金峰山
- GPS
- 05:54
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,170m
- 下り
- 1,168m
コースタイム
富士見平 09:35
大日小屋 10:15-10:20
大日岩 10:45
砂払ノ頭 11:25-11:35
金峰山 12:10-12:25
砂払ノ頭 13:00-13:05
大日岩 13:35
大日小屋 13:55-14:05
富士見平 14:35
瑞牆山荘 14:55
天候 | 晴れのち曇り。ただし頂上にいる間はガスの中でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2008年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
韮崎駅 07:40-(山交タウンコーチバス)-08:39 増富温泉バス停 08:40-(山梨峡北交通バス)-08:58 みずがき山荘バス停 (帰り) みずがき山荘バス停 15:30-(山梨峡北交通バス)-16:50 韮崎駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
瑞牆山荘から砂払ノ頭までは樹林帯の登りで、急坂はありますが、特に注意を要する箇所はありません。 砂払ノ頭から頂上までは、ゴツゴツした岩の上を渡り歩くような道が続きます。歩きにくい上に、道筋が不明瞭な箇所もあって、慎重な行動が求められました。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 ※GPS導入前なので、ルートは推測です。 |
感想
当初の計画では、金峰山と瑞牆山の両方を1度に回るつもりでいました。
路線バスを使う制約上、標準タイムで10時間超のところを7時間で歩かなければなりませんが、距離や累積標高差を元にした計算では、普段通りのペースで歩いてさえいれば十分に完歩可能だと思われたのです。
ところが実際には、折り重なる大岩の上を縫って歩いたり、手も使って登下降するような岩場が連続します。計算外の要素を持った区間が結構長いため、なかなか机上の計算のようなペースが出せません。
金峰山に到着した時点で、瑞牆山へ寄るための時間などほぼ無くなっていることは計算できていました。
そして普段ならば標準タイムを大幅に短縮している下りでも、往路と同様に岩場を慎重に通過するために時間が掛かってしまったので、瑞牆山には日を改めて訪れることにしました。
予定通りのルートを歩き切れずに現地で計画を縮小したのは、悪天やルート不明瞭といった以外の、自分自身の都合によるものとしては、これが初めてとなりました。
朝1番は韮崎駅から瑞牆山荘へ直行するバスがないので、2本のバスを増富温泉で乗り継いでいきます。
それぞれのバスの事業者が違うので少し不安も持っていましたが、韮崎駅からのバスが終点で乗客を降ろした頃を見計らって、みずがき山荘行きのバスがやって来たので、いつもこのようにして連絡しているのでしょう。
増富温泉から先では、バスは本谷川の渓流沿いをなぞるようにして進みます。車窓からの渓流の景色は抜群で、窓を開けて乗っていると、せせらぎの音が涼しげで心も洗われるようです。
瑞牆山や金峰山を車窓から望める地点では、運転手からユーモアも交えた説明があって、この運転手は“当たり”だったようです。景色にも運転手にも恵まれて、気持ち良く山行のスタートを切ることができました。
瑞牆山荘からは、ほとんど展望のない樹林の中の登りです。富士見平を過ぎると、少し傾斜は落ち着きますが、相変わらずダラダラとした登りが続きます。
一旦、道が登りから下りに変わると、その先に大日小屋が建っていました。登山道の左手には平らなテント場があって、ここで今日最初の休憩を取っていきます。
大日小屋を過ぎると、次第に段差の大きな箇所や岩がちの箇所など、歩きにくい所が増えてきます。さらに道がシャクナゲの中に入ると、傾斜もきつくなりました。
その急坂をひとつ登り詰めれば、大日岩の前に出ましたが、その後も同じような登りが続いて、単調なこともあってやや長く感じる区間となります。
最後の急登を登り切って砂払ノ頭に出ると、ここで一気に視界が開けて、頂上の五丈岩へ至る稜線が手に取るように見渡せるようになりました。
ここから見る金峰山の頂上部は良く晴れていて、大展望への期待が高まります。
周囲を見れば、富士山が雲の中でシルエットのように浮かび上がり、八ヶ岳や南アルプスも、一部の峰が雲の上に代わる代わる顔を出している、といった状況でした。
砂払ノ頭から先は、ゴツゴツした岩の上を結ぶ、歩きにくい岩道に終始します。
急な傾斜はなくなり、危険な個所もありませんが、岩と岩の間を飛び移るに近いようが箇所もあったり、岩道だけに不明瞭な箇所もあったりして、細心の注意が必要でした。
歩きにくいばかりか、いくつかの小ピークを越えるための登り返しもあって、ずっと見えている五丈岩がなかなか近づきません。
「山梨県の山」(山と溪谷社刊)では、このあたりを説明して「遠く感じるが、意外と頂上は近い」と書いていますが、実際の印象は全く逆で、「近くに見えてからも、いくら歩いてもなかなか着かない」でした。
さらに、ついさっきまでの晴天はどこへやら、急に南側の斜面からガスが上がってくるようになって、みるみるうちに稜線上にも広がってしまいます。
岩道を歩き切って山頂に着くと、楽しみにしていた展望はあらかた失われてしまった後でした。ほんの30分前までは晴れていたのをこの目で見ているので、これは残念です。
見えているのは、近くにある小川山と瑞牆山くらいで、その2山も霞み気味。しかも頂上部の適当な岩に腰掛けて休んでいる間に、さらにガスが立ちこめてきて、ついには小川山や瑞牆山もその中に隠れてしまいました。
すでに瑞牆山へのダブルヘッダーは難しいと判断していたので、ここでのんびりするという選択肢も考えていたのですが、これ以上ガスが濃くなって、岩場の道でルートが見分けにくくなると大変なので、そうなる前にと早々に引き上げることにしました。
下山は単純に往路をそのまま戻ります。高度を下げるにつれてガスの中からは抜け出していて、瑞牆山荘まで下ると朝と同様に良く晴れています。
山荘前からは金峰山が直接は見えないものの、すっきりとした青空なので上のほうも晴れているような気配が感じられて、山頂のガスがその後どうなったのか、ちょっと気になるところではありました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_07_09/mt2008_07_09.html#20080802
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