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Yamareco

記録ID: 1124446
全員に公開
ハイキング
中国山地西部

山口県美祢市 秋吉台北周遊 長者ヶ峯〜地獄台 地球の記憶を辿る

2017年05月02日(火) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:45
距離
9.2km
登り
269m
下り
268m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:26
休憩
0:14
合計
2:40
距離 9.2km 登り 269m 下り 269m
14:40
15
長者ヶ森P
14:55
4
美東町展望所
14:59
15
美東町展望所(2回目)
15:14
15:19
19
15:38
11
美東町展望所(3回目)
15:49
15:51
21
16:12
16:13
13
良悟の松
16:26
16:29
4
境界石柱
16:33
8
地獄台北ピーク
16:41
9
引き返し地点
16:50
16:52
11
地獄台北ピーク(2回目)
17:03
17:04
16
地獄台標柱
地球の記憶をたどる秋吉台北部周遊コース
歩行距離9キロメートル、歩行時間2時間30分、歩行数13800歩
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 長者ヶ森駐車場<写真01>を利用しました。トイレもあります。
コース状況/
危険箇所等
 長者ヶ森駐車場<写真01>からノアザミ<写真09>撮影地点を経て長者ヶ峯頂上<写真05、06>まで、長者ヶ森<写真12>周辺、地獄台標柱<写真23>から長者ヶ森駐車場<写真01>までは砂利やアスファルト道で雨でも問題ありません。それ以外は短い草が生えた土や砂利道で、一部石灰岩のすぐ脇を通る所や多少急な所があり、濡れているときは滑らないよう注意が必要です。

 長者ヶ峯頂上<写真05、06>に向かう道は、アキグミ<写真04>撮影地点の少し北、標高320m辺りに鍵のかかったフェンスがあったので少し引き返しました。美東町展望所の東にあった踏み跡に入ると、途中から轍になり、石碑の所で途絶えてしまったので、なるべく踏み跡らしき所を探して長者ヶ峯頂上<写真05、06>まで歩きました。復路はアスファルト道を反時計回りに下り、例の鍵付きフェンスを乗り越えて戻りました。

