献4)、
を参照して記載した。


※ ウイキペディア英語版の、グランパラディーゾ(”Gran Paradiso”)の項

  https://en.wikipedia.org/wiki/Gran_Paradiso

※ ウイキペディア イタリア語版の、グランパラディーゾ(”Gran Paradiso”)の項

https://it.wikipedia.org/wiki/Gran_Paradiso

※ スイスの公的インターネット地形図(Swiss Topo)のサイト

https://map.geo.admin.ch/

※ イタリアの(公的?)インターネット地形図のサイト

 http://www.pcn.minambiente.it/viewer/
山頂

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