記録ID: 1024886
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積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
笊ヶ岳 〜 老平からピストン 〜
2016年12月11日(日) [日帰り]
体力度
7
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 13:12
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 3,167m
- 下り
- 3,165m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 12:17
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 13:09
18:13
ゴール地点
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・5台は駐車可能。 ・スタート時外3台の車が駐車。下山時は自分の車しかありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【老平駐車場⇔林道終点】 ◆ほとんど平坦に近い林道歩きです。 【林道終点⇔広河原】 ◆そこそこの要注意箇所が連続します。代表的な要注意ポイントは下記の三カ所ですが、トラバースしている道が細くなっている所も何ヶ所かあり、下記のポイント以外でも最低限の注意は必要です。 ・手すりが不安定で揺れる吊橋(タケ沢吊橋) ・ロープが架けられた崩壊地(最低限の足場を固めてくれていることもあり、それほど危険な感じはしませんでした。もっとも、まとまった雨がここ2週間ほど降っておらず、この日の気温が低かったことで、土が固まっていたことが幸いしていたはずです。) ・鉄の渡し橋が壊れ、梯子が架けられ、少し迂回している所 ◆岸壁からの湧水がシャワーのように降りかかる所が3〜4所ほどあります。 【広河原】 ◆このルート最大の難所が、広河原の渡渉箇所です。 ・この日は水量も少なく飛び石でも渡れそうな感じでしたが、オーバーシューズを履き、水の中を歩きました。水底の石は苔が生えていて滑るので、水の中を歩く場合は、砂礫を踏むようにした方が無難です。 【広河原→布引山】 ◆山の神まではジグザグに道が付けれれています。 ▼山の神から広河原への下りは、落ち葉で隠れた木の根や小石でスリップしやすい状況でした。 ▼標高1400m位から着雪があり、標高1500mほどから登山道が雪で覆われている状況でした。標高1900mほどからは本格的な積雪がありました。標高1900mから布引崩れまでは同じような積雪状況でした。登山道は先行者が圧雪してくれていましたが、登山道を外れると、ふわふわの新雪が20〜30cm積もっている状況でした。アイスバーンと化している所もなかったので、チェーンスパイクで問題なく歩行できました。 ◆標高2200m〜2300mはかなりの急登です。 ◆布引崩れは、登山道の脇が崩壊しているので、最低限の注意は必要です。 【布引山⇔笊ヶ岳】 ◆布引山から最低鞍部(標高2410mほど)まではゆったりとした傾斜の道です。細かなアップダウンが少しあります。最低鞍部から笊ヶ岳までは少し傾斜がきつくなります。 ▼登山道は先行者が圧雪してくれていましたが、それでも1cmほどは沈み込むような状態でした。登山道を外れた所では30〜50cmほど新雪が積もっていました。 |
その他周辺情報 | ▪ヴィラ雨畑で入浴。 ・大人550円。 ・含む硫黄の冷鉱泉を加温しているらしいのですが、硫黄の匂いは感じ取れませんでした。カルキ臭いお湯でもありません。 ・浴場はひんやりしていて寒かった。 |
写真
感想
三年前に登った笊ヶ岳からの展望が忘れられず、いつか再訪しようと考えていました。
先週茶臼岳から笊ヶ岳を見ると、大した積雪はないように見えました。
この一週間の天気予報も確認し、新たに雪が積もったとしてもそれほどではないだろうと考え、笊ヶ岳に登ってみることにしました。
先週茶臼岳に登った際は標高2200mほどから滑り止めを着用すれば十分な程度の積雪しかなかったので、新たな雪が加わっていたとしても、雪道となるのは標高2000mくらいからかなと軽く考えて。
しかし、なんと標高1500mほどから滑り止めを着用する羽目に。
少し不安を感じながらも、前回登った時も軽く着雪していたことから、着雪した時の道の感じは分かっていたので、そのまま登ることにしました。
結果的に、雪が現れ始めた地点こそ予想外に標高が低い地点だったとはいえ、積雪の量は想定の範囲内でした。
おまけに先行者が圧雪してくれていたので、楽して雪道を、まさに楽しく歩くことができました。
それにしても、笊ヶ岳から眺める南アルプスは、何度見ても素晴らしいですね。
笊ヶ岳こそ最高の南アルプス展望台だと思います。
今回は少し雲が出ていて、完璧なコンディションとは言い難い状況でしたが、それでも感動するには十分でした。
着雪した南アルプスの山々は、しぶきを上げながら次々に押し寄せてくる波のようにも見え、躍動感があります。
笊ヶ岳から南アルプスを見ずして、南アルプスを語ることなかれ。
と言っても決して言い過ぎではないでしょう。
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コメント
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usofuyuさん 笊ヶ岳 13hで帰りですかっ
私はテントもって行きたいお山のひとつなんですが 積雪期の今の時期 雪があるほうがやっぱり登りやすいですか?夏は結構滑りやすくい急斜面な上にロストしやすいたいへんな行程なのかなと 皆さんのレコ見ていつも思います
とっても参考になりました!