 烏帽子岳の南、標高350mで細い踏み跡を辿って西に進みました。頂上まで続いているのかわからず、もう夕方だったので無理せず引き返しました。
その他周辺情報  長者ヶ森は、約66種類の植物からなる原生林です。タブの優先度が高く、高さ約16mの大木が主体となっています。高木層や亜高木層をなす樹木によって森の中はうっそうとしており、下草はほとんどありません。その昔、富豪が世を逃れてこの地に住んでいたという言い伝えから、長者ヶ森と呼ばれるようになったとも言われています。
01長者ヶ森駐車場
秋吉台北部の散策拠点です。向こう側には長者ヶ峯の北尾根が見えています。
01長者ヶ森駐車場
秋吉台北部の散策拠点です。向こう側には長者ヶ峯の北尾根が見えています。
02ハルザキヤマガラシ
花の直径は5mm程です。アスファルト道沿いにたくさん咲いていました。
02ハルザキヤマガラシ
花の直径は5mm程です。アスファルト道沿いにたくさん咲いていました。
03長者ヶ森
広大なカルスト台地で唯一の原生林なのが長者ヶ森です。防長歳時記の長者ヶ森には、壇ノ浦の合戦に敗れた平家の残党の一人、大田芳盛とその子孫たちにまつわる話が記載されています。
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03長者ヶ森
広大なカルスト台地で唯一の原生林なのが長者ヶ森です。防長歳時記の長者ヶ森には、壇ノ浦の合戦に敗れた平家の残党の一人、大田芳盛とその子孫たちにまつわる話が記載されています。
04アキグミ
美東町展望所を過ぎてすぐの所です。ここだけで咲き始めでした。この北に鍵付きのフェンスがあり、引き返して展望所東の踏み跡から長者ヶ峯頂上を目指しました。
04アキグミ
美東町展望所を過ぎてすぐの所です。ここだけで咲き始めでした。この北に鍵付きのフェンスがあり、引き返して展望所東の踏み跡から長者ヶ峯頂上を目指しました。
05長者ヶ峯頂上より
   長者ヶ森方面景観
長者ヶ峯頂上にあるコンクリートの展望所から秋吉台北部が一望できます。左から冠山、地獄台、北山が見えています。動画も撮りました。
05長者ヶ峯頂上より
   長者ヶ森方面景観
長者ヶ峯頂上にあるコンクリートの展望所から秋吉台北部が一望できます。左から冠山、地獄台、北山が見えています。動画も撮りました。
06長者ヶ峯頂上三角点
標高375.4mの長者ヶ峯頂上三角点です。自分たちが登ってきた逆側(北東方面)に道がついていました。
06長者ヶ峯頂上三角点
標高375.4mの長者ヶ峯頂上三角点です。自分たちが登ってきた逆側(北東方面)に道がついていました。
07長者ヶ峯北東景観
アスファルト道を下りながら石灰岩に満ちた景観を独り占めできました。人は全くおらず、キジが鳴いていました。
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07長者ヶ峯北東景観
アスファルト道を下りながら石灰岩に満ちた景観を独り占めできました。人は全くおらず、キジが鳴いていました。
08カノコソウ
この辺りにだけ群生しており、咲き始めでした。
08カノコソウ
この辺りにだけ群生しており、咲き始めでした。
09ノアザミ
今まで見たことがあるのよりも葉のトゲが目立ち、いかつい感じでした。
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09ノアザミ
今まで見たことがあるのよりも葉のトゲが目立ち、いかつい感じでした。
10ドリーネ越しに長者ヶ森
秋吉台では雨水が石灰岩の割れ目に沿って集中的に地下に浸透する過程で周囲の石灰岩を溶かすため、地表にはドリーネと呼ばれるすり鉢型の窪地が多数形成されています。
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10ドリーネ越しに長者ヶ森
秋吉台では雨水が石灰岩の割れ目に沿って集中的に地下に浸透する過程で周囲の石灰岩を溶かすため、地表にはドリーネと呼ばれるすり鉢型の窪地が多数形成されています。
11黄色いガードレール
山口県のガードレールは夏ミカン色だったんだ!秋吉台も例外ではありませんでした。ちなみに、萩はこげ茶色です。
11黄色いガードレール
山口県のガードレールは夏ミカン色だったんだ!秋吉台も例外ではありませんでした。ちなみに、萩はこげ茶色です。
12長者ヶ森内部の祠
トトロでも出てきそうな長者ヶ森の中に入ると、祠がありました。美東町大田鳶の巣地区の前野某を弔ったものと言われています。
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12長者ヶ森内部の祠
トトロでも出てきそうな長者ヶ森の中に入ると、祠がありました。美東町大田鳶の巣地区の前野某を弔ったものと言われています。
13冠山南西斜面
冠山の南から南西斜面にかけて、たくさんの石灰岩が散らばっていました。
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13冠山南西斜面
冠山の南から南西斜面にかけて、たくさんの石灰岩が散らばっていました。
14林立する石灰岩
冠山の石灰岩と対峙するように、南西方面には鋭利な石灰岩がたくさん林立していました。このすぐ北西から動画を撮りました。
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14林立する石灰岩
冠山の石灰岩と対峙するように、南西方面には鋭利な石灰岩がたくさん林立していました。このすぐ北西から動画を撮りました。
15地獄台方面景観
地獄台方面を望むと、さらにたくさんの石灰岩群が見えます。
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15地獄台方面景観
地獄台方面を望むと、さらにたくさんの石灰岩群が見えます。
16良悟松より冠山方面景観
良悟松とは江戸時代に旅人の道しるべとして植えられた松です。222本あったそうですが、松枯れで1995年に消滅しました。
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16良悟松より冠山方面景観
良悟松とは江戸時代に旅人の道しるべとして植えられた松です。222本あったそうですが、松枯れで1995年に消滅しました。
17アリアケスミレ
