晩秋の笹尾根縦走(陣馬〜生藤山〜土俵岳〜数馬下:紅葉ハイク)
- GPS
- 09:21
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 1,915m
- 下り
- 1,651m
コースタイム
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 9:19
天候 | 晴れ一時曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(復路)数馬下バス停より一旦下り便で数馬温泉センターへ。同センターより西東京バス最終便(19:14)で武蔵五日市へ。(PASMO・SUICA使えます/車内でチャージ可) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・陣馬山頂から浅間峠までは「関東ふれあいの道」で道標等多数、コースもよく整備され、特段の危険箇所なし(降雨後は陣馬山や生藤山直下など急斜面は泥濘で滑りやすく、通過注意)。 ・浅間峠〜小棡峠間、落葉で道が分かりにくい箇所あり、尾根筋を外さなければ問題なし。 ・小棡峠から笛吹までのエスケープルート、入口が分かりにくい(踏跡を辿ると、笹尾根を戻る巻き道に引き込まれます)上、上部は標識・テープ等なく、落葉時期は若干のルーファイ必要。途中の伐採地からはルートも明瞭、要所に小標識あり。 |
その他周辺情報 | ・温泉センターのバス停前に日帰り温泉「数馬の湯」あり。週末・休日は20:00まで営業(大人820円、JAF割引あり、食堂は19:00ラストオーダー)、露天風呂あり、休憩専用室なし。 |
写真
装備
備考 | 水分消費:ペットボトル(500ml)1本、ガッツギア×1、水は昼食用(約400ml)含め約500ml消費。 |
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感想
先週末は紅葉狩りピークシーズンの真っ晴れ続きの中、所属学会の年次大会缶詰め+ムスコの学園祭見学で下界を徘徊するうち終了。ヤマレコユーザー各位の素晴らしい紅葉ツアー記事を見るにつけ、フラストレーションも相当に鬱積。今週末も幸い絶好の晴天予報、先週の寒波襲来で高山は早くも雪化粧のため、今回は土曜早朝から、近場の足跡繋ぎを兼ねた低山ツアーに電車+バスで出発!
高尾駅に向かう電車の車中から、純白の新雪を纏った富士が出現。高尾から満員の始発バスに乗り、馴染みの陣馬高原下バス停より、当初予定の和田峠ショートカットを変更し、白銀の富士山大展望を期待し、陣馬山へ向かいます。山頂直下の泥濘の歩きにくい登りをクリア、今年2回目の山頂に辿り着くと、過去2回のガスガスとは異なり、今朝は奥多摩〜秩父〜日光の峰々も望める大展望。ただ、生憎お目当ての富士の高嶺は今日もご機嫌斜め、沸き立つ雲の中です。
証拠写真を撮り、ハイカーで大混雑の山頂を早々に辞して、一転静寂が支配する生藤山〜笹尾根ルートに足を踏み入れます。途中、紅葉の稜線歩きを楽しみながら、主要な小ピークは巻き道でパスする快適なコース。目的ポイントまでの残り距離もちょくちょく表示され、単調な尾根歩きの良いアクセントとなります。本日のメインディッシュ、生藤山の手前にも巻き道がついてますが、さすがにここは山頂へ。なだらかな笹尾根には珍しく急峻なプチ岩場を登りきると、狭いながらベンチと標柱の建つ無人の生藤山頂。ここは笹尾根の主峰、かつ高尾‐陣馬エリアと奥多摩ゾーンを繋ぐ要所のピークなごら、「藤野15名山」の一つという地味な称号のみ。少々気の毒になりつつも、コンパクトな弁当昼食を済ませ、行き交うハイカーも疎らな笹尾根核心部へと足を踏み入れます。
生藤山の少し先に地味ながら大きな標識の立つ「三国山」のピーク、ここはその名の通り、東京・神奈川・山梨の三県境、いわば「甲武相岳」ですね。かつて、100名山踏破の次の目標を、日本中の数十ある「三県境」踏破に据えようかと周囲に口にしたところ、地味すぎるし、達成感が薄いので止めとけ、と諭されたことを懐かしく思い出しながら、記念の自撮りを済ませて先を急ぎます。
この先、相変わらずステキな左右の紅葉を楽しみつつ、気持ちの良い稜線歩きが続きますが、細かいアッダウンの連続に体力も徐々に奪われます。ほとんどのハイカーが東京都側か山梨側に下山する浅間峠に到着する頃には、当初予定の通過時刻を大幅オーバー、お楽しみの数馬直接下山もほぼ絶望的…。下山コースの道標が大変魅力的に映りながらも、折角なのでもう少し笹尾根の足跡を伸ばすことに。
すれ違うハイカーもほぼ途絶え、案内標識もかなり貧弱になる中、日原峠に到着すると、晩秋の日もかなり西に傾き、人里・笛吹方面への下山路の誘惑は半端ないものに。ひっそりと佇む古い石仏に背中を押され、頑張ってもう一山越えていこう、と重い腰を上げ、本日ラスボスの土俵岳に到達する頃には、赤線延ばしの意欲もすっかり減退、錦繍に彩られた奥多摩の名山を眺めながら、フルーツゼリーでほっこり休憩、心はすっかり下山後の温泉に。ここからもう一山越え、小原棡峠から笛吹方面へのエスケープルートに踏み出します。
落ち葉に覆われたか細い下山路はかなり分かりにくく、最初は笹尾根を戻る巻き道に引き込まれてしまいますが、ヤマレコマップのGPSの的確な誘導で無事下山路の尾根道に復帰。途中、2.5万図上のコースからは度々逸脱する上、落葉でルートも判然としない中、ヤマレコマップの先人の足跡に度々助けられて、ミニ標識の立つしっかりした下山路に復帰。笛吹集落に降り立つ頃には、谷間の夕陽もすっかり沈み、辺りは薄暗くなってきましたが、日帰り温泉の誘引力は凄まじく、歩行距離は既に20kmを越える中、バス通りをひたすら数馬温泉へと早歩き。それでも温泉の三つ手前、数馬下のバス停に着く頃には、ヘ電が欲しい暗さに。気力も尽き、「今日は陣馬下バス停からスタート、数馬下でゴール!」とうまく自己満足のオチをつけ、程よくやって来た数馬行きのバスに飛び乗り、お待ちかねの数馬温泉へ。今春、小菅の湯で下山後の入浴を目論んだ際、18:00時閉館で冷水を浴びせられたものの、ここは週末20:00まで営業、食堂も19:00ラストオーダーで終バスまでゆっくり寛げます。露天風呂で入浴の後、ロングウォークのご褒美でBeerのプシュー・プハーにガッツリ夕食。至福の一時を過ごしますが、折角大量のカロリーを消費したのに、これだから体重が減らないのかも、と少々反省。
ということで、三頭山直下までは足跡は繋がらなかったものの、笹尾根後半は30年以上前に歩いた経験があり、これで一応金峰山直下の瑞牆温泉から高尾山口(正確には高尾山ケーブルカー山頂駅)までの赤い線が繋がりました。日本海から上高地までは、今夏の栂海新道ツアーで繋がっていますので、残る上高地〜松本〜甲府をどう歩いて繋げるか、思案のしどころです…。
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