記録ID: 1076217
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日高山脈
日程 | 2017年02月24日(金) ~ 2017年03月03日(金) |
---|---|
メンバー | , |
天候 | 概ね晴れ |
アクセス |
利用交通機関
電車、
バス
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|
地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 1日目
- 山行
- 2時間35分
- 休憩
- 0分
- 合計
- 2時間35分
- 3日目
- 山行
- 10時間0分
- 休憩
- 0分
- 合計
- 10時間0分
- 4日目
- 山行
- 7時間20分
- 休憩
- 0分
- 合計
- 7時間20分
- 5日目
- 山行
- 7時間50分
- 休憩
- 20分
- 合計
- 8時間10分
- 6日目
- 山行
- 6時間50分
- 休憩
- 0分
- 合計
- 6時間50分
- 8日目
- 山行
- 3時間20分
- 休憩
- 0分
- 合計
- 3時間20分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
2017.2.24 ~ 3.3 (8-0)
東尾根 〜 ペテガリ岳 〜 中ノ岳 〜 神威橋
札幌から帯広まで高速バスに乗ろうとしたが満席で乗れず、急遽帯広行き特急列車に乗る。帯広→大樹町はバス。その後、入山地点最寄りのバス停、「仲澤宅前」までコミュニティバスに乗せてもらう。1kmほど歩いてトラックのヒッチに成功、除雪終点の牧場まで乗せていただく。
2/24 晴れ、夜は快晴
牧場(16:50)林道上=C1(19:25)
除雪終点から入山。しばらくモービルのトレースがあったが、林道崩壊地点で無くなった。膝下ラッセルとなる。林道崩壊地点(土砂崩れのよう)ではすでに真っ暗となっていたため林道探しに難儀した。辺天橋手前の林道上でC1。
2/25 朝は晴れ、後曇り時々雪。夜は吹雪。低温。
C1(6:20)東尾根登山口(9:25-9:35)Co890ポコ上=C2(14:50)
林道のラッセルは膝くらい。・329付近の林道上にて、鹿が木に挟まってもがいていた。木の高い所を食べようとして滑ってV字型になっている部分に前足が挟まったようだ。骨が折れ皮1枚でつながっていたが取れないようだ。恐る恐る近づいてナイフで切断して救助。東尾根登山口で尾根にとりつく。急登にあえぐ。・843を越え、次のCo890ポコ上でC2。
2/26 朝、風強し。後晴れ。低温。
C2(7:10)・1121(9:20-9:30)ポンヤオロマップ岳=C3(17:10)
朝、風が強いため出発を少し遅らせる。・1121まで概ね膝ラッセル。稜上は樹林内雪庇、細い所が多々ある。雪の状態が不安定で歩いていると時折鈍いワッフ音が聞こえる。ポンヤオロへの登りへと差し掛かると急になる。樹林内の急登を登っていると、亀裂が入り小雪崩が起きた。幸い巻き込まれなかった。ポンヤオロ直下はかなり急。1か所、下層がザラメ状に氷化した壁のようなところがあり、スノシュー・ストックで緊張した。その後も、不安定な雪と急登、ブッシュを全力でつかんで登っていくところなど、緊張する所多々あり。ポンヤオロ直下の登りにかなり時間を要し、ピークに着くころには夕暮れ時。ピークでC3。気温低く凍える。
2/27 快晴
C3(7:10)・1417(13:00)・1518=C4(14:30)
・1417まで細い稜線。樹林内雪庇が発達している。ポンヤオロ降りてすぐのところで雪庇が崩壊してヒヤリとする。その後もまた1回雪庇が崩壊した。急なポコが続き中々進まない。ひたすら除雪を繰り返して登る所や、岩が出ている急登(残置が出ている所、数か所)など有り。・1417手前から所々クラストしているところが出てくる。・1417から・1518は概ねクラストした太めの尾根で歩きやすくなる。・1518でC4。
2/28 快晴無風。ピーク周辺は風有り。
C4(6:10)・1572(12:10-12:30)ペテガリ岳(13:10)・1573の南=C5(14:20)
C4〜・1572まで細い所や急な登り、下りが多数。やや緊張する所も多い。ナイフリッジ状の下りを横歩きで慎重に降りる所や、バックステップするところ多数。・1572でEPに替えてほぼ空身でペテガリアタック。快晴で北日高から南日高まで見渡せる。・1572までから南に少しおろした主稜上Co1500付近で冬テン、C5。吹き溜まり西側を削り、ブロック積んだ。
3/1 朝:ガスかかり始める。後ガスガス、風やや強し。
