岩木山 大黒沢目指して空と白い尾根の境を行く


- GPS
- 06:46
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,548m
- 下り
- 1,539m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 6:32
天候 | 曇り時々雪 たまに青空がチラリ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】まだたっぷりと雪があります 例年よりも多い印象です カリカリの氷になりそうな斜面も、重い粉雪が積み重なった状態でした 一般的な雪山のリスクは存在し、気持ちよく滑りすぎると思ったよりずれたりします 一応、樹林の中にはピンクテープがありましたが、そればかりを当てにしない方がよいでしょう 特に滑走時はとても追い続けられないでしょう |
その他周辺情報 | 今回は、青森に戻ってきてから鶴ヶ坂の「たらポッキ温泉」に行きました 400円、湯質はぬるぬる系、いいお湯です シャンプーなどの備え付けはありませんので持参または受付で購入です |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
毛帽子
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
針金
常備薬
携帯
時計
サングラス
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
スキー板
シール
食料
魔法瓶
お菓子
スキーアイゼン
ゴーグル
スクレーバー
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感想
今年はまだ行っていなかった岩木山。
そろそろ行こうかと思い、楽をして百沢スキー場からリフトを使って登ろうと思ったが、前の週でスキー場の営業が終わってしまった。。。。。
そこで少しでも楽をしようと思い、新弥生登山口から登る事にした。
登山口には弥生いこいの広場があるので、冬場の営業はしていないが動物を飼育しているので車で入る事はできる。
何台くらい車を停められるかを心配したが、10台は楽に止められるスペースが確保されていた。
冬の岩木山といえば、最近のヤマレコの山行記録を見ると嶽温泉か百沢スキー場からがポピュラーだけど、ちゃんと弥生や赤倉からも出発する事ができる。
まあ、赤倉は下の神社からになり、山頂を目指すには遠くなるが、山歩きを楽しむのであれば嶽の単調なコースよりは私は個人的に好きです。
でも、今回は大黒沢の滑走がメインのため弥生出発とした。
今回の山行の2〜3日前から降雪があり、雪崩の危険性が増し、雪の状況をいつもより気を付けて様子を見ながらながら登って行く。
個人的に名前を付けている「第一へこたれ坂」「第二へこたれ坂」と、順調にへこたれながらクリアーしていく。
前夜も弘前は雪が降ったので、重パウだけど雪の状況はイイ感じで、底の方にも固い層は存在しないようだ。
森林限界に近づき、いよいよ「最終へこたれ尾根」に向けてトラバースしながら登って行く。
雪崩の危険性が最も高い領域になるため、一応間隔をあけて登って行く事にする。
とは言っても、元々前を歩くメンバーに付いていけないけど(^^ゞ
森林限界を超えると周囲はガスに覆われ、一面グレーの世界が広がり、いくら登って行っても視界に入る稜線の距離が縮まらない。
これが「最終へこたれ尾根」の最大の敵。。。。。
例年であれば登るにつれて雪面もカリッカリにクラストし、シールが効かなくなっていくので完全にへこたれるのだが、今回はその気配が無い。
これに今回は助けられ、完全にへこたれるのは免れたが、やはり前を歩くメンバーとの間は大きく開いてしまった。
間が開いたついでとは言わないが、時折ストックを深く差し込んでみると、相変わらずハッキリとした抵抗もなく入っていく。
ん〜、やはり今年はいつもとは雪の状況が違うようだ。チラッと見えた耳鳴岩も雪に覆われていて黒い岩肌がメッキリ少ない。
この状況だと、さすがに耳鳴岩周辺の急斜面をトラバースしながら登るのは危ないと思うが、このあたりの滑走はイケると思いながら耳鳴岩下のテラスに着いた。
周囲はガスに覆われて視界が良くないので、ガスの隙をついてとりあえず滑り降りる事にする。
ドタバタとシールを剥がしたり、兼用靴のビンディングを締めたりして滑走の準備を整える。
先に準備ができたメンバーがドロップポイントに移動して行った。
私達は準備が他のメンバーより少々遅れたため、何も確認せずに先行メンバーの後を追ってドロップポイントに移動した。
ドロップポイントに移動すると、山頂方向はガスで見えないけど下界方向は何とか見える。見えるうちに滑り降りよう!
