中倉、沢入山はまるでアルプス
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,065m
- 下り
- 1,065m
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
けな気なブナの一本を過ぎてから松木沢が800メートルほどの下に見えガレた尾根歩きが続く。巻道も少しはある。 |
その他周辺情報 | 庚申山入り口のかじか荘は九月まで休業、国民宿舎サンレイクか駅の温泉水沼 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
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感想
足尾の松木渓谷と仁田元川の間を走る長い尾根は中倉尾根と呼ばれ、かつては知る人だけが知る、人知れずの名山でした。最近はネットの影響でこうしてリアルタイムで情報を得られるので、多くのハイカーが歩くようになり、そのため踏み跡も明瞭で以前のような藪山という印象の全くない山になっています。この日は先客一名のみ。でも、公園の管理人さんによると休日は満車になるほどの人気だそうです。
まずは銅親水公園から園内の吊り橋へ下り、対岸に渡り、川に沿って歩き、進入禁止の赤い水道橋を渡らせていただいて対岸に渡ります。対岸に渡ると本来の林道へ水神様前の水槽を渡って下ります。
治山工事がいつまでも終わらない足尾の山々ですが、緑はかなり増えていました。この山では見かけなかった黄色い花の灌木やピンクの花が満開でした。百名山を目指すおじさん二人とコンクリート舗装の林道を、山談義に花咲かせながら、火の用心の札のぶら下がった登山口に着きました。話に夢中になっていても目に入ってくる分かり易い登山口です。
ここからずっと滑りやすい直登が続きます。道は前夜の雨でかなり濡れていて、きついり登りでした。
最初に開けた左空に沢入山の見える地点で間違えそうになったので右に続く明瞭な道へ。しばらく行くと道は東西二手に分かれ、私たちは左の道を通り笹原の尾根へ。中倉に続く緩やかな尾根は鮮やかな明るいブナの森でした。途中に二張ほどテント泊できそうな見晴らしの良い平坦地がありました。そこから公園の駐車場も見下ろせました。夜は恐いだろうなあ。 中倉にはケルンがあり、ビラ三ダルな雰囲気が漂い、よく知った日光の山々も形が違って見えました。ここから先はいよいよ一本ブナとの対面です。ブナは松木川側に立っていて、大きくのびやかでした。「孤高のブナ」と書いている人もいますが、ブナは群れる場合が多いので確かにそれらしく感じました。
でも、振り向くと東側斜面には多くのブナが立っています。「うーん、ひとりぼっちのブナが命名としてはよいけど、強さを求めるとしては孤高かしらん」などと思いながら写真を撮りました。
健脚おじさんが沢入山まで行くというので浮石の多いガレた尾根でしたが、素晴らしい景色に酔ったように歩きました。まるでアルプスを歩いているみたいと連れが言い、私も本当にそう思いました。ここは銅山公害の影響で赤くガレた恐ろしい尾根が目の眩むような斜度で落ちているのでまるで北アルプスの危険な一角を歩いているような気になるのです。めったに写真を撮らない私がかなりな数を画面に収めました。
ただいわゆる地面に咲く高山植物はまったくと言ってよいほど見かけませんでした。健脚おじさんによるとアカヤシオ、シロヤシオは多いそうですが。
沢入山は通り過ぎるほどの小ピークで、その先の草原のような広い尾根はスイスのどこかの牧場のように魅力的でした。ゴツゴツした稜線の上州武尊に雪が残っています。見晴らし抜群で、あそこに小さなウッディな避難小屋があったらいいなあと、しばし離れがたい私でした。
帰りは「ひとりぼっちのブナ」地点に右へ行く巻道があり、中倉を踏まず岩の分岐点に戻ることが出来ます。岩の分岐からはひたすら急下降ですので林道までは一時間ちょっとでした。今日の登山者は私たち以外はたったひとりでした。
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素晴らしい山でしたね。
自分も初めて行きましたが、感動して帰ってきました。
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