荒沢山 荒沢尾根 ラッセルラッセル&枝漕ぎにて敗退
- GPS
- 07:37
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 511m
- 下り
- 527m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
公共の駅構内でテント泊っていかがなものか?そんなことしていると駅使用禁止になってしまうのかと心配です。どこぞの山岳会のようですが、マナーなってないんじゃないかと・・・。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 雪山入門とガイド「荒沢山」(山と渓谷社) 山と高原地図「谷川岳」 ヤマレコの記録 ●取り付き 土樽駅から橋を渡って左側の林道に入っていきますが、橋を渡ったら左側の林道は積雪膝下くらいでノートレース。根雪はなしで全て新雪でした。最初はつぼ足でしたが、雪が深いのでワカン装着。 2回橋を渡った時点で適当に急斜面に取り付きました。 ただ下山時に尾根通しに下りてきたら2回目の沢を渡ってすぐに沢沿いの尾根に取り付くのが正解でした。 ●荒沢尾根 今回は荒沢尾根からピークを目指しカドナミ尾根を下る予定で登りましたが、最初の取り付きが若干尾根から外れていたため急傾斜を登ることになりました。斜度は25~35度といった所ですが、新雪50cm程度で酷いと腰までラッセル、更に根雪が無くて下の地面まで足がもぐるので斜面に足がかりがないと滑るため途中一旦アイゼンへ履き替え。 尾根に出たところからは雪が深くワカンに切り替えました。こちらも酷いと腰までラッセル状態。更に終始枝漕ぎをしながらと悪戦苦闘。 1000m近く上がった所で左からの尾根に出ましたが、ここからは尾根が細くなり木の密生地帯で枝が埋まるほど雪が無いので枝こぎは酷くなるばかり。 総じて雪で枝が全て埋まる2月中旬から3月下旬が登山適期ということを身をもって体感しました。 |
その他周辺情報 | ●温泉 湯沢に行く途中にある「岩の湯」にて汗を流しました。400円也。 お風呂はそれほど広くないですが、値段が安くてありがたい。 露天風呂はありません。 シャンプー、ボディーソープ、ドライヤーあり。 |
写真
感想
1月3連休は塩見岳! の予定が南岸低気圧通過予報でリーダーYAMAさん判断で3月に延期。でも3連休初日は好天予報なので、日帰り(前夜発仮眠付)で雪山を堪能できるところとしてYAMAさんがおすすめする荒沢山に行ってきました。
場所は上越、土樽駅の向かい側に立ち上がる山で山頂に向けては右にカドナミ尾根、左に荒沢尾根を張り出す、小ぶりながらもなかなか良さそうなお山。そして、その隣にある足拍子岳がカッコイイ。
前夜に集合して土樽駅の待合室内で泊まる予定でしたが、着いてみると待合室内をほぼ占領する形で大型テントが設営されてて、寝る場所確保が難しく、仕方ないので駅前の駐車場にテントを設営しての仮眠となりました。屋外で寒い場所でしたが、テントに4人いれば意外と暖かい。すぐ横を関越自動車道が走っているので車の走行音がスゴイのですが、私はけっこう熟睡できました。
そして本番の朝。ちょっと曇天ながらも、青空もところどころに見えるし、荒沢山への視界も良好で、期待ワクワクで駅前を出発。高速の高架をくぐって、橋を渡って左折すると、まもなく道路の除雪はここまでで、その先の林道は踏み跡なしの新雪フカフカ。すぐにワカン装着して林道をズンズン進み、荒沢尾根らしき地点で適当に取り付いて、登高スタート。
適当に取り付いたものだから、斜度も急で疎林が行く先を邪魔して、意外と手ごわい。おまけに雪はひざ下程度に積もってはいても、まだ根雪になってしっかり地面に張り付いている状態ではないため、ワカンを蹴り込むと雪が剥げて地面が出て、ワカンがグリップしなかったり、雪の下の岩がむき出しになってワカンでの登りに手を焼いたりで、手間ばかりがかかって、なかなか高度を上げられない。
