「新潟県糸魚川でブラタモリ」て来ないかなあ。ジオパーク三昧

2017年05月04日(木) 〜 2017年05月07日(日)

• GPS: --:--
• 距離: 135km
• 登り: 1,921m
• 下り: 1,913m

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

自動車なら北陸自動車道の糸魚川ICから、新幹線なら北陸新幹線で糸魚川まで、東京から乗り換えなしで来れる。

コース状況／危険箇所等

新潟県の西端、糸魚川市全域に指定されている「世界ジオパーク」、「そもそも世界ジオパークって何？」とお思いの方も多いだろう。
直訳すれば「ユネスコ支援の大地の公園」だが、平たく言えば「世界遺産の地学版」というところだろう。
「世界」を冠するのは本州では、ここ糸魚川が最初である。
その他に日本独自の「日本ジオパーク」というのが国内各所にある様だ。
糸魚川のГ世界ジオパーク」は、かつて授業で習った日本を二分する活断層「フオッサマグナ」、北アルプスが日本海に落ち込む北陸道の難所「親不知」、白馬岳からその親不知まで続く標高約3000mから海抜0mへの縦貫登山道「栂海新道」、古代に勾玉に使われた「ひすいの産地」、クライミング界では有名な「明星山の大岩壁」、日本百名山を定めた深田久弥が恋い焦がれた「雨飾山」、絶壁のテーブルマウンテンに囲まれたГ海谷渓谷」、今、正に煙を吐く活火山「焼山」、縦穴鍾乳洞の深さ日本1位から4位まで総ナメの石灰石が作り出した神秘「マイコミ平」等、地学に関する名所のオンパレードだ。
インターネットでも情報収集でき、糸魚川駅にГジオステーション　ジオパル」という案内所もあるので、情報収集をして好きなところをチョイスするとよいだろう。

写真

5/4 17:09

1−1
右がら百名山の雨飾山、中央がテーブルマウンテンの頚城駒ケ岳、左は大岩壁の千丈岳、その間は断崖の渓谷の海谷渓谷

5/4 17:09

百名山雨飾山

5/4 17:09

大岩壁の千丈岳

5/4 17:10

テーブルマウンテンの頚城(くびき)駒ケ岳

5/4 18:28

夕暮れの百名山雨飾山

5/4 18:29

夕暮れの頚城(くびき)駒ケ岳
日本離れした地形

5/5 12:04

2−1
クライミングの聖地、明星山

5/5 12:12

高浪の池と明星山

5/5 12:12

さらにアップで。

5/5 12:18

振り向くと左に烏帽子岳、阿弥陀山、その隣は鉢山、中央に焼山、右は雨飾山

5/5 12:37

高浪の池

5/5 12:42

昔はまだ整地中で赤土が出ていた。すっかり見違えて美しくなった。
4mの大魚？がいるとか。

5/5 13:49

ヒスイ峡まで下る。

5/5 13:51

ヒスイ峡
この中でヒスイはどれだ？

5/5 13:52

説明がある。えっこれがヒスイの原石？見た目には全く分からない。

5/5 13:58

ヒスイ峡の対岸に明星山

5/5 14:03

明星山の大岩壁

5/5 14:24

説明が付いている。
クライマーがたまに登っていることが書かれている。

5/5 14:24

アップで。
実は右上に実際に登っている人がいる。分かるかな。

5/5 14:26

この割れ目が凄い。

5/5 14:26

岩場の取り付き
川の縁にある。

5/5 14:26

脆そうな細かな岩壁

5/5 14:31

石灰石は何とも脆い

5/5 14:35

直ぐ手前の岩壁
見上げるほど。
奥の対岸が明星山の岩壁

5/5 14:44

良いゲレンデになりそう。

5/5 14:56

再度、明星山の大岩壁
改めてゴジラのようだ。

5/5 15:47

美山公園のフォッサマグナミュージアムに移動
ここは子供でも楽しめる、化石や地学も学べる。

5/5 17:15

ここから南を望む。正面奥の白い山はГ小蓮華山、白馬岳、旭日岳」小蓮華山は新潟県最高峰
一帯が白い蓮華の様なので、Г蓮華山」と呼ばれていたのが分かる。右手は明星山

5/5 17:23

姫川辺から見た焼山を中心とした頸城山塊
水田に写った峰々が美しい！
右から雨飾山、頸城駒ヶ岳、千丈ヶ岳、左上の尖っているのが阿弥蛇山、名のとおりの形が烏帽子岳、中央奥のひょっこり出ているのは焼山、白いのは火灯山から雨飾山に至る金山(かなやま)辺か？

5/6 13:41

3−1
糸魚川駅、ホームに停車中の列車は食事付きの豪華列車Г雪月花」

5/6 13:55

糸魚川駅のジオパルにある鉄道模型の大ジオラマ。背後の山々がリアルに再現されている。

5/6 13:56

糸魚川駅アルプスロの赤煉瓦車
庫のモニュメント

5/6 13:57

赤煉瓦車庫内に大糸線の名車「キハ52」

5/6 13:59

ジオパルにある「明星山のリアルな模型」

5/6 13:59

模型にちゃんとクライマーがいる。

5/6 14:46

糸魚川駅前に移動
あの大火の跡

5/6 14:47

ここに新潟県最古の酒蔵、加賀の井洒造があった。

5/6 14:47

雁木下の石畳のみ残る。
この先に老舗の蕎麦屋があった。

5/6 14:47

海側、洋館は永野医院

5/6 14:47

ここにはスポーツ店があった。

5/6 14:49

ここに骨董商兼旅館の跡地
右の白い建物は銀行
被災したが復旧した。

5/6 14:50

標柱が燃え残っている。

5/6 14:53

広小路通り
一部で再建が始まっている。

5/6 16:07

能生谷の柵口温泉、権現荘へ移動
三セクの温泉付きの宿
日帰り入浴も可能

5/6 16:08

ここにもジオパークの看板

5/7 11:37

4−1
ヒスイ海岸
青海臨海公園
海に落ち込む親不知

5/7 11:38

広大な日本海

5/7 11:48

北アルプスの派生部の石灰岩の山の黒姫山と親不知
奥のぼんやりとしたのは栂海新道の白鳥山か？

撮影機器：

ARROWS NX F-02G FCNT

装備

個人装備

ガイド地図（ブック）

備考

「マイコミ平」Г海谷渓谷」「親不知」Г栂海新道」については、筆者の過去の記録を参考にしてほしい。

感想

echigonogaku

いつもなら、ゴールデンウィークは山行だが、今回は家族サービスを兼ねて、深い縁のある糸魚川でジオパーク三昧をしてきた。
各所は観光地化されているので、大半は車で行けるところが多く、案内板もしっかりしているので子供連れでも楽しめる。温泉も多いので、お勧めだ。
フォッサマグナミュージアムも堅苦しい博物館ではなく、子供も楽しめるように作られている。子供が夢中で見ていた。

糸魚川はこのとおり、地学の宝庫、加えてマニアックな鉄道要素も楽しめる。タモリの好物だらけだが、ブラタモリのロケに来ないかなあ。

最後に糸魚川大火後の糸魚川の街に久々に降り立った。馴染みある風景が燃えてしまったのは誠に残念だが、既に一部で再建も始まっており、幸いなことに犠牲者が一人も出なかったもあり、地元に悲壮感が感じられず、活気があるのは何よりだった。

このように、糸魚川ジオパークを観光し、僅かだが地元でお金を使うことで復興の一助となればと思う。