記録ID: 1041607
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無雪期ピークハント/縦走
東北
花塚山縦走 5年9ケ月後の放射線モニタリング登山
2017年01月07日(土) [日帰り]
体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 04:24
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 735m
- 下り
- 733m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
靴
ザック
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コッヘル
ライター
コンパス
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
|
---|
感想
地元の花塚山
富士遠望の最北限の山といわれ、原発事故直前まで頻繁に登っていた。
何峰にも連なる尾根は、川俣町と飯館村の境となって南北に壁のように鎮座し、山頂直下の川俣町内は放射能の高被曝を免れることができたのだと思っている。
あれからも、年に2回程度は登っていたが、峠の森から山頂に続くコースは事故の前年に登った以来6年ぶりだった。
事故後に購入した小型のシンチレーション式サーベイメータを持参して、全コースのモニタリング登山をしました。
毎時2μSVを越えるとアラームが出る設定にしていたが、一度だけ比曽境付近で鳴った。風も多少あったので、高濃度の汚染物が舞っていたのだろうか?
登山口付近は公園になっていて除染も終わっていて毎時0.2〜0.3μsv程度だったけど、比曽境や沢沿い一帯はまだまだ毎時1μsv近い高線量のままである。
下山後の積算線量では4時間24分で2.46μsv。毎時平均0.52μsvだった。
私が住む家屋では毎時0.08μsvなので約30時間分の積算線量と等しいと考えると過剰に危険とも感じなくなるが、野生キノコは年を追うにつれ放射能濃度は逆に上昇しているという現実もあり、未だに目に見えない怖さを感じてしまうのでした。
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コメント
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redtalecatさん こんばんは
気楽にコメントをかくことのできない現在の状況を見ました。
yoshioさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
あちこちの山に登っていますが、その地の方に原発の実情を少しお話しすると、どうしてもひいていかれる空気を感じていました。
(・・・それとも原発支持者?いや!ちがう!実情を知らないだけ!)
何故なのでしょう?面倒なお話しではなくて、実体験としての環境破壊と日常生活の破壊を伝え、二度とこの日本では福島の悲劇があってはならないと言いたいだけなのですけど・・・
福島県産の野菜や果物・米は今でも全品検査を行っています。ある意味では日本で一番安全な食品だと思います。
ただ、復興と称して、除染が完了したから「もう安全です。帰還しても大丈夫!」と、国も行政も安易にPRしてしまっている現実も同居しています。
せめて、山好きの人間としては、判断はどうあれ、正しい現実をくまなく歩いて伝えることができれば良いのかなって思っています。
このように、事故後6年目となる現時点でも解決できていない実情を知ってほしいと思います。
花塚山に限らず、隣県も含め、つぶさにモニタリングが継続されていく必要を感じています。
事故後はへこたれてしまっていましたが、精神はもう大丈夫です。お気軽にコメントいただきたいです。
ありがとうございました。
花塚山懐かしいです…実はわたくしも地元です( *´艸`)
小学生の時登ったかな〜!
長い滑り台が印象的?(笑)
なかなかの線量でしたね〜!少しずつそういったものを忘れていってしまっていた事に気が付きました〜
昔はどんぐりとか拾ったのにな〜
-hiro- さん、コメントありがとうございます。
花塚はロマン溢れるの山ですよね。登山口の公園は綺麗に除染され連量もそこそこ低下したのですが、残念ですがモニタリング結果のとおりの実情でした。セシウム137の半減期は長く、向こう半世紀はのんびりとした登山はできそうにありません。本当に残念です。
実は、私もですが、汚染慣れっ子化してきています。日常生活の場では巨費を投じた除染によって、年間1ミリシーベルト以下の生活ができるようになっています。
でも、山は違います。まだ、半分にもなっていないことがあたり前に理解できた結果といえます。
口太山愛好会に属していて、毎年行われる山開きの準備のお手伝いをさせていただいていますが、事前にポイント毎にモニタリングを実施し、マッピングして登山者に知らせる工夫を行っています。いっぱい来てほしいので、安全宣言の挨拶をしたいのでしょうが、私は正しい記録公開が先にあるべきと思っています。
どこの山にもパワースポットが存在しますので、もっときめ細かくモニタリングができれば良いのですがね・・・
吾妻や安達太良は事故直後でも比較的低線量でしたので、線量計は持たないで登っていますが、安達太良山系の山に行くときは、今でも必ず線量計を持って登ります。廃炉作業中の飛散だってあるのですから・・・
地元のコウタケというキノコは今でも10000ベクレルを越える汚染が確認されています。動植物にとっては、事故直後と何も変わっていません。悔しくなってしまいます。せめてモニタリングを続けて、原発の虚しさを発信していこうと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
コメント、ありがとうございました。
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