道の真ん中に咲いていました。秋吉台のは白花がほとんどだそうですが、我が家では紫色のも咲きます。
17アリアケスミレ
道の真ん中に咲いていました。秋吉台のは白花がほとんどだそうですが、我が家では紫色のも咲きます。
18地獄台への道
良悟松<写真16>からさらに進むと、中尾洞と地獄台との分岐が出てきたので、「地獄台」と書かれた道標に従って、北東に進みました。歩きながら動画も撮りました。
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18地獄台への道
良悟松<写真16>からさらに進むと、中尾洞と地獄台との分岐が出てきたので、「地獄台」と書かれた道標に従って、北東に進みました。歩きながら動画も撮りました。
19地獄台南尾根景観
尖った石灰岩が林立していますが、いい天気でヒバリのさえずりが聞こえているので、地獄絵のような景観には見えません。
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19地獄台南尾根景観
尖った石灰岩が林立していますが、いい天気でヒバリのさえずりが聞こえているので、地獄絵のような景観には見えません。
20境界石柱上でさえずる
         ヒバリ♂
下界では人目に付くことがあまりないヒバリですが、ここではたびたび登場します。春を告げる鳥です。動画も撮りました。
20境界石柱上でさえずる
         ヒバリ♂
下界では人目に付くことがあまりないヒバリですが、ここではたびたび登場します。春を告げる鳥です。動画も撮りました。
21地獄台方面景観
地獄台は実際に歩いてみると、その広大さを実感できます。頂上付近はフラットなので、歩きやすいです。
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21地獄台方面景観
地獄台は実際に歩いてみると、その広大さを実感できます。頂上付近はフラットなので、歩きやすいです。
22地獄台北ピーク
一応、ここを最高点と判断しましたが、もう少し南西に進んだ所に最高点の409m峰があるようです。踏み跡には気づきませんでした。いったん下って烏帽子岳に向かおうとしましたが、もう夕方だったので無理せず引き返しました。
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22地獄台北ピーク
一応、ここを最高点と判断しましたが、もう少し南西に進んだ所に最高点の409m峰があるようです。踏み跡には気づきませんでした。いったん下って烏帽子岳に向かおうとしましたが、もう夕方だったので無理せず引き返しました。
23地獄台標柱
地獄台は1961年、秋吉台で最も早く天然記念物に指定されました。標柱には「天然記念物 秋吉臺山ノ地獄臺」という文字が刻まれていました。
23地獄台標柱
地獄台は1961年、秋吉台で最も早く天然記念物に指定されました。標柱には「天然記念物 秋吉臺山ノ地獄臺」という文字が刻まれていました。
24石灰岩越しに冠山
標高377mの冠山です。今回はスルーし、次回の楽しみに残しておきました。
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24石灰岩越しに冠山
標高377mの冠山です。今回はスルーし、次回の楽しみに残しておきました。
25壁状の石灰岩越しに冠山
石灰岩がまるで要塞のように見えました。冠山は四方どこから見ても魅力的な景観です。
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25壁状の石灰岩越しに冠山
石灰岩がまるで要塞のように見えました。冠山は四方どこから見ても魅力的な景観です。
26石灰岩越しに北山
標高367.6mの北山です。三角点もあります。今回はスルーし、次回の楽しみに残しておきました。
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26石灰岩越しに北山
標高367.6mの北山です。三角点もあります。今回はスルーし、次回の楽しみに残しておきました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 手袋(防水加工) 軍手 雨具 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 サブザック ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 午前に秋吉台の南部を周った後、午後から長者ヶ森を起点に長者ヶ峯や地獄台を周ることにしました。長者ヶ峯は上る途中で展望所があり、そのまま道を進むと、立ち入り禁止となっていたので、西南西尾根からアプローチを試みました。はっきりとした道はありませんが、草丈が低く見晴らしがいいので、頂上に向かって適当に進んでいると、頂上まで行き着くことができました。さすがに頂上まで上る人は他に誰もいませんでしたので、頂上からの景観も含め独占状態でした。
 下山は明確なアスファルト道沿いに進んだところ、結局は展望所近くの立ち入り禁止ゾーンに出てきました。道理で登山者がいないはず…(*_*;

 地獄台はカルスト台地の上に突き出た石灰岩柱が地獄の針の山のように見えることから、その名前が付けられたようです。写真や動画で紹介していますように、まさに地獄のような景観です。地獄台へ通じる道の途中には「天然記念物 秋吉臺山ノ地獄臺」と書かれた標柱がありますが、どこからどこまでが地獄台なのか特定はできません。よく考えたら〇〇台という名称なので、気にすることもありません。

 この山域の最北部にある烏帽子岳(394.5m)の登頂を試みましたが、トラバースルートはあるものの、頂上に直接つながるのかわからず、タイムアウトで結局登らずに引き返しました。たぶん、道なき道を直登するのがベターだったのでしょう。また、当初は北山と冠山の頂上まで行く予定でしたが、この日は、のべ18キロメートルを歩き、一日中陽を浴びていた(=陽を遮るものがない)こともあり、無理をせず、景観だけ楽しんで下りてきました。再訪の際には、地獄台から長者ヶ森の間にある北山・冠山と、烏帽子岳は外せない山です。




 

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