どこかの誰かに怒られそうな気がして、予防線張っておいて、良かった〜
13h…。
今回は、ちょっとゆっくり歩きすぎました
老平から笊ヶ岳の往復は、体力的には黒戸尾根往復で甲斐駒ヶ岳を登るより少しきつい程度です。
老平からの往復なら、夏でもそれほど迷いやすい所はないと思いますよ
前回登ったのも同じくらいの時季だったので、正確なことは言えませんが…。
滑りやすい所は、傾斜がきつい標高2200m〜2300m付近(ここは前回も今回も雪が付いていた)か、今回では落ち葉トラップと化していた山の神から広河原への下り位でしょうか。
夏は、広河原より先に水場がなく、標高がそれほど高くない急斜面を登りつめていくので、担ぐ水の重さや暑さのほうが心配です。
逆に今回以上雪が積もった場合は、傾斜がきつい所もあるので、雪の量や質次第では、苦戦するかもしれません。
今回は「なんちゃって」レベルの雪山だったので、ほぼ夏山感覚で登れました。
笊ヶ岳は、山頂からの展望が利かない場合は、単なる修行の場となるので、空気が澄んで展望が利く、晴天が約束された日に是非登ってみてください!
テントを担いで登るなら、日の短さをそれほど気にする必要もないので、南アルプスの主峰が冠雪している時季がおススメです。
笊…行きたいなと思いつつ行ってない山です。
南アも塩見から下はどれも未踏なので、未開拓エリアです。
ここは何かつらそうなイメージでつい…
しかし積雪なのにサクッと登ってしまうのは凄いです!
南アルプス南部は、確かにつらそうなイメージはあるかもしれませんね。
展望が得られず、単調な樹林帯歩きが長く続くルートが大部分で、忍耐力が試されることも多いです。
ただ、その分得られるご褒美は格別に感じますよ。
人が比較的少なく、静かに歩ける所も良いところです。
もっとも、「つらい」と感じるのは一般的な登山者で、健脚のalsoさんなら…。
笊ヶ岳あたりも、エクストリーム朝活としてひょひょいと登ってしまえますよ
初めまして…でいいんですよね。
よく黒戸や上河内、去年の11月に聖登る際にはusofuyuさんの赤石からの縦走のレコ拝見していたので初めてという気がしません(笑)
日曜に笊行ってみようと思い、過去レコ見ていたらusofuyuさんのこのレコ目に留まったので山行タイム、登山道の情報等参考にさせていただきます。
黒戸や皇海山、私とほぼ同じ山行タイムなので勝手ながらベンチマークになるかな、と思いまして。
雪があっての山行タイムなので、無雪期とは一概に比べることできませんが、おおよその目安になるんじゃないかと…。
ストーカーみたいで申し訳ございません
12月のように冠雪した南部の主役たちを拝むことが出来ませんが、聖から赤石、悪沢、塩見と眺めてみたいものです。
tomhigさん、こんにちは
昨年初冬の笊ヶ岳は、かなりちんたらゆっくり歩いていたので、そこまで時間はかからないと思います。
感覚的には黒戸尾根を11〜12時間で往復するペースだったでしょうか。
tomhigさんが想定している時間だと、実際はかなりお釣りがくると思います。
笊ヶ岳は南アルプス屈指(自分としてはレコにも記したように「最高」)の展望台なので、展望が効くと良いですね!
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