30年来の憧れの有明山に登っちゃいました。


- GPS
- 05:48
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 1,482m
- 下り
- 757m
天候 | 今シーズン一番の晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
昨日は、雨のち風で快晴の朝。登山口に4時20分頃到着。周囲はすでに明るく、ヘッ電はザックに仕舞ったままスタート。。風があったせいか、葉っぱは乾いていて、露払い背図に登れる。途中までは、昨日来た道。難なく登って行く。川を渡り、高巻きをして、また川を渡り、林に入り、思わず、うたが口をついて出てくる。そんな高揚した気分で、のぼってゆく。と、どかーん!と、大きな滝が現われる。30m以上はあるだろう。高いところから水が噴き出しているが、その量は少ない。秋にはかれてしまうのではないかと思われる様な滝だ。さらに、小さな滝を過ぎ、またまた大きな滝に出た。ルートはと見ると、滝の下に垂直の斜面に鎖が垂直に垂れ下がっている。「あれを登るのか!?」有明という小宇宙の中にこんなにもすばらしい景色と、アドベンチャー的な登山。ワクワクが止まらない!!正直ここまでも、階段を一段飛ばしで登る様な結構急な斜面であった。股関節が鍛えられる感じだったけど、ここからの登りが、有明山の真骨頂でした。鎖場、続く虎ロープ、トラバース、登り、、この繰り返しその中に、シャクナゲや、イワカガミの目の覚める様なピンクの花。登りながら、このルート以外に、登りやすいルートはないのかな?と思う様な、険しさだが、ふと、古い石碑が目の前に現われると、1650年頃の山岳信仰の修験の山として開山されてから約350年もの間、人々は、このルートをたどってきたのだと言うことを証明している。現にそこから先のルート上にも、石碑やほこらがいくつも有った。沢から大きく離れ、でかい岩の下に神様がまつってある。その脇の岩のトンネルをくぐり、笹原へと入って行く。かなり高度を稼いだので、安曇野、松本平が朝日に輝いて見える。笹原の中、見晴らしの良い道のど真ん中に、緑色の新鮮な落とし物。まだ、数時間しか経っていない。思わず「おーい、くまさーん、よろしくな〜。出てこなくていいからなー」っって、呼びかけながら歩いた。見上げると、笹原の上には青空が見える。6時40分、ようやく尾根に出る。ここまで、2時間10分。コースタイムの75%。計画では、半分の時間で登るつもりでいたが、この傾斜で、今の僕にはこれが精一杯だった。尾根に出たところで、初めて小休止。立ったままだが、ジェルを流し込む。ん〜、旨いじゃないか。悪くないねえ。昨夜は、友人宅でラム肉の焼き肉をたらふく食していたので、朝から腹が減らず、歩けていたが、30分ほど前から、空腹を感じ始めていた。ここからは、尾根歩きだが、侮れない。急斜面には変わりなく、股関節、ふくらはぎに来ている。それでも、西に燕、北にトマノ耳、戸隠、妙高、さらに、四阿山、浅間山、立科、八ヶ岳、そして、富士の嶺、甲斐駒、仙丈岳、南アの南部と、大パノラマ、そして、梓川の流域の田圃が美しい。歩き、眺め、歩き、眺めの繰り返しで、急登を登り、はっと上を見上げると、ステンレスの鳥居が、青空をバックにそびえていた。感動的な山頂との出会い。社の裏側(西側)を進み、三角点へ。さらに、中岳、奥社へと脚を進める。途中、中岳の岩の上に、登山ポールが置いてある。「ん? 誰かが置いていった?」握ってみても壊れていない。さらに進むと、残雪に足跡。 明らかに今日のもの。「先に誰か居るな?」その直後、半袖、短パンにトレランシューズ、ゲイター姿の元気なランナーが戻ってきた。この山で、人に合うとは思っていなかったので、嬉しかった。少し話して、後ほど中岳で落ち合うことにして、僕は奥の院へ。
少し下って、登り返す。立派な社が据えてあった。展望はそれほどでもと、言っていたが、何の、僕には最高だった。ここで、8時10分。中岳まで戻り、ランナーと合流。岩の上でおにぎりを食べながら、話をする。名古屋から来たというchaoさんは、毎週の様に日帰り登山をしているという。ランナーの出立だけど、ランナーではなく、ウルトラライトハイカーと言ったところ。概ね、コースタイムの半分で行動すると言うから、並ではない。山の四方山話は尽きないし、楽しい。「人生は、やりたいことをやらないともったいない。60,70歳になれば、いずれ、今の様には躰は動かなくなる。そうなる前に、やりたいことはやりたい。」と言う、魅力有る山屋だ。岩の上で、30分ほど休憩し、記念写真を撮って、下ることにする。表の登山口に車を置いてあるので、、往復するつもりで登りはじめたのだが、急な登りを歩きながら、「ここを下るのは、しんどいなあ」と考えていた。中房温泉への下りは、コースタイムも短いので、、「こちらに下りて、10キロ走るか、バスに乗るか、ヒッチハイクしようかな?」と、話すと、chaoさんが、中房に車があるから、登山口まで送ってもいいと言って下さる。「渡りに舟」とはこのことか。と言うことで、迷わず、中房に下りることに。8時53分出発。こちらの道も、かなり急ではあるが、登りではなく下りだ。登るよりは楽。しかし、さんざん下ったので、途中から両膝に違和感。壊したら大変なので、丁寧にユックリと下りてきた。その間も、四方山話は続くのであった。話しながら下るので、楽だ。途中、三段の滝などを見物しながら、10時30分に駐車場に下った。(ログはバッテリー不足で、途中でとぎれてしまいました。トホ)その間、単独行2人、親子ペア1組、女子ペア1組に出会う。この日は、有明山はにぎわっていた方ではないかと思う。その後、chaoさんのご好意に甘えて、表登山口の駐車場まで送ってもらいました。本当に、気持ちのいい、親切で、謙虚なナイスガイでした。本当にありがとうございます。感謝してます。また、どこかの山で、再会を約束して握手をして別れました〜。
今回、学生時代からのあこがれの山に登れたことは、本当に嬉しかったし、思わぬ出会いがあったことも嬉しかった。アドベンチャー的なワクワクする登山、コースには、リボンやペンキマーキングが施され、地元の方々が、この山を守っている愛を感じました。本当に感謝です。ありがとうございました。
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