富士山(富士宮ルート)
コースタイム
新七合目 0915
元祖七合目 0950/1000
八合目 1030/1040
九合目 1120/1130
九合五勺 1200/1210
浅間大社 1250/1305
剣ヶ峰 1330/1340
浅間大社 1400
八合目 1420
駐車場 1455
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
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写真
感想
富士山スカイライン登山区間の冬期閉鎖解除(4/25)を受け、富士宮ルートに遊びに行った。前回よりひと月早く、たくさんの雪を期待して。
当日は自宅を5時半過ぎに出て、ゲート解除ぴったりの7時30分に富士宮口二合目に着いた。ちょうどゲートが開いて車列が続々と道を登っていくところだった。道は完璧に除雪されていてノーマルタイヤでOK。五合目近くではところどころで融雪水が凍っており、みなそこだけ慎重に通過していた。しばらくは朝方は凍結があるだろう。
五合目は見事に雪の壁に覆われており、いつもの登山口は雪に埋もれて影も形もない。駐車場の東端の登山口から入った。
ゲレンデのような斜面に、既に続々と登山者が見える。前日車中泊か、あるいは夜間通行規制を無視して入ってきていた人たちだろう。視界の最上部は八合目の衛生センターの建屋。みなそこを目指して直登している。
つぼ足で取り掛かったが、雪が意外と硬くて苦労した。 かといって急斜面でアイゼンを着ける余裕もなく、元祖七合目まで登ってから12爪アイゼンを装着した。ちなみに今回の新アイテムは先日カモシカのセールで仕入れたBlackDiamondのウルトラマウンテンカーボン。トレッキング・ポールを使うのは初めてだが、大変重宝した。軽いし、Zポールで伸ばせばすぐに使える。富士山のような急登にはうってつけだった。本来は滑落防止のためにピッケルを持つべきところなのだろうけれど、結局登りはずっとポールに頼ることになった。
ずっと晴れていて、しかも極めて珍しいことに風が殆どなくて異様に暖かかった。登りではTシャツで、手袋さえ不要だった。しかし暑すぎて汗はかくし、スピードも上がらない。50〜60歩登っては30秒休む、というペースで歩いた。
頂上浅間大社奥宮まで約4時間半。前回より1時間遅い。うーん、前回は雪が八合目以上だったからかなあ、雪のほうが歩きやすいように感じるのだけれど、やはり時間はかかるのだろう。剣ヶ峰でも信じられないくらい微風、mountainforcast.comの予報がばっちり当たっていた。
さて、下りはシリセード天国。さすがに九合五勺あたりまでは凍っているので慎重に歩いたが、そこからシリセードにトライ。急斜面で怖かったのだけど、少しずつコツを掴んで滑った。コツ、というほどのものでもなく、スピードがつき始めたら制御しようなどと思わずにとにかくすぐに完全に止めることを心がけた。ピックを突き立てても止まるまでに10〜20mくらいはかかるようだった。滑落停止訓練とまではいかないだろうけれど、いい経験になった。(そう簡単には止まらない、ということだ)
で、何と五合目までシリセードで下りてきてしまった。滑ったのは主に夏道の東側で、登りでは通らなかった六合目小屋で岩場を西側へトラバースし、また滑った。浅間大社奥宮から約50分で下りてきてしまった。速い! あの5時間の登りは何だったんだ? という気もしないでもないけれど、このシリセードが気持ち良すぎてやみつきになりそうだ。
うーん、しかし、尻は濡れて感覚がなくなるくらい冷たかった。レインウェアも擦り減った。ソリがあったほうがいいかもしれない。12爪アイゼンつけていてもスパッツに引っ掛けなくなった。慣れてきたのかもしれない。水の消費は700ml+コーヒー200ml。日焼け止めを塗ってなかったので顔が酷いことになった。
(追記)その後のyamareco見てると、シリセードできるかどうかは天気や登山者の数や時間帯に因るような気がしてきた。アイスバーンでは無理だし、かといって雪が腐りすぎてもダメ。適度に雪が緩む条件が揃うのはそう簡単ではないのかもしれない。
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