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更新日:2017年03月15日 訪問者数:7612
ジャンル共通 山道具・装備
【保存版】ゴアテックスウェアのメンテナンス
Yajnavalkya
ハードシェルやゲイター等のメンテナンス
ハードシェルやゲイター等、冬用のウェアにおいてゴアテックス社製のアイテムは多くあると思う。
今回は自分がいつもやっている洗濯から小さい敗れの修復。チャックまでメンテナンスについてノートする。
まずは桶を用意
ホームセンター等でよく売っている左の写真のような45Lサイズのものを使用している
本来は大型のゴミ箱等で使われているものだ。
たまに祭り等のたこ焼き屋台でもタネを大量に作るのに見るが、いつでも洗濯量が大量とはかぎらないのでなるべく内側に水量メモリがついているのを採用したほうがいい
臭くなるまえにやる。ハードシェルの洗濯の間隔
自分はハードシェル等のウェアはいつでも洗濯してるかというとそうでもない。ゴアテックス製の製品は特に買ったばかりのときはかなりの水はじきがあり、洗濯するとそれらの効力が無くなるのではないかと危惧しているところもあるし、撥水効果がかなりある場合は相当くさくならないかぎりは洗濯しなかった
とはいっても、それは結婚するまでの話で、所帯をもつと家にくさーい服があるとヒンシュクをかってしまう。しかも、ながーーく使わないとバカ高いゴアテックスウェアをなかなか買ってもらえない。
そこで、最近は3回ぐらい冬山にいくと1回ぐらい洗うようにしている。
愛情をこめてごしごし。まずは手洗い
Mont-bell社ベースクリーナー
別に広告ではないが、自分はMont-Bellを使用している。
NIKWAX社のクリーナーも昔使っていたし、海外を含めて定評があり、効果に疑いはないが、費用対効果でいうとMont-Bellのほうが良いと思っている。
ただし、気持ちNIKWAXのほうが良い気がするので、ちょっと量は規定より大目につかう。基本的にはやり方や手順はNIKWAXでも同じ
漬け込んでそのあと何回かすすぐ
1.まず水70お湯30ぐらいの温水(40度以下)にベースクリーナを定量+2キャップぐらい入れて5分以上つけておきます。
2.その後、簡単に汚れ等をとるためにすすぎます。
だいたい水がかなりにごってきます。
3.その後、水が透明になるまで水を捨てては簡単ゆすぐを何度かつづけます。クリーナーを入れるは最初だけです。
ポイントはすすぎは1回や2回ではなく最低でも3回以上はやります。2回目以降は温水でなく冷水でOK
4.しぼらず(重要)、水を切り次の手順に
ピチピチにしてやろう。撥水加工処理
撥水加工処理は漬け込みが絶対良いと思う
自分は撥水加工は絶対に漬け込みだと思ってる。スプレーでも効果があるが一時的で、つけこみみはまず、全体にまんべんなく効果があがると思うからだ。
モンベル製のものはベースクリーナより確実になくなるスピードが速いので、ベースクリーナ1本に対して2本から3本買うのがいいと思う
また、ゴアテックス意外にもある程度、撥水してほしいソフトシェルや、本来撥水しないけど、させてみようかな〜なんて思っている中性洗剤対応のウェアなら僕は一緒につけこんでしまいます。
お湯に10分以上つけ込む
1.必ず10分以上。お湯(40度以下)で漬け込みます。
僕はいつも漬け込み開始から30分はテレビをみながらほっておきます。ポイントはまんべんなくつけ込むために上には重めのウェアをいれておきます。
また、漬け込むときに3分ぐらい「もみもみ」します。
写真は一緒に破裂&アイゼンで穴あけしたISKAのエアーマット(座布団型)を入れていますがこんなものでも効果あります。
2.漬け込んだあとはそのまま水抜きをします。
3.水抜きをしたあとはできるかぎり水をきります。
絶対に絞らないください。昔のハードシェルや冬用のものは3層になっているものが多く、中のシートがずれたり破れたりします。5分ぐらい時間をかけて水を抜くか手押し程度で水を抜きます。
抜ききれなくびちょびちょだと思うので次の手順で私は業務乾燥機を使って一挙に乾燥させます。
熱いぜ!!業務用乾燥機でカラカラに
業務用ガス乾燥機が絶対にいい
まず、ゴアテックスは絞りによわいので水抜きが結構大変です。また、撥水加工剤の多くは乾燥機によるあっつーい熱風によって効果が高められます。したがって自分は家の近くの業務用ガス乾燥機でガンガンいきます。
カラカラにしてやります。
だいたい20分っていいますが、自分は40分以上は回します。
ポイントはあまりつめこまないことです。乾燥が遅くなるだけではなくウェア同士で傷つける可能性があるためです。
間違ってもエアーマット入れてはいけません。破裂しますから。。。。汗
なぜISKAのマットがさきほどあったかは聞かないでくだしさい。。。ごめん嫁
