また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

ヤマレコ

記録ID: 1075767 全員に公開 アルパインクライミング谷川・武尊

谷川岳・東尾根

日程 2017年02月25日(土) 〜 2017年02月26日(日)
メンバー
天候ガス時々晴れ
アクセス
利用交通機関
車・バイク
ロープウェー立体駐車場1階。
経路を調べる(Google Transit)

地図/標高グラフ


標高グラフを読み込み中です...
Web Services by Yahoo! JAPAN
表示切替:

コースタイム [注]

1日目
山行
10時間10分
休憩
20分
合計
10時間30分
Sロープウェー立体駐車場06:0007:00一ノ倉沢出合07:1009:00シンセンのコル09:1015:10頂上雪庇手前16:15オキの耳16:25トマの耳16:30谷川岳肩の小屋
2日目
山行
2時間40分
休憩
10分
合計
2時間50分
谷川岳肩の小屋04:3006:00谷川岳ロープウェー天神平06:1007:00西黒沢07:20ロープウェー立体駐車場G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
時間は大体の所です。
コース状況/
危険箇所等
雪庇のほかにもシュルントあり。
落ちれるサイズのものもいくつか。
急傾斜の登りでは結構邪魔になりました。
過去天気図(気象庁) 2017年02月の天気図 [pdf]

装備

備考 スノーバーを忘れた。

写真

先行パーティーのロープ
2017年02月25日 14:45撮影 by SO-02J, Sony
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
先行パーティーのロープ
山頂雪庇近く。先行パーティーのロープ。
2017年02月25日 15:21撮影 by SO-02J, Sony
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
山頂雪庇近く。先行パーティーのロープ。
振り返ると、ガスが一瞬晴れていた。
2017年02月25日 15:33撮影 by SO-02J, Sony
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
振り返ると、ガスが一瞬晴れていた。
1
先行パーティー。
山頂雪庇を崩し中。
2017年02月25日 15:34撮影 by SO-02J, Sony
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
先行パーティー。
山頂雪庇を崩し中。
1
山頂。
2017年02月25日 16:15撮影 by SO-02J, Sony
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
山頂。
1
日帰りできず、小屋まで。
2017年02月25日 16:31撮影 by SO-02J, Sony
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
日帰りできず、小屋まで。
2

感想/記録

今回は、トレースなくても多少ラッセルがあるぐらい、と完全になめていました。
トレースは、一の沢右壁のルンゼを過ぎてからは全くありません。
シンセンのコルまでは、馬力を発揮して順調。コル手前の岩陰で一休み。行動食を食べる。

ガスが濃くなってくる。ルートファインディングに苦しむ。
雪質は、基本的にサラサラ。
岩峰を適当に越えていく。
一休みした時に、カメラを落とした。
音もなく、ガスの中へ消えた。斜面を滑って行ったようだ。

次の大きめの岩峰の右手からトラバースを試みるも、雪が不安定で、岩も逆層、つかんだホールドは抜ける。引き返す。
左手の雪は、ガスが濃いためどこが雪庇のヘリかもわかりづらい。
岩の直登を試みる。表面の薄い雪の下は、ベルグラにもなりきっていないシャーベットのような感じで、やっぱり逆層。小指ぐらいの木の根をつかんでクライムダウン。

あきらめて岩峰左手の急な雪面を登る。足首〜すねラッセル。
そして、ホワイトアウト状態になりつつあり、斜面の角度もわかりづらい状況。

少し先が見えたので、前方8Mぐらい先に見える雪庇っぽい所を覗くと、たいして張り出していなそう(に見えた。)
それでもなるべく近づかないように意識していたが、雪庇のヘリも見えないぐらいガスが濃くなった。
少しガスが薄くなり足を止めて左を見ると、いつの間にか、雪庇のヘリまで1メートルぐらいに近づいていた。
さすがに危ないと思い、右へ針路を修正しつつ歩き出す。

5mもいかないうちに、踏んだ左足の感触が急に軽くなった。
考えるよりも先に右足に重心を移す。
雪庇を踏み抜いた。
左足がさっきまで乗っていたところから雪庇のヘリまでが割れて、空中に浮いている左足の下に音もなく落ちていくのが見えた。
見えたが、ガスが濃く4〜5m下の岩っぽい黒い影から下は何も見えず。落ちていく雪は一瞬で、ただただ白く渦巻くガスの中に消えていった。
この瞬間に見たものは、とても美しい映像だった。

右足の乗っているところは残っていた。
浮いている左足を、そっと右足の右へクロスさせてもどす。右足の乗っている雪面にも、負荷をかけないように、そっと。
危ないと思ったが、不思議と恐怖はなかった。
後ろに近づいていたパーティーに、間違えて雪庇に近づいたことを伝え、足跡を追わないように伝える。逆に、雪庇のへりから5mぐらい離れるように注意される。

この後、一休みできそうなところがあったので一休み。
パーティーに先行してもらう。
この後ついて行って見ていると、大変なベテランであることが、ロープの出し方、判断等でわかる。

ガスは晴れない。ルートは見えない。
大変恥ずかしいが、パーティーについていくこととして、パーティーに伝えた。
ここで、私の東尾根は終わり。

パーティーを見ていると、支点構築の判断も、構築自体も速い。
スタンディングアックス、またはアックスを雪に横向きに埋める、そして、青いロープがスルスルと伸びていく。
素直に、無駄のない、美しい登攀だと思った。
そして、とても勉強になった。

東尾根の後、肩の小屋で一緒にビバーク。
いろいろお話を伺い、少し寒いけれど大変楽しい晩でした。

翌日は、4時半から下山開始。
雪で視界が悪いため、コンパス見ながら尾根をトレースを追いつつ進む。
薄明るくなったころ、天神平へ。
ジュースを飲み、アイゼンを外す。
前日に伺った天神平からのスキーコースを下降するのは無理そう。
田尻尾根を下降。トレースなし。
アイゼンがないので靴スキーしつつ下降してスピードを上げる。下部の方で表面がクラストしているところは、ひたすらキックして踏み破って進む。キックキックキックの鬼。7時過ぎに下山。

この後高速を飛ばし、10:30からの父親の1周忌には、何とか間に合いました。
雪庇を踏み抜いても落ちず、ベテランパーティーと出会えたのは、父親が助けてくれたように思います。

来年、またリベンジしたいと思います。
訪問者数:584人
-
拍手

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録へのコメント

登録日: 2014/11/9
投稿数: 21
2017/3/6 0:08
 初めまして
投稿見させてもらいましたが無事に下山されたようで良かったです。
踏み抜いた足元から落ちて消えていく雪の映像を観ている様な
一瞬時間が止まっているような美しさが恐怖と同時に伝わってきました。
山で起こる不思議な事のような感じで
本当にお父さんが助けてくれたんだと思いました。
お疲れ様でした。
登録日: 2015/8/30
投稿数: 6
2017/3/7 10:09
 Re: 初めまして
はじめまして。
コメントありがとうございます。
あの日はガスの中で、幻想的な雰囲気のなかを登り、
一部は夢のような気すらします。

Asagi-Madaraさんもお一人でアルパインされるのですね。
おたがいに気を付けていきましょう。

この記録に関連する本

この記録に関連する登山ルート

登山 登山用品 山ごはん ウェア トレイルラン
トレッキング クライミング 富士山 高尾山 日本百名山
この記録は登山者向けのシステムヤマレコの記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら
ページの先頭へ