まず私が先頭で雪崩を警戒しながらドロップイン。
尾根に速効で逃げられる範囲で大きめのターンをしたり、細かなターンをしつつ背後の気配を伺いながら雪面の状況を探る。
いける!と思ったのとほぼ同時に、いつもの大黒沢より沢が狭く、斜度がキツめだと感じる。
今年は雪が多いので尾根に雪が多く着き、沢幅が狭くなると同時に斜度も増したのか?と、滑りながら考える。
そんな事を考えつつも、雪の状態も良く、傾斜も程よくナイスな快感を味わえるので、結果的に雄叫びを上げながらグングン滑って行った。
ある程度滑り降りて他のメンバーを待ち、揃った所で下界の景色の違いに気が付く。
ん?百沢スキー場が下に見える・・・・・あ、ここは大黒沢じゃないと気が付いた(^^ゞ
後で知った事だが、滑り降りたのは大黒沢の隣の「後長根沢」だった。
そこからイソイソと大黒沢方面にトラバースして行き、大黒沢に登り返して再度滑り降りるチームと、そのまま樹林に向かって滑り降りるチームに分かれた。
樹林に入り、風を避けられる場所で昼食を食べながら大黒沢チームの戻りを待ち、合流後に一気に下山とする。
樹林の中も雪の状況は良く、三合目付近までは十分滑りを楽しむ事ができたが、一か所で右尾根に気持ち良く引っ張られる場所があり、見事に引っ張られたメンバーが出た。
電話がつながるので連絡を取ると、間違いに気が付き現在位置も把握できていて、こちらに戻るのは無理そうだが下山はできるとの事なので、それぞれ下山する事にした。
正規ルートチームはさすがに緩んできた雪に少々苦戦しつつも順調に下山し、別チームの下山を待つ間に今回のルートの検証を始めた。
いっその事あのまま滑り降りるとどうなる?・・・・・あれこれ考えたが、どれも問題がありダメっぽい。
今回のトラバースポイントが絶妙な気がする。
と言う事で考え付いたのが、まず今回の沢を今回くらい滑り降り、登りの尾根に戻ってから再度登り返す。
そして大黒沢を一気に下まで滑り降りるのがベスト!というナイスな山行計画が出来上がり、アレコレあった事を良い方向に考え直し、丸く収める事ができた。
今回はこんな感じで色々あった山行でしたが、自分の行動の甘さを再確認しつつ、それでも楽しい山行ができ、色々と収穫があった山行だったと思います。
参加された皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
さて、棚から牡丹餅の計画はいつ実行されるのでしょうかね?(笑)
春になった
青森の天候が安定して、青空がのぞく
山スキーに最適な季節になりました
久しぶりの岩木山
向かったガスの塊のなかに埋もれている
今日はにぎやかに会山行
昨年、整備された 弥生新登山口から登り始める
林道の終点から目の前の尾根をたどる
なんとか滑り降りられる密度の木の間を登る
元気なYさんチームに引っ張られるように、グングン進む
雪が多い
空からもばらばらとみぞれ気味に落ちてくる
がんばれ、青空
ストックは、刺せば刺すほどに何の抵抗もなく埋まる
急坂も、みんなとだと楽に感じる
ひとつ、またひとつと乗り越えて森林限界へ
白い、白い世界
足元は、おや、氷の感覚がでてこない
快適に、快調に耳鳴岩の下の広いテラスへ
シールを外す
どうもうまくスキーモードに固定出来ずにもたついている間に皆の移動が開始
慌てても仕方ないけど急いでガスの中の移動
?のぼってきた岩の露出を左に見た
??と思っているうちに、斜面が下る
滑りはじめた斜面は気持ちよい
雪も重い粉で底もなく、ありがたい
でも、、、
明らかに間違い
大黒沢の入口までトラバース
今日は私は尾根へそのまま滑る
林間はなかなか自分の腕ではむずかしいので、安全運転
尾根の途中でお昼休憩
日が陰ると寒いので一枚羽織って、大黒沢上り返し組を待つ
揃ったところで再スタート
最後尾でスタートし、何とか下っているうちに登りの踏み跡を見失う
あ、大黒沢が見えない、とおもって左に振ったがすでに遅し
尾根を間違えた
仕方ないのでトラバースして谷を大小かわす
雪は重いが、ワックスがあっているのか、まずまずの滑り
やがて戻った尾根上に踏み跡を見つけて沿って下った
失敗だらけでも、楽しく終われたので、課題は次回とした
コメント
この記録に関連する登山ルート
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近年にない岩木山の雪の多さ
春スキーはまだまだ楽しめそうです。
しかーし
自分の足で歩いて滑れる人なら
楽しめるでしょう!
スキーバスはないのです。
滑るために登れます!
たとえ、30分の滑りでも4時間かけられます
スキーバス、なくて痛い人たちはいるので残念ですね
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