お医者様ごっごも必要。治療。
カラカラのあとは。まめな治療
乾燥したら終わりじゃありません。
こんどは治療。これ重要。普段からいろいろとメンテナンスグッズをそろえておきます。今日は便利なグッズをちょっとだけ紹介しちゃいます。
カラーそろえておこうちょー便利リペアテープ
自分はGEAR AIDが結構好きで、GEARAIDばかり使っていますのでその紹介が多いですが、実はM○○B○○ではあまり買わずアメリカに行ったときに直接買ってきます。
なんせ日本の半額どころの安さじゃないんで。
これは絶対にいるリペアテープ
持っているゴアテックスの色にあわせて購入しておきます。あなたの破壊力にもよりますが、基本1巻きあれば1つのウェアにずっと使えます。
強い見方タミヤのデカールハサミ
リペアテープの加工や服から出た糸を切るときなどは模型用に販売されているタミヤのデカールハサミが一番いいです。
得にGEARAIDのリペアテープは粘着力が結構高いのでテフロン加工されていて切れ味抜群のこのハサミとの愛称は良いです。
しかもリペアテープは基本的に丸く切るのでなおさら良し
丸くきって張る
大きな傷の場合はいろいろと手順がありますが、今回はページの都合上?小さい場合のみ紹介。
こんな感じで丸くきって張ります。
丸くきらないとはがれてきます。
写真がわかりにくくて申し訳ございません。
丸くきらないとすぐはがれてきます。こいつは急いでいるときにやったやつですね。
はがれてくるともう1回張るというわけにはいかないのでシムボンドをつけて強化します。
スソの修復もバッチリ
アイゼンや長いこと履くとすそが削れてきますが、そんなものにもリペアテープはばっちりです。
ここでも角はかならず丸くしておきます。
なんか修理の話になってきたぜ。マットやゲイター等のごわごわしたやつの修復
SEAM GRIP
ゴアテックスあまり関係なくなってきましたが。気にせず。リペアの話をもう少し。
これもGEAR AIDの製品で、主にテント用に出されているSEAM GRIPです。
かなり強力なSEAMでいろんな修復に使えます。
難点は色がわりが激しいので大きくは使えません。
でも、エアーマット等の空気圧がかかるようなものでも安心して使えます。
なかなか開いてくれないフタ
2回目以降はいつもフタを開けるのに非常に苦労します。
それほど強力という事なのですが、開けてたら入り口から5mmぐらいは完全に固まってしまっています。
ピンセットなどでとりのぞいてやりましょう
キャップは間違っても口にくわえてまわさないように。歯がいかれます。ペンチ使いましょうペンチ
これも模型用。塗料カクハン用の棒
これも模型用ですが自分はGRIPの塗りにこれを使います。
協力な液体をほんの少しだけや隙間などに塗り込むのに便利なうえにティッシュで簡単にとれます。
また、万が一ヘラでSEAMが固まってもカッターで削り落とせるのがめっさ便利。
まんべんなく塗る
まずは穴の開いているところにリペアテープを張り、そのまわりをSEAMで固めていきます。
左は悪い例。かならずテープを全部覆うようにぬります。
これでもかっていうぐらい熱く塗る
固まるとけっこう硬くなるので厚みをもって塗ります。
マット等はリペアテープのまわりから空気漏れしますのでかならず大きく塗ること。

このまま1日以上はおいておきます。完全に乾いて固まるまで1日以上は必要で、使えるまで2日はかかります。
時間はかかりますが、強力で1年以上もってくれます。
もちろん2日たてばこのまま圧縮かけても問題ありません。
最後のし・あ・げ。スムーズなシャッター
いわゆるジッパーの滑り復活作業です。
ウェアのジッパーの滑りやすさの確保は冬になると結構重要です。
ごわごわした厚手の手袋で強引にチャックをひっぱることはよくあると思いますが。滑りが悪いと運の悪いときはウェアを損壊してしまいます。
またマメな体温調整にも重要な役割をはたします。
防水チャックは気をつけてね
最近というよりか結構前からですがゴア製のウェアのほとんどはあたりまのように防水チャック。
こちらにはそのまま。表からリペア剤をぬるわけにはいきません。
う・し・ろから攻めてあげて
そこで一回ウェアを裏がえしてチャックを閉めたうえでうしろから縫っていきます。
まんべんなく濡れたらチャックの開け閉めを10回以上はしてやりましょう。
子供のころチャックを開け閉めしてチャックを熱くしたことを思い出してください。。。。え?俺だけ
以上。簡単に説明しました。
以上、いつもやっているメンテナンスの一部を紹介しました。
気にってくれたらお気に入りの隅っこにでも入れておいてください。評判がよければ次はテントか靴のあたり気がむいたら書きます。
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