内院川水系内院川左俣
- GPS
- 03:11
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 476m
- 下り
- 461m
コースタイム
- 山行
- 3:11
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:11
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下山は読図必須。 読図できない場合は竜良山の登山口に車をデポしてそこに下山すべき。 |
その他周辺情報 | 近くには温泉等はない。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
雨具
靴
ザック
行動食
非常食
地図(地形図)
ヘッドランプ
GPS
携帯
時計
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
渓流シューズ(フェルトソール)
|
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感想
1 序
天皇誕生日からの三連休の最終日に内院川左俣を歩いてきた。
ああ、あそこね、と分かる人はたぶんほとんどいないであろう。
この沢は、対馬南部の竜良山と萱場山との鞍部からまっすぐ南に流れ下り、
内院の集落を抜け、内院浦で日本海に注ぐ短い沢である。
なぜ内院川かというと、12月には沢に行く機会がなかったところ、
三連休に対馬に行く計画を立てたので、じゃあ対馬で沢歩きをしてこよう、
と考えたことに加え、あっさりとしたものではあったが、
内院川遡行の記録を見かけていたためである。
2 入渓まで
アプローチルートは、長崎県道24号線から分岐する柿の木農道。
厳原からの場合は内院川を渡ってすぐ右側に、
豆酘からの場合は渡る手前の左側に分岐する。
ほかに道はないので間違えることはないだろう。
細い農道をしばらく進むと道が二手に分かれるので、右の降りていく道を進む。
橋を渡ったところに数台車をおけるスペースがあるので、今回はここに車をデポ。
このあたりから入渓することもできなくはないが、両岸とも護岸であるうえに
上流に堰堤が一つあるので、少し上流まで歩いてから入渓する方がいいだろう。
3 稜線まで
入渓後しばらくは護岸+ゴーロ。程なくして護岸は終わるが、渓相はゴーロのまま。
左岸右岸とも地形図に記載のない林道がある。
地形図では標高80mくらいに堰堤があるが、これを巻き終わるまでは林道を進んでもいいかも。
今回は堰堤直下まではやや巻き気味に進み、堰堤直下で左岸の林道に上がった。
右岸の林道は探索していないが、堰堤のそばにあった地図によると、
右岸の林道も堰堤上まで続いているようである。
堰堤の上はプールになっているが、これを巻き終わるあたりから少しずつナメが出てくる。
グイグイ進むと流木がたまっているところがあるが、ここを過ぎると160m二俣。
ここは左へ進む。
地形図からも容易に想定できるとおり、二俣からは傾斜が急になる。
フリクションはかなり利く方であるが、水量が少ないところはややヌメりもあり、
逆層気味の箇所も多く、フリクションだけで登るのはちょっと怖いところもある。
どの滝も巻きはさほど難しくないので、単独行の今回は積極的に巻いた。
程なくして、15mくらいの大滝が現れる。内院の滝というらしい。
地形図の滝記号よりも少し下流であるが、内院の滝よりも上に顕著な滝はないので、
地形図の滝記号は内院の滝だと思う。
中間支点をうまくとれるかまでは見なかったが(途中に支点として使えそうな灌木はなかった。)、
その点に問題がなければ水流右側を直登できそう。
ただ、単独行なのでおとなしく高巻き。左岸を高巻きできる。
内院の滝を過ぎると小滝の連続。
というか、息つく暇もなく、多段100m滝というのが遡行時の正直な印象。
直登したり、なんとなく高巻いたりしながらどんどん高度を上げる。
水流がなくなり、程なくすると稜線が見えてくる。
4 下山
一番気にしていたのが下山で、実際にここが核心部であった。
記録には竜良山と469mピークとの鞍部から作業道があるとあったが、
現実には作業道は見当たらなかった。
記録が平成14年のものだったため、たぶんないだろうなとは思ってはいたけれど。
仕方がないので、地形図上の林道の終点を目指してトラバース気味に降りることに。
途中何度か作業道跡とおぼしきものを見かけたが、あるものはすぐに消え、
別のものはずっとトラバースするようであったので、
作業道(跡)は追わず、地形図とGPSとを頼りに降りることとした。
目標としたのは、竜良山と469mピークとの間にある小ピークから南南東に派生する尾根。
ここを降りていき、適当なところで渡渉すれば林道終点につくはずだからである。
尾根上を降りていこうとするが、意外と広く、どこでも降りられるので、
気がつくと尾根よりやや西側を降りていた。
そうこうするうちに1本目の沢が見えてきたので、
想定とは異なるが渡渉することにした。
渡渉するとそこは植林地。
植林地であればどこかに作業道があると考え、そのまま降りていくと2本目の沢に出会った。
それを渡ると地形図にない作業道の終点であった。
ここからは作業道をたどって降りるだけである。
このあたりはブルドーザ道であるが、しばらく進むとアスファルト舗装になる。
たぶんここが地形図の林道終点だろう。
そのまましばらく進むと、入渓前に右に進んだ二俣に到着する。
右に降りて少し進めば駐車スペースである。
5 若干の感想その他
記録によれば、内院の滝を観光に使おうと思ったことがあるようであるが、
沢登りをしない人がここまで歩いてくるのはちょっとつらそう。
途中の林道もその残滓かもしれない。
遡行日は12月25日であったが、全然寒くなく(水も冷たくなかった。)、
かえって暑いくらいであった。
暖かい日であったこともあるが、感覚的には関東の10月の沢といった感じ。
滝を直登しない限りロープも不要だし、冬の沢歩きとしては悪くない沢ではなかろうか。
とはいえ、上記のとおり、下山という核心部が存在する。
地形図にはないが、竜良山の北側の内山や、南の浅藻からの登山道があるらしい
(稜線上も、テープやあまり明瞭ではないが踏み跡がある。)。
車を2台用意して、1台をいずれかの登山口にデポしておくのがよいと思う。
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