C5(6:10)中ノ岳(12:40)中ノ岳南西の肩=Ω6(13:00)
C5からコルまで雪庇が大きく発達している。1度、ストック一突きで大きな雪庇が崩壊し、雪崩となって谷底に落ちていった。稜上はずぼずぼで膝ラッセル。・1469のあたりはガスに覆われ視界なし、雪庇が怖いため西側の急斜をトラバース気味に行く所などあり。Co1170コル〜中ノ岳まで、始め視界100程度、のち視界50以下となる。風もやや強い。・1314〜中ノ岳直下の登りに差し掛かる手前はスノーシューで行く。中ノ岳直下は急な登り。中ノ岳ピークから南西の肩に降りたところでいよいよ視界がなくなり、ほとんど何も見えない。この先広く、Rfが難しいため吹き溜まりに全イグルーを作ってΩ6。
3/2 曇り後晴れ
Ω6(7:10)・1445(8:30-9:00)神威山荘(12:50-13:00)林道上=C7(16:10)
朝、イグルーのブロックを破ると視界があった。テンバからスノーシューで行動。・1445へ向かう。雪庇が所々発達しており、雪庇がまた落ちた。この辺はどこでも掘れそう。・1445で電話する。が、迎えは来ない。・1445から下り始めると徐々に晴れとなり、気温上がり雪がダンゴになる。下降した尾根の下部は笹が出ている。神威山荘まで降りて林道を歩く。林道上でC7。
3/3 晴れ
C7(7:10)神威橋(10:30)
林道を歩く。下部は雪が少なくほとんどラッセルなし。下のゲートは閉まっている。ここからツボで歩く。神威橋まで歩き、たまたまパトロールに来ていた方に乗せていただいた。とても助かりました。三石昆布温泉まで送って頂き下山。
東尾根 〜 ペテガリ岳 〜 中ノ岳 〜 神威橋
札幌から帯広まで高速バスに乗ろうとしたが満席で乗れず、急遽帯広行き特急列車に乗る。帯広→大樹町はバス。その後、入山地点最寄りのバス停、「仲澤宅前」までコミュニティバスに乗せてもらう。1kmほど歩いてトラックのヒッチに成功、除雪終点の牧場まで乗せていただく。
2/24 晴れ、夜は快晴
牧場(16:50)林道上=C1(19:25)
除雪終点から入山。しばらくモービルのトレースがあったが、林道崩壊地点で無くなった。膝下ラッセルとなる。林道崩壊地点(土砂崩れのよう)ではすでに真っ暗となっていたため林道探しに難儀した。辺天橋手前の林道上でC1。
2/25 朝は晴れ、後曇り時々雪。夜は吹雪。低温。
C1(6:20)東尾根登山口(9:25-9:35)Co890ポコ上=C2(14:50)
林道のラッセルは膝くらい。・329付近の林道上にて、鹿が木に挟まってもがいていた。木の高い所を食べようとして滑ってV字型になっている部分に前足が挟まったようだ。骨が折れ皮1枚でつながっていたが取れないようだ。恐る恐る近づいてナイフで切断して救助。東尾根登山口で尾根にとりつく。急登にあえぐ。・843を越え、次のCo890ポコ上でC2。
2/26 朝、風強し。後晴れ。低温。
C2(7:10)・1121(9:20-9:30)ポンヤオロマップ岳=C3(17:10)
朝、風が強いため出発を少し遅らせる。・1121まで概ね膝ラッセル。稜上は樹林内雪庇、細い所が多々ある。雪の状態が不安定で歩いていると時折鈍いワッフ音が聞こえる。ポンヤオロへの登りへと差し掛かると急になる。樹林内の急登を登っていると、亀裂が入り小雪崩が起きた。幸い巻き込まれなかった。ポンヤオロ直下はかなり急。1か所、下層がザラメ状に氷化した壁のようなところがあり、スノシュー・ストックで緊張した。その後も、不安定な雪と急登、ブッシュを全力でつかんで登っていくところなど、緊張する所多々あり。ポンヤオロ直下の登りにかなり時間を要し、ピークに着くころには夕暮れ時。ピークでC3。気温低く凍える。
2/27 快晴
C3(7:10)・1417(13:00)・1518=C4(14:30)
・1417まで細い稜線。樹林内雪庇が発達している。ポンヤオロ降りてすぐのところで雪庇が崩壊してヒヤリとする。その後もまた1回雪庇が崩壊した。急なポコが続き中々進まない。ひたすら除雪を繰り返して登る所や、岩が出ている急登(残置が出ている所、数か所)など有り。・1417手前から所々クラストしているところが出てくる。・1417から・1518は概ねクラストした太めの尾根で歩きやすくなる。・1518でC4。
2/28 快晴無風。ピーク周辺は風有り。
C4(6:10)・1572(12:10-12:30)ペテガリ岳(13:10)・1573の南=C5(14:20)
C4〜・1572まで細い所や急な登り、下りが多数。やや緊張する所も多い。ナイフリッジ状の下りを横歩きで慎重に降りる所や、バックステップするところ多数。・1572でEPに替えてほぼ空身でペテガリアタック。快晴で北日高から南日高まで見渡せる。・1572までから南に少しおろした主稜上Co1500付近で冬テン、C5。吹き溜まり西側を削り、ブロック積んだ。