斜度が急でワカンで手を焼く場面が多くなったため、アイゼンに付け替えて斜面にグリップするようになっても、今度は雪の深いところでは股下まで雪に嵌って手を焼いたりで、パワフルなメンバー揃いのパーティーでしたが、1時間で100mぐらいしか登れていない。それでも稜線に出れば、気持ち良い雪稜歩きが待ってる筈とがんばって尾根に合流するも、疎林(雪に埋まりかけて枝が登りを遮るように曲がって邪魔する)とさらに深くなった雪に手を焼いて、ワカン&アイゼン装備にして、とにかくガンバロウと、4人が各10~15分ずつ先頭ラッセルをこなして、交替時に各自10分ほど休憩して集団に追いついて、また先頭が回ってくるの繰り返し。
天気はどんどん青空が拡がり暖かいのもあってラッセルで汗だく。でもガスガス極寒ではなくてよかった。
標高1000mに達すると(山頂まではまだ300m残ってる)、尾根も細くなり、稜線上の疎林は埋まりきらずに行く手を邪魔し、おまけに雪面の下は雪に曲げられた枝の密集で、それを踏み抜いたり、足がかりが無く、手間取ったり。
午後1時を撤退目安にしていましたが、その前にこれ以上は不安定な雪面と密生して邪魔する枝をどうすることも出来ないと判断して、潔く撤退を選択となりました。
撤退地点で休息をとり、周囲の最高の眺望を堪能し、残雪期の山は残雪期じゃないと登れないものだということを思い知らされて、悔しい気持ちもありましたが、4人で力を合わせて雪と格闘したこと、お天気が良くて雪まみれになっても心地よかったこともあって、意外とガッツリ満足な山行で悔いなしでした。
★撤退地点からの眺望↓
下山は、作ったルートを下るので早い早い。
途中で次回リベンジのために正解の尾根ルートの行跡を記録しておこうと、作ったルートを離れて尾根伝いに降りて、正しい取り付き地点を確認してきました。
これは残雪期にしっかりリベンジしないとね。
YAMA555さん、登頂出来なかったのは残念だったけど、ガッツリ雪と格闘できたし、また来ようという目標が出来たので、楽しかったですよ。ありがとうございました。
年初めは3連休を利用し、kazさんと塩見岳に行く予定でしたが、塩見にアタックする中日が天気が悪いとのことで3月に延期。日帰りに変更することになりましたが、前々から登ってみたかった積雪期しか登れない上越荒沢山を計画しました。
湯沢に来ると適度に雪もあり、取り付き前の林道ではワカンを使わなければ歩けないほどの積雪だったので、これは大いに期待できましたが登り始めて状況は一変しました。
まず積もっている雪は全て新雪状態で根雪がない。そのため急斜面のラッセルで地面に足がつくがワカンが引っかからないため神経使いました。更に枝の密生具合が半端なくルート取りにも気を使わなければならない状態。正規の尾根に取り付くまでに3時間かかりました。
更にその先は雪稜になるかと思ってたらこれも大間違いで枝は全く埋まっておらず。尾根が狭くなると必然的に尾根上を歩かなければならず、枝をよけるルート取りも出来ないため枝漕ぎで更にペースが落ちます。
それでも頑張って6時間ラッセル登りを交代で頑張りましたが、尾根の雪が枝に乗っていて乗ると雪が割れる状態をみて残り300mの時点で撤退を決断しました。
天候は無風で陽光温かと最高のコンディションでしたが選ぶ山を間違えた感があります。久しぶりのラッセルは充実感がありましたが、やっぱりピークを踏めないと心残りです。
登山道のない雪山はある程度雪が締まって、枝が全て埋まる2〜3月に入るのが正解。1月はもう少し高い山を選んだほうが楽しめるということを学びました。
一緒に登ってくれたkazさん、ゴメンナサイ。これに懲りずに一緒に登ってくださいね。
来年は絶対にピークを踏んでやると誓った荒沢山になりました。
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