信仰の山は辛抱の山、七面山
- GPS
- 06:47
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,963m
- 下り
- 1,979m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 6:50
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
階段状の登山道(参道)が敬慎院まで続く。登山道は丁目の刻まれた灯籠?が途中に置かれていて49丁目までは確認した。 敬慎院からは道標に従い登山道を行けばよい。途中から急登になる。急登途中にあるナナイタガレを覗きこむのは危険。トラロープと危険の看板が付いてます(と言いつつ私は覗きこんでしまいました。自然にザラザラと崩れていたので絶壁に近づくのはホントに危ないと感じました)。 希望峰までは一旦下り登り返す。 山と高原地図記載の「尾根乗り換え」までは樹林帯を下りコルをすぐに登り返す。道は明瞭なので迷う心配なし。 |
その他周辺情報 | なんぶの湯 大人800円 JAF会員証提示で割引あり http://spa.sound-f.com/kyonan/nanbu.html 施設内食事どころで生姜焼き定食900円 |
写真
感想
晴天予報だったので前夜に決めた七面山に行ってきました。
多少は山梨の山を登ったことはありますが、この地域というか山域に来るのは初めて。
しかも七面山という名前もどこか気にかかる名前。
なんでも七面大明神という日蓮宗系の神様が祀られているから付いた名前のようだ。
ということでこの信仰の山に登ってきたわけだがなかなかカルチャーショックを受けてきた。
登山道はひたすら登り。標高1700mくらいのところにある敬慎院までは木の階段混じりの道でよく整備が施されていた。道中には〇丁目の石塔が立っており私が確認した限りでは四十九丁目まであった。と、よく考えればここは敬慎院への参道だ。整備が行き届いているのはゴミが一つも落ちていないことにも納得ができるが驚きも同時に感じる。
また道中にいくつかあった山小屋のような休憩舎のようなところは宿坊だ。これもまた普通の山とは違った部分。トイレや水場も設けられていて参拝者でない自分がこれにあやかることにためらいすら感じた。でも使ったけど。
更に道中では展望はほとんど得られない。これも独自の考察をするならば登山者のための手入れは必要無いわけで、すぐそばにそびえる富士山や南アルプスの展望のために樹木を伐採する必要は無いわけだ。なので登山者の私としては純粋に登ることを楽しみを見出す山歩きとなる。
敬慎院に到着するとお坊さんたちにあいさつや山頂への道案内などをしてもらい元気をもらった。そして登った階段の向こうにはようやく遮るもののなくなった霊峰富士の姿がこれでもかと眼前に現れる。そのすごさに階段を転げ落ちそうになってもおかしくはない。
ここからは登山道となり急登も出てくる。急登途中ではナナイタガレという大崩落地を横切る。この崩落地は日蓮の残した文献にも記されているそうだ。
そんなトラロープで括られ「危険」の看板が下がっている先に踏み跡がありついついまたいでその先に行ってみると大崩落地の恐ろしい景色が飛び込んでくる。そして今もザラザラーっと崩落を続けていた。
七面山は無展望なのでその先にある喜望峰まで赴きこちらではようやく南アルプスの展望を堪能することができた。南アルプスの南部はちっともわからないので同定ができなかったがここまで登ってきてようやく得られたアルプスの展望。雪山となったその輝きにただただ感動するばかりであった。
下山はもう膝が笑ってしまい、おぼつかない足取りだったがここで初めてお経を唱えながら登ってくる参拝者とお坊さんのご一行とすれ違う。
なにより感心したのは大きな声で唱えるお経と太鼓をひたすら叩きながらこの山を登っていくその力だ。黙って登ってもヘロヘロだった私はなんだか申し訳なくペコペコしながらその場を通り過ぎた。
下山後、白糸の滝を見に行く。登り同様ひたすら展望のない下りっぱなしの道を膝が笑い顔はしかめながら降り立ったので、滝の直下で受ける軽い水しぶきと爽やかな風にスッキリする。ふと橋の欄干を見るとその先にも滝の道標が出ておりついでに足を延ばす。
赤い登りが両脇にずらりと並ぶ道を進むとやがて石段になり登った先には滝行を行った人と細いながらも高さのある雄滝が現れた。ここはなにやら教会のお堂がある滝のようで汗臭い私が立ち入るのがちょっと場違いに感じまたもペコペコしながらそそくさと帰ることにした。
いつもと一味違った山であったが、辛抱強く歩いた先に得られた景色にいつもとは一味も二味も美味しい景色を味わえていい山旅だった。
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