白岩岳 稜線まで 抱返り渓谷側から
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,006m
- 下り
- 1,009m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:08
天候 | 快晴 稜線に上がるまでは無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
角館の背後に大きく横たわる白岩岳へは、南西側の入角沢林道から登山道が作られている。今回は北西の抱返り渓谷側から伸びる大相沢林道に入り、緩やかな支尾根を辿って、山頂手前の稜線まで登った。下りでは林道へ最短で下りる行太尾根を辿り、林道を戻った。 |
その他周辺情報 | すぐ近くに「温泉ゆぽぽ」がある。 |
写真
装備
個人装備 |
長靴+ワカン
|
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感想
8日は、すっきりとした青空が広がった。1月の秋田でこれだけの晴天は、極めて珍しい。久しぶりの山歩きで準備にも手間取り、早起きもできなかったが、行って良かったと思う。自分の今の体力ではこれがいっぱい一杯かなと思うけれど、充実感に満たされて、山はいいなと、改めて感じた。
出発が遅いので、近場の白岩岳へ。目当ての大相沢林道とは異なる林道に入り込んでしまい、車の方向転換に失敗してスタック、脱出に30分程を費やした。大相沢林道を歩き出してからは、途中でショートカットしつつも山頂に立つのは既に諦め、里山ハイキングのつもりで、適当な所から尾根に取りつく。
最初のピーク687mに立った段階では、まだ時間もあるし、その先のピーク711.7mまで行って戻ろうかと足を進めた。下草は雪の下に隠れ、笹が多少立ち上がっている程度で、藪はさほど気にならない。雪はモナカ雪の上に軽い粉雪が10cmほど積っている。ワカンを着けて一歩一歩沈み込むが、ラッセルというほどでもない。穏やかで、12月初旬から中旬の雰囲気だ。
P711.7では、遠く太平山の鋭鋒が枝の向こうに見えた。東に向きを変えて、ブナ林を行く。午後の光を受けて、霧氷がパラパラ落ちてくる。静かな、こんな時間がいいなと、改めて思う。やがて所々で夏道とも合流する。引き返すべき時間が迫るが、地図を見て、下山は最短で林道に下りられる支尾根(行太尾根)にしようと決めた。林道に下りてしまえば、暗くなっても問題ない。行太尾根は歩いたことがないが、明瞭で迷う心配はないだろう。その尾根の分岐点(合流点)までは上がりたい。
尾根分岐点(合流点)に上がったのが午後2時半。ここからだと30分もあれば林道へ下りられるだろう、もう少し登ってみよう。できることなら、昨年登った羽後朝日岳を拝んでみたい。
次の支尾根(P804のある支尾根)との合流点に上がると、展望が大きく広がった。くっきりと美しい秋田駒と岩手山。上下に重なる神代ダム湖と田沢湖。ここまで上がってきて良かったなと思う。やがて、真っ白な姿を少し紅色に染めた羽後朝日岳の姿が見えた。
さあ、引き返そう。グングン下りたいところだが、下りでもやっぱり一歩一歩足を引き上げるから、足の付け根付近が疲れて痛い。長い林道歩きも、自分の登りの足跡に合流するあたりまでは辛かった。雪が少なくなってワカンを外してからは、快調に下る。神代地区だろうか、町の灯りがきれいだった。
冬季は午後3時には下山、あるいは行動を終了するというのがセオリーである。日没が迫る中、もしも何かアクシデントが起こった場合、余裕を持って対処することが難しくなる。その不安は感じた。支尾根分岐点から30分もあれば林道へ下りられるだろうという予測は、外れそうになった。雪の状況・体力の状態を、甘く見積もってはいけないということだ。そのことを自分への戒めとしたい。
コメント
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kamadam さん、こんばんは。
大変ご無沙汰しています。
今年もよろしくお願いします。
そうでしたね・・・8日はいいお天気でしたね。
1月の秋田には似つかわしくない晴天だったと思います。
あんなにいい天気ですと・・・
やはり山に足が向いてしまいますね。
私も山に向かいましたが・・・
あまりのいい天気に気持ちが焦って・・・
大切な道具を忘れて無駄な一日を送ってしまいました。(笑)
白岩岳・・・冬道ですとこのようなルートもあるんですね。
支尾根から眺める秋田駒と岩手山・・・
そして、美しい羽後朝日岳・・・
感動の瞬間ですね。
ご苦労さまでした。
750RSさん、コメントありがとうございます。
9日までの暖冬傾向から一転、一気に真冬の寒波が襲ってきました。しばらくは朝晩の雪寄せが続きそうですね。
750RSさんは秋田駒かな・・と思っていましたが・・
あまりのいい天気に気持ちが焦るというのもうなずける、そんな好天でした
鳥海山もきれいに見えていましたね。
私は早起きできなかった上に、久しぶりの山行で準備にも時間がかかったので、最初から里山ハイキング気分でした
白岩岳は山頂部が平らで、あんまり登頂の喜びとか味わえないのですが、羽後朝日や和賀岳などの眺めはすばらしいですね。積雪期に歩きたい尾根が何本もあります。好天の週末が待ち遠しいですが、次は3月になるのかなあ・・
kamadamさん、今年もよろしくお願いいたします。
素晴らしく晴れ上がったのですね。
稜線からの素敵な展望を共有して頂き、ありがとうございました。羽後朝日、秋田駒・岩手山、そして、それらをつなぐ分水嶺、さらには、かつてご案内頂いて逆コースでクロスして登った森吉山などには、目が釘付けになりました。
場所は離れていましたが、同日、私も日没を心配しながらトレースのない雪の中を下山していました(すでに拍手を頂きました)。
心にゆとりが無くならないように、特に単独行では、自分自身と客観的に対話するのが良さそうです。
nomoshinさんこんばんは。こちらこそよろしくお願いします。
nomoshinさんのレコで、薄暗くなった沢の写真を見て、数年前に神室で積雪期に沢を歩いた時のことを思い出していました。
16:18 最低コル〜17:30 林道とのことですが、その間の困難さを、自分の乏しい経験からですが想像します。
今回の私の場合は、まだ明るい16:22に林道に下りていますし、わかり易い尾根で、しかも日帰りの荷物です。nomoshinさんの場合は、日没の、雪の積もった沢を下る、しかも大荷物で・・・この日の行動時間は約12時間40分
「自分自身と客観的に対話する」こと、積雪期は特に厳しく求められますね。
今回の場合、のんびりハイキングからだんだん欲が出てきたパターンです 気を付けます
Kamadam さん、こんにちは
晴天下、遠方の白峰を眺めながら新雪の里山散歩、いいですね。
静寂の森で雪面に糧を探す獣の足跡、何処からか近づきピッ、ピッと囀りながら様子を窺うシジュウカラ、時折吹き付けるつむじ風に炎の様に舞う新雪、ギュ、ギュ、ギュと規則正しい雪を踏む音だけが森に響いて▪▪▪あぁ〜いいなぁ、羨ましい!(勝手な妄想でスミマセン)
tonkaraさん、こんばんは。
tonkaraさんの「妄想」、まるでその場に自分がいるような、イメージを呼び覚ましてくれるような素晴らしい文章だな・・と思って拝読しましたよ
いつか自分のレコで使わせていただきます
(ご提案の件、ありがたく検討させていただきます。より具体的な行程をお考えでしたらお教え願います)
雪の降り方が強まっています。まずは除雪作業で腰などを傷めないようにいたしましょう
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