3/1 朝:ガスかかり始める。後ガスガス、風やや強し。
C5(6:10)中ノ岳(12:40)中ノ岳南西の肩=Ω6(13:00)
C5からコルまで雪庇が大きく発達している。1度、ストック一突きで大きな雪庇が崩壊し、雪崩となって谷底に落ちていった。稜上はずぼずぼで膝ラッセル。・1469のあたりはガスに覆われ視界なし、雪庇が怖いため西側の急斜をトラバース気味に行く所などあり。Co1170コル〜中ノ岳まで、始め視界100程度、のち視界50以下となる。風もやや強い。・1314〜中ノ岳直下の登りに差し掛かる手前はスノーシューで行く。中ノ岳直下は急な登り。中ノ岳ピークから南西の肩に降りたところでいよいよ視界がなくなり、ほとんど何も見えない。この先広く、Rfが難しいため吹き溜まりに全イグルーを作ってΩ6。
3/2 曇り後晴れ
Ω6(7:10)・1445(8:30-9:00)神威山荘(12:50-13:00)林道上=C7(16:10)
朝、イグルーのブロックを破ると視界があった。テンバからスノーシューで行動。・1445へ向かう。雪庇が所々発達しており、雪庇がまた落ちた。この辺はどこでも掘れそう。・1445で電話する。が、迎えは来ない。・1445から下り始めると徐々に晴れとなり、気温上がり雪がダンゴになる。下降した尾根の下部は笹が出ている。神威山荘まで降りて林道を歩く。林道上でC7。
3/3 晴れ
C7(7:10)神威橋(10:30)
林道を歩く。下部は雪が少なくほとんどラッセルなし。下のゲートは閉まっている。ここからツボで歩く。神威橋まで歩き、たまたまパトロールに来ていた方に乗せていただいた。とても助かりました。三石昆布温泉まで送って頂き下山。
過去天気図(気象庁) |
2017年02月の天気図 [pdf] |
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写真
撮影機材:
感想/記録
by Fumiya2012
卒論を終えてしばしの自由になり、久々の山行。夏にペテガリを東から見たとき、冬に来てみたいと思い、ペテガリ東尾根へ。東尾根は延々と繰り返されるブッシュ、急登、深いラッセル、ナイフリッジと想像以上にハードだった。
前半は膝痛、中盤から後半はひどい靴ずれに悩まされた。羽さんに色々と助けられた。
停滞多めに5日間、全12日間の日程で入山したが概ね天気に恵まれ8日間動き続けた。装備もあちこちが壊れ、体もボロボロ、満身創痍となって充実の山行となりました。
前半は膝痛、中盤から後半はひどい靴ずれに悩まされた。羽さんに色々と助けられた。
停滞多めに5日間、全12日間の日程で入山したが概ね天気に恵まれ8日間動き続けた。装備もあちこちが壊れ、体もボロボロ、満身創痍となって充実の山行となりました。
感想/記録
by hazuki2012r
4日間、ラッセル藪雪庇急登に耐えた。5日目快晴で迎えてくれたペテガリは特に美しかった。
靴擦れに悩んだFと対照的に、ボクは新しく買い替えたコフラックのプラグツが快調だった。前回のコフラックが壊れてしまい、次に何を買おうか悩んだが、北海道で長期をやるならやはりプラグツが正解なのかもしれない。
今年に入って二回も日高を横断してしまった。なんと幸せな。
靴擦れに悩んだFと対照的に、ボクは新しく買い替えたコフラックのプラグツが快調だった。前回のコフラックが壊れてしまい、次に何を買おうか悩んだが、北海道で長期をやるならやはりプラグツが正解なのかもしれない。
今年に入って二回も日高を横断してしまった。なんと幸せな。
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訪問者数:2844人
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートはまだ登録されていません。
この記録で登った山/行った場所
- ペテガリ岳 (1736.2m)
- 中ノ岳 (1519m)
- ポンヤオロマップ岳 (1405.2m)
- 中ノ川下降尾根頭 (1469m)
- ニシュオマナイ沢、ソエマツ沢分岐 (158m)
- 神威山荘 (380m)
- ペテガリ東尾根登山口 (350m)
- 元浦川林道ゲート (170m)
登山 | 登山用品 | 山ごはん | ウェア | トレイルラン |
トレッキング | クライミング | 富士山 | 高尾山 | 日本百名山 |
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この記録へのコメント
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やっぱり長いのは